烙印女子会…?

烙印女子会…?


「エクレシア遅いな…」


シュライグ達から宿泊用に提供された部屋でアルバスはそう呟く。

時計を見ると時刻はすでに日を跨ごうとしていた。


「久々の姉妹の再会ともなるとやはり積もる話も沢山あるんだろうな…」


ゴルゴンダでの決戦後エクレシアと旅をしてしばらく経った頃、メカモズを通してキットから『フルルドリスが帰ってきたニャ!』との緊急連絡を受けたアルバスとエクレシアは鉄獣戦線の拠点へ急いで帰還した。


そこから感動の姉妹の再会、

『寝て起きた後に他の聖女の魂を捻じ伏せて主導権を取り戻しました』とイマイチ要領を得ない経緯説明などがありつつ、エクレシアはキットとフェリジットも連れての女子会へと向かっていった。

そして、エクレシアが女子会に出かけてからおよそ半日が経過した今もまだ帰ってきていない。


(……念の為に様子を少し見てくるか)


女子会への乱入は流石に気後れしたものの心配が勝り、アルバスは女子会会場となっているフルルドリスの部屋へと向かった。


コンコン…ガチャ


扉を開けたアルバスの視界に映ったのは、まさに大惨事といったような光景だった。

部屋の隅で丸まって寝息を立てるフェリジット、何故か下着姿で豪快に大股広げて床で爆睡しているキット、部屋の中心でこれまた何故か下着姿で爆笑しているフルルドリスとエクレシア……


「アハハハッ!…ん?おや、アルバスじゃないですか」

「アルバスくんも遊びに来たんれすか?…アハハッ!いいれすよ一緒に楽しみましょう!…ヒック」


頬を上気させた2人に話しかけられ、アルバスは戸惑いつつも問いかける。


「……いや、心配になって様子見に来ただけなんだが……何やってんの?」

「女子会れすよ!女子会!」

「この状況が女子会って言えるのか……?」


アルバスは部屋の中に入り惨状を見渡しながら言う。

一般知識には疎くとも流石にこれは異質と分かる。


「まあまあ、細かいことは気にせず!ささっアルバスくんも座ってください」


エクレシアは立ち上がるとアルバスの腕を掴み自分の隣へ座らせる。


「おっ、おい!俺はただ心配で確認しに来ただけで…」

「まあまあ、そう言わずにちょっと楽しみましょうよ!」

「そうですよ、キットの代わりに少しだけゲームに付き合ってください」


2人にお願いされるとアルバスは弱い。


「……少しだけだぞ」

「やったぁ!流石はアルバスくん!」

「それでは早速始めましょうか。ではアルバス一本引いてください」


目の前に差し出された木の棒を取り敢えず一本引いてみる…手で握られて隠れていた部分に数字の1が書かれている。


「くじを引いて王様になったら何でも命令できるゲームなんですよ!…あっ、私が王様ですね!」


エクレシアの手元を見ると彼女の持っている木の棒には数字ではなく王冠のようなマークが書かれていた。


「では1番は〜私の注いだ葡萄ジュースを飲んで貰いましょうか!」


そう言うや、エクレシアは手に持ったボトルを傾け中身をグラスへ注ぐ。


「えっ?いや、ちょっと待て……」

「1番はアルバスくんですね?では、ほらほらグイッと!」


エクレシアは有無を言わさない笑顔で詰め寄るとアルバスにグラスを差し出す。


「わ、わかった!」


仕方なくグラスを受け取ったアルバスは一気に中身の液体を飲み干した。


「苦っ!」


想定していたのとは違う味に思わず口を押さえる。


「今日の葡萄ジュースはすごいんれすよ〜飲めば飲むほどふわふわして楽しくなって〜」


そう言いながらエクレシアはニコニコと笑みを浮かべる。


(これ…葡萄ジュースじゃなくてワインじゃないか?それでこんなことに…)


フェリジットとフルルドリス用に用意されたものか葡萄ジュースと間違えて持ってきてしまったかはわからないが、この大惨事はコレを全員が飲んでしまったことに起因するのは想像に難くなかった。


「…なぁエクレシア、フルルドリス。王様になったら何でも命令してもいいなら『女子会は終了』って命令もしてもいいのか?」


健全少年のアルバスにとってこれ以上好きな娘と美女の下着姿を前に平静を装うのもワインを飲まされるのも避けたいため、何とかこの場をお開きにするべく提案する。


「とっても名残惜しいですけど仕方ないですね」

「ええ、王様の命令は絶対ですからね」


予想外にも言質を取れたことでアルバスのやる気にも火が着く。


「ふふっ、やる気ですね?では、2回戦といきましょうか」


だが、


「おや今度は私が王様ですね。2番は服を1枚脱いでください」

「私ですね!」


しかし、


「私が王様です!さっきの仕返しに1番は服を2枚脱いでください!」

「1番は私ですね。仕方ありませんが脱ぐとしましょうか」


まるで全然


「連続で私が王様です!皆んな仲良く葡萄ジュースで乾杯しましょう!」

「乾杯」

「か、かんぱい…」


アルバスが王様を引くことは出来なかった…


………

……


「どうしてこんなことに…」

「あとパンツしかありませんねアルバスくん♡」

「まあ私たちは既に裸なんですけどね」


全裸にも関わらず恥ずかしがらずむしろ楽しそうに笑うエクレシアとフルルドリス。


「さてとそれでは次の王様は…エクレシアですね」

「じゃあ1番は王様と2番から10分何をされても無抵抗で受け入れてください♡」


アルバスの引いた棒は1番だった。


「アルバスくんの番号は…あっ♡1番ですね♡それじゃあ10分間たっぷりアルバスくんを楽しんじゃいますね♡」

「私も一緒にご相伴にあずかります♡」


いつの間にかアルバスを逃がさぬよう両サイドを陣取る2人。


(腕に胸が……)


両腕に当たる柔らかな感触にアルバスは目眩を覚える。


「ふふっ、アルバスも男の子なんですね?ここをこんなに大きくして…♡」


フルルドリスの指先がアルバスの股間を下着越しになぞる。


「うっ…ぐぅ……」


部屋に入って下着姿の2人を見た時から勃ちっぱなしだったものを触られアルバスの全身にゾワゾワとした感覚が走る。


「アルバスくん可愛いです…♡もっとアルバスくんの可愛いところが見たいです♡」


エクレシアはアルバスの乳首を優しく指でいじくる。


「うっ……あっ……」


アルバスは2人から与えられる快感に耐えるよう目を瞑り歯を食いしばる。


「ふふっ……我慢は身体に毒ですよ?」


フルルドリスの指はアルバスの股間をなぞる動きから、先端をカリカリと弄くる動きに変化する。


「あっ……ぐっ……あっ!」


アルバスの股間はフルルドリスの指に濡らされ、どんどん下着の染みが広げていく。


「アルバスくん可愛い♡ほらっ♡もっと♡我慢しないでいいんですよ♡…ちゅっ……れろぉ♡」


エクレシアはアルバスの耳を舐めながら優しく乳首を指先でこねくり回す。

快感とアルコールによる酩酊でアルバスの頭はボーっとしていく。


「れろぉ……ちゅっ……王様の命令ですよアルバスくん我慢せず『無抵抗』で気持ちよくなってください♡」

「そうですよ♡これまでたくさん頑張ってきた分気持ち良くなっていいんですよ♡」


「うっ……あっ……ぐっ」


アルバスの限界は近かった。


(気持ちいい……2人とも柔らかくて温かくていい匂いがする……)


2人の指先が、舌が、アルバスの身体を優しく愛撫する。

アルバスくんが痴女さん達に襲われてます!

(あぁ……もう無理だ……)


ビュッ……ビュルルッ……ビュルッ!


「あっ♡出てる♡アルバスくん気持ちいいんですね♡」

「ふふっ、ええとても可愛いです♡」


パンツの中で果てたアルバスの姿を見てエクレシアとフルルドリスは幸せそうな表情を浮かべる。


「残念ですが10分は経っちゃったので次を…あ、キットちゃん起きたんですね!」

「えっ」


アルバスが顔を上げるといつの間にか起きたキットが大きな欠伸をして立ち上がっていたいた。


「ふあぁ……エクレシアにフルルドリスに…あれアルバス?それにこの臭いは……」


スンスンと鼻をならすキットは何かに気づいたかのようにニタリと笑う。


「へぇー2人ともアルバスと楽しんでたみたいだニャー?……私も混ぜるニャ」

「勿論、4人で楽しく遊びましょう!」


エクレシアの返事を聞くやいなや、キットはアルバスに襲いかかる。


「ニャフフ♪アルバス覚悟するニャ」

「うっ……待ってくれ……少し休憩を……」

「えー?聞こえないニャー」

「そうですね、さっ次の王様を決めますよ」


「「「王様だーれだ!」」」


こうして女子会は男子を1人加えて朝まで盛り上るのだった…。



…………起きるに起きれず、ひたすら部屋の隅で丸まり寝たフリをする1人を除いて。

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