温泉旅行1-2
774-1「気がつきましたか。
では、いきましょう」
気がつくと、森の中。
目の前にはモルガン。
行き先は決まっているようだ。
説明を...!
もう少し説明していただけないでしょうか...!
「すぐにわかります」
そう言って彼女は手を取って歩き出す。
森といっても鬱蒼とした未開の森ではなく、人の手が入っているのが見てわかるくらいには整っており、今歩いている場所も踏み均されてできたであろう道の上だ。
手を引かれたまま少し進むと、木々のない開けた場所に出た。
そこには大きな、といっても現実的な範囲で大きさの旅館と思われる建物があった。
少し離れたところからは湯気が上がっているのが見える。
「修繕しました。
こちらへ」
手を引かれるまま、中を案内される。
大広間や娯楽室、温泉から食堂まで。
まるでモルガンが来るまで廃墟だったとは思えないような、新品そのものだった。
そして手を引かれるままに最後に辿り着いたのは、景観のいい部屋だった。
この部屋は家族風呂付きの良い部屋のようだ。
「さて、ここではこういう装いの方が相応しいでしょう」
魔術なのか、一瞬で換装した姿は、浴衣を着ていた。

展開に頭が追いつかない。
あの、説明は...?
「此処は温泉旅館です。
ならする事など決まっているでしょう」
手を引いて進む彼女に引っ張られて、部屋の中に入る。
誘導されるままに進み、座椅子に座らされた。
彼女も隣に座り、何処かから取り出した本を読み始める。
「貴方の浴衣は脱衣所にあります。
飲み物なら冷蔵庫が押し入れの中にあります。
その隣にゲームもいくつか置いてあったはずです」
確か菓子もありましたね。
そう続ける彼女を見て、説明してもらう事は諦めた。
とりあえず温泉旅館なんだから、ゆっくり休めって事なんだろう。
あ、アーマード・コアある...6!?
シレンも6がある...
少し...いや結構、かなり気になることはたくさんあるけど、とりあえずゲームをする事にした。
次回予告
我が夫との平和な温泉旅行中、突然現れる謎の襲撃者!
疲労困憊の彼にこれ以上を負担をかけぬため、仕掛けておいた罠で迎撃する私!
一体どこの星見台の者なのか!
次回『我が夫との新婚旅行記』
第2話『温泉旅館こっそり防衛戦』
...我が夫の身代わり人形でも置いてくるべきだったでしょうか?