④渇望
⑪ん……
ちょうどいい塩梅のお湯が湯船に半分ほど張られ、ルフィとともに半身浴する。
ルフィの大きな胸に背中を預け、それだけでは満足できずに頬同士をすり合わせて密着する。ああ…安心する…
ルフィはお湯をすくって私にかけ、優しく体をさすってくれた。
…きもちいい。
ルフィがさわってくれた箇所が浄化されていく。
…ね、ルフィ。ルフィは私のおっぱい好き?
「ウタ?」
あいつらはすごい喜んでたよ。みんなこぞって群がってきて…
私がどんなに嫌がっても気にすることなく好き放題に揉んで、顔をうずめて、私のおっぱいを堪能してた。
「……。」
ルフィは?好き?私のおっぱい。
「あァ、好きだ。」
じゃあね…上書きして。ルフィで上書きして。
きもちわるいんだ、体が。悲鳴をあげているの。
ルフィ以外の人に好きにさわられて、まさぐられて。
今すぐルフィで上書きしてきれいにしてほしいって。
「わかった。」
そう言ってやさしく揉んでくれるルフィ。
…ちがうよ、ルフィ。
「ウタ?」
ルフィ!足りないよっ!そんなんじゃ私の体はあいつらのもののままだよっ!
「……。」
もっとつよくぅっ!
ルフィの目をしっかりと見つめて涙目でそう必死の叫びをぶつけると、一瞬の間ののち、先ほどとはまったくちがう、男の獣性をむき出しにしたような荒々しい手つきで私の胸を揉みしだいてくれた。
とたん甘い刺激が体を突き抜け、天を仰ぐまでのけぞった私の口からは声にならない喜びの嬌声が漏れる。
どれだけ乱暴にされようとも私の胸は何の違和感もなく好き放題するルフィの指に吸い付き。
ルフィによって好きに形を変えられている私の胸は拒絶するどころか嬉しさと喜びをあふれんばかりに私に伝えてきて。
それどころかもっともっとと貪欲な焦燥感をこれでもかと大量に私に浴びせてきて、私の体の本当の所有者がいったい誰なのかをまざまざと教えてくれる。
その事実に意識が飛びそうになるほど興奮して、苦しくなるくらい息が上がる。
ハァ…! ハァ…!
私の胸がルフィのものに戻っていく喜びに打ち震えながら振り返ってキスをねだる。
深く深く互いの舌を絡め合わせ、唾液を交換しあって喉を鳴らして飲み干しながら、何度も何度もルフィに荒々しく、執拗に揉みしだいてもらって満足した私は——上気した顔でルフィを見つめたまま次の質問をする。
ね、ルフィ。ルフィは私の太もも好き?
「あァ、好きだ。」
ほんと?
あいつらはね、まるで自分のものだってマーキングするみたいに私の太ももをしつこく撫でまわして、頬ずりして、べろべろ舐めまわして…いやだって言ってもやめてくれなくて。
「……。」
ルフィは?ほんとに好き?私の太もも。
「好きだ、ウタ。」
よかった…
じゃあして。ルフィ。あいつらが私にしたことと同じこと全部。私をルフィの手に取り戻して。
そう言って立ち上がり振り返る。
望んだ場所が場所だけに、ルフィに私の大事な部分がさらけ出される。
でもなんの問題もない。だって私はこの人のものなんだから。
ルフィは私が倒れないよう腕を回して抱き寄せてしっかりと固定しながら、顔を近づけてきて…
下半身をこれでもかとルフィに撫でられ、頬ずりされ、舐められて、思う存分なぶられて、私はルフィのものだという証をもう一度深く刻まれるたびに私のそこからは喜びで蜜があふれて太ももを伝い落ちる。
ルフィも気づいているだろう。でも構わない。恥ずかしいとも思わない。
絶えることなくルフィからもたらされる甘い刺激に下腹部も甘くうずき、腰とひざをがくがく震わせながらルフィの髪の毛をぎゅぅと掴み…
最後には彼の頭を私の大事なところに押し付けて、何度も何度も彼の名前を甘くつぶやきながら押し寄せる快楽の波を享受した。
ルフィは何も言わずにそれを許してくれていた。
胸も太ももも十分ルフィに上書きされてようやく体が安堵した喜びに立っていられなくなった私は、そのまましなだれかかってルフィの頭を胸にかき抱く。
胸に感じる、ちょうど良い収まり具合の彼の頭に愛しさがあふれる。…やっぱりそうだった。この場所は、この人のもの…。その事実にどうしようもなく安心し、愛しく黒髪をなで何度もキスを落とす。
そっと、体をもっと密着させる。熱をもった硬いものが私に触れ、その熱を分け与えてくれた。
大きく屹立しているだろうルフィのものを想像する。
私で興奮してくれている…
…嬉しい。嬉しい。嬉しい。
好き。ルフィ、好き。大好き。
ルフィの耳元でささやく。
ルフィ、ごめんね。ルフィのために買ったえっちな下着、あいつらに台無しにされちゃった…
ルフィに見てほしかったのに。ルフィに興奮してほしかったのに。ルフィに貪られたかったのに…
だからね、ルフィ。今度いっしょに買いに行こ?
それを着た私を見ただけでルフィの理性が吹き飛んじゃうようなヤツ、買いに行こ?
ルフィに見てほしいんだ、あなたのためだけにいやらしく着飾った私を。

甘い吐息とともに頬ずりしながらそう懇願すると、ルフィは返事の代わりに力強く抱き返してくれた。
私の願いを聞き届けてくれたことに嬉しさがこみ上げ、ご褒美にもう一度ルフィの頭を胸にうずめてあげ、豊満に育った柔らかな双丘を思う存分堪能させてあげた。
楽しみだね、ルフィ…
船長室に戻り、生まれたままの姿でクイーンベッドに共に身を預ける。ルフィの上にはしたなくまたがり、逃がさぬよう閉じこめるように両腕でルフィの頭を抱きしめて深いキスを交わしながら、何度も何度も私の体をルフィの体にこすりつけてマーキングしてもらう。
あれからたっぷりと全身をくまなくルフィに愛されて、しっかりと上書きされて浄化されたというのに私の心も体も一向に満足せずに、さらにルフィを求めてやまないでいる。
当然だ。小さいころから私は全身でルフィを求めてきたのだ。この体は、そのためにここまで育ったのだ。ルフィのため。ルフィに振り向いてもらうため。ルフィに喜んでもらうため。決して、他の人やあんなやつらのためではないのだ。
たりない…たりないよルフィ……
ちゅっ
ちゅっ
切なくしがみつきながらルフィの顔にキスの雨をふらす。
そうだ、今度フランキーにおねがいして二人の愛の巣に玉座をあつらえてもらおう。王様が座るふさわしい玉座を。ひとつだけ。
そこに座ることができるのは世界にたった一人だけで、その姿を見ることができるのも世界にたった一人だけ。
私はその前にうやうやしくかしずいて、その座に座る最愛の人のために全身全霊で尽くすのだ——。
そうして私はどうしようもない渇きを満たすために、惜しげもなくルフィの前にすべてを曝して、はしたなくおねだりを繰り返し、甘い嬌声をあげながら体の奥深くまで何度も何度も繋がってもらったのだった。
全身をルフィに預け、その腕に抱かれながら思う。
あの小さな女の子はどうしているだろう?これからどうなるだろう?
あの小さな女の子は、世界中にいるんだろう。
大海賊時代。あまりに歪なこの時代。
……。
顔を上げ、静かに寝息を立てているルフィを見つめる。

…私を必ず守ってくれる、最愛の人。
音楽の都として栄えている、いつか行ってみたいと思っていたエレジアにようやく行くことができた時、トットムジカに飲み込まれた私を助けてくれた、神々しい白い姿のルフィ。
でもルフィは気づいていなかった。ルフィは私の歌が聞こえて、そしたら体が軽くなったと言っていた。その歌は、私がトットムジカの中で歌ったものだった。
あの魔王に囚われ、おびただしい負の感情が渦巻く底知れない真暗闇の中、精一杯の勇気を振り絞ってある歌を一曲だけ歌い終えて屈しそうになった時、あなたが顕れた。
暗黒の世界の中で灯る一点の白き光の美しさを、今でも鮮明に思い出せる。
二回目に見たのはカイドウ戦の時…。
四皇の名に恥じない圧倒的な力の前に力及ばず膝をついたルフィを見てくじけそうになった時。あろうことかルフィを信じることができなくなりそうになった自分自身を鼓舞するために——私はあの人の隣に相応しい存在なんだと——ある歌を歌った時。
ふわりと羽が舞うように軽やかに体を翻して、まるで戦っているとは思えない流れるような静かな動き、それでいて雷鳴を従わせながら残光を描くほど迸る白い光の輝きを併せ持った美しい姿に言葉も出ず目を奪われた。
どちらも決着はすぐについた。
思えば、トットムジカの中で闇に屈しそうになりながらも歌ったあの時に、私のウタウタの能力は覚醒していたんだろう。
ウタウタの覚醒、それがもたらすもの。おそらくそれは……
ここまで考えて、もう一度ルフィの胸に頬をよせる。
あったかい…。
私はほんとうに恵まれているね…ルフィ。
あなただけじゃない、シャンクス、愛しい仲間たち…
私をここまで支えてくれた皆を想う。皆、私よりすごい人たちばかり。
そんな人たちが私についてきてくれた理由。
私の中に確かにある吸引力。
新時代。
ルフィに言われたことがある。
大海賊時代の真っただ中にある今、愛しい仲間たちを惹きつけてやまない私の新時代。その源はなんだと思う?と。
私の新時代の源?……なんだろう?
ルフィは知っている風だったけど、教えてくれなかった。…いじわる。
全身に感じる愛しい温もりに心地よくまどろみながら、自身の考える新時代をうつらうつらとおぼろげに想う。
同時に、あの小さい女の子の幸せを願いながら——今日も愛する人の腕の中で眠りについた。

次からはルフィと腕を組んで歩こう…そうすれば…もうだいじょうぶだね……
千の海を踏破する!宝樹アダムよりつくられた我が家が誇る世界最高の船、サウザンド・ムーン号は今日も大海原を駆けてゆく。
新時代の到来は近い————。