消えた日常と見つけた答え
日常は、突然崩れた。
「おまえ気に入ったえ!!ワタシの妻にしてやるえ!!こっちに来るえ!!」
仕事で来た、ヒューマンショップに、天竜人が現れた。その天竜人は、ウタを見て無理矢理手を掴んだ。
「嫌!!ルフィ!!」
「ウタ!!」
「この!大人しく従うえ!!」
ドス!と強い音がして、空気が凍った。
抵抗してルフィに手を伸ばしていたウタの顔をチャルロスが、殴ったのだ。
「てめぇ!!ウタに何しやがる!?」
「止めろ!麦わら!!」
「耐えてください!!ルフィさん!!」
ルフィは、必死に引き止める、スモーカーとたしぎを振り払おうと暴れる。
「早く、この女を連れてくえ!!飽きても顔がいいから、剥製にして飾るえ!!」
「!?」
「嫌ぁぁぁ!!!ルフィ!!ルフィ!!!」
チャルロスの言葉にルフィは、一気に頭が冷え、ウタは、大粒の涙を流しながら、掴まれてない方の手をルフィに必死に伸ばした。
それを見た瞬間、ルフィは、一瞬意識が途切れたのを感じた。次に、我に帰るとチャルロスは、柱にぶつかりルフィを睨みつけていた。
いつの間にか、ウタは、背後に居た。
「き、貴様!!」
「行くぞ!!ウタ!!」
チャルロスの言葉を遮り、ウタの手を引いて思いっきり走り出した。
後ろから、スモーカーとたしぎの声がしたが、2人は振り向かず、立ち止まらなかった。
「ど、何処に行く、の!?」
「海だ!!!あのまま、あそこに居たんじゃ、ウタと会えなくなっちまうし、ウタが笑えなくなっちまう!!」
ずっと、ルフィは、考えていた。
自分の【正義】とは、何か…
その答えが、やっと見つかった…
【大切な人が笑える正義】
答えは、とても簡単だった。