海魔VSヨダナ

海魔VSヨダナ

ヨダナ引けなかったから解釈違い許して

あまりにも暇をもてあましていたところに小さな特異点が見つかったとの知らせが来た

だからマスターにわし様を連れて行け、カルナとアシュヴァッターマンも一緒だとごねた

「まさかはぐれるとはな……」

レイシフトした先は一面の海魔。咄嗟に周囲を見渡し、マスターが見当たらないことに安堵の息を洩らす

平時ならこの強大なるわし様の側を離れたことに厳しい言葉をくれてやっているところだが、わし様は味方を海魔の群れの中に突っ込ませるような外道ではない

それにきっとマスターの側には誰よりも頼れるカルナかアシュヴァッターマンがいるはずだ

まぁわし様の側に誰もいないことが問題なのだが

「とはいえこの程度のエネミー、わし様の敵ではな──────!?」

ぬるり、と海魔が肌を撫でる

気色の悪いその感触に身震いするとともに、何故か力が抜けるような感覚を覚えた

状況を見つつ戦うにも数が多過ぎる。ここは宝具で一気に、と思うもマスターがいないので魔力が足りない

……魔力?

「ひッ!!」

思考する間にも海魔たちはその触手をくねらせ近付いてきていた

太くぬめった触手が腕や足に纏わりつき、身動きがとれなくなっていく

重たい棍棒をも振るうことのできる自慢の筋力もこれでは発揮できない─────否、異常なまでに力が入らない

そして先ほどから感じる違和感への解答はその直後に来た

「ンあ゛っ!?」

胸の……ちょうど先端の辺りを触手が撫でると同時に、凄まじい快感が走った

「ま、さかっ!はぁッ!」

まさか、この海魔たちは、わし様を犯そうと─────

「ひ、んぁっ!お゛っ!」

奪われる力と魔力、異常なまでの快感、適格過ぎる触手の動き……それらについての考察が浮かんでは快楽にかき消されていく

「お゛っ!あ゛っ!……ッ!やめろッ!そこ、はッ!ん゛ぅ゛っ!」

腹を擦り、胸を揉みしだき、全身に纏わりついていた触手の内の一本がある一点へと向かう

「~~~~~ッッ!!」

ギュッとそれを握られた瞬間、わし様は絶頂した

気持ち悪い、気持ち悪い、わし様の射精を喜ぶように体を這う触手が気持ち悪い、重くなった下半身が気持ち悪い、それでもなお首をもたげる自身が気持ち悪い、そして何より─────

「あ、はァ……♡」

─────この快感が癖になりはじめている、わし様が気持ち悪い

「ん、ふぅッ♡あ゛ンッ♡」

触手によって何度も何度も射精と絶頂が繰り返される

「~~~ッ♡や゛ッ!!もう、出な~~~ッッ♡♡」

そしてわし様自身を握りしめた触手とは別の触手が、わし様の鍛え上げられた臀部へと向かう

そして完全に意味をなさなくなった服の隙間から、サーヴァントとなったわし様には必要ないだろうと思っていた穴に

「そん、な、入ら、な゛ッッ!!お゛~~~~~ッッ♡♡い゛ィッ♡う゛ッ♡」

大小様々な突起が内側で暴れ回る

ときに大胆に激しく、ときに繊細に優しく

その緩急の波は絶頂の波となってわし様に襲いかかった

「ま゛っ♡、だ、め♡な゛かッッ♡も、あ゛~~~ッッ♡♡」

射精を伴わない絶頂、男の尊厳を傷つけるようなその行為すら、今のわし様にとっては最早悦びでしかなくなっていた

誇り高く誰よりも高貴にして誰よりも知的な最強の戦士にして百王子の長兄がなんたることか、と心の中の己が言う

このような卑劣な罠にかかるとは、偉大なる友たちに呆れられ、仇敵には笑いものにされるぞ、と

でも、だって、しょうがないだろう?

この海魔たちに身を任せるのは、こんなにも─────

「……ッ♡あ゛っ♡……もっ、とぉ……♡」

─────気持ちがいいのだから

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