海賊万博編エピローグ①sideバギー

海賊万博編エピローグ①sideバギー



バギー「…うーん…はっ!!」


バギー「クロコダイルから逃れる為にクソゴムの船に乗り込んでたら気絶しちまってたか…」


バギー「……あ〜クソ、結局フデフデの実がミライちゃんに食われた事はどうすりゃいいんだ…」


〜回想〜

クロコダイル『ただでさえ悪魔の実は貴重なんだ。もしフデフデの実を紛失するような事態になったら…どうなるかわかっているな?』

〜回想〜


バギー(金の用意が出来なきゃ…簀巻きで凪の帯やサバイバル動画どころの騒ぎじゃねえ!!確実にクロコダイルに消され…)


マスト「サニー号のなかでなにしてんだ?バギー大おじちゃん」


バギー「うおおおおおお!!!!??…って何だァマストか、ド派手にびっくりさせやがって!…な、なんでここに?」


マスト「なんかクロコダイルのおじちゃんが『バギーのクソ野郎を見つけたら教えてくれ』って通信?でみんなに言ってたから、さがしてたんだ。そしたらここでひとりでブツブツいってるからどうしたのかなーっておもったんだ」


バギー「」


バギー(ア…おれ様終わった……さよなら現世…お母さん産んでくれてありがとう…)


マスト「かおいろわるいけどどしたの?だいじょうぶ?」


バギー「え…あっうん…おれ様大丈夫ダヨ…」


マスト「そうみえねーな〜…じゃあこのくだものあげるから元気だしてよ!」


バギー「き…気持ちはありがてえが、最後の晩餐くらいは自分で選ばせ……」




バギー「う、うおおおおおおおおおっっ!!!???こ、これはァアアア!!!?」


マスト「わっ!なんだよびっくりした…」


バギー(ま…間違いねえ!前にクロコダイルの部下に悪魔の実図鑑を見せてもらったから分かる…!こいつは自然系より希少!動物系幻獣種の悪魔の実、ヘビヘビの実モデル"八岐大蛇"だ!!!)


バギー「な、なあマストく〜ん…こ、ここ、これは、どこで見つけたんだ?」


マスト「万博の森のなかにおちてた!めずらしいカタチだったから、ひろってきたんだ」


バギー(そ…そんな希少なものをキレイな形のどんぐりを見つけた様な感覚であっさりィイ〜!!?おれ様たちがフデフデの実を見つけるのも輸送するのもどれだけ苦労したと思ってんだァ〜!?)


バギー(と…ともかく助かった!!コイツならフデフデの実の代わりとしちゃ充分すぎる…!)


バギー「あ…ありがとうよマスト!なあその悪m…その果物、良かったらおじさんに…」


バギー(あ?いや待てよ…

コイツをそのままクロコダイルに渡すより、もっと他の奴に売り付けて莫大な金に換えた方が良いんじゃねえか!?ただ渡すだけじゃ得た金は全部クロコダイルのものになっちまうが…

換金だけ先に済ませておけば、借金返済と今回の補填分を埋めるだけでなく、おれ様の懐にも幾らか金を入れられる…!!社長として自由に動ける様になるぜ!!もうクロコダイルにでけえ顔はさせねえ!!)


バギー「なあマスト!よく聞いてくれ…」


マスト「え、なに?」


バギー「その果物はな、実はただ食うよりも金に換えた方がな、もっとすげーうめーもんが食えるんだよ!!」


マスト「え、そーなの?」


バギー「おおそうさ!だからまずそれをバギーおじさんに渡してくれねェか?そしたらマスト、後でお前にもとびきりうめえもんを食わせ…」


??????「おい」


バギー「あ!?何だようるせえな!!おれァこれからド派手に儲けてリッチに成り上がるところなんだよ!!邪魔すんじゃ…」


クロコダイル「ほう……借金を返済できないどころか悪魔の実を紛失したてめえが、どうやってリッチになるって?」


バギー「ア"…………」


マスト「あ!クロコダイルのおじさん!バギー大おじさんみつけたぜ!」


クロコダイル「坊主、その手に持ってる実は何だ?どこで手に入れた?」


マスト「万博にあった森でひろった」


クロコダイル「……詳しく聞かせてもらおうか」


〜〜〜

クロスギルド使用船 船内


クロコダイル「……なるほど理解した。つまりてめえはこの動物系幻獣種の悪魔の実を紛失したフデフデの代わりとしておれに渡すんじゃなく、換金して自分の懐に幾らか入れようとしていたって事だな」


バギー「アッハイ……ソウデス………」


バギー「あ…あの〜クロちゃん様…因みにこれは一体何をしようと……」


クロコダイル「何もクソも…万博のラストを締め括る花火の準備だが」


バギー「いやちょっと待って!!??花火なのはおれ様も見りゃ分かるわ!!何でおれ様の頭だけ筒に入れて点火しようとしてんだって聞いてんだよォ!!!」


クロコダイル「いや別にな…おれも実はハナからこうする気は無かったんだぜ?てめえがケジメ付ける態度取ってりゃな?着服しようとか考えたのはいけなかったな」


バギー「ハデに嘘つけェ!!!お前おれ様が金補填出来なきゃ殺すっつってたじゃねぇかよォ!!!」


クロコダイル「ああ、簀巻きにして凪の帯に突き落として海王類に食われる様を動画にして投稿しようと考えていたが」


バギー「怖えーよ!!今までの制裁全部盛りじゃねーか!!」


クロコダイル「まあともかくだ…取り敢えずこの動物系幻獣種の実は今回の損失の補填分としておれが貰っといてやる。こいつなら充分損失を賄える…どころか会社に更なる利益を与えるだろう。後は任せろ」


クロコダイル「そしてバギー、お前は今回の悪魔の実紛失のケジメと着服未遂の責任を取って花火になれ」


バギー「花火になれってどう言う事だよ!!?文章がおかしいだろーが!!!」


クロコダイル「文句言うんじゃねえよ、ハデ好きなてめえの為に用意した最後にして最高の処刑だぞ」


バギー「処刑って言ったなテメー!!結局金用意出来てもおれ様の事殺す気満々だったんじゃねーか!!」


クロコダイル「ガタガタうるせえな…よし、点火しろ」


シュボッ ジジジジジジ……


バギー「だーーーーちょっと待ってちょっと待って!!?やめて!!おれァハデな爆破は好きだけど自分が爆破されるのはイヤなんだよ!!!頼む!!頼むからド派手に助け…」


クロコダイル「よく見とけ坊主…これが借金を返せず、重要なブツを紛失した上に着服まで働こうとした男の末路だ。てめえはこんな風にはなるんじゃねえぞ」


マスト「なんかよくわかんないけどよくわかった」


バギー「子供の教育におれ様を使ってんじゃねェよ!!!こんなもん良い教訓になっても世界一悪い教材だろうが!!少しはガキのトラウマも考えて…ってあああ!!!もう火がこんな所までェェエ!!!?いや待って!!お願いだから待って!!!おれ様は花火は好きだけど自分が花火になるなんて夢にも……」


ボシュッッッ!!!!



バギー「ああああああああああた〜〜〜〜まや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…………」





ドォオオオン!!!!!






マスト「すげー!!バギー大おじちゃんめっちゃとんだ!!」


クロコダイル「クハハ…汚ねえ花火だったが、喜んでもらえて何よりだ」


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