汚い不良を見つけたので虐待することにしました。
他人の目に触れるとまずいので家に連れ帰ることにします。
嫌がる不良を風呂場に連れ込みお湯攻め。
充分お湯をかけた後は薬品を体中に塗りたくりゴシゴシします。
薬品で体中が汚染された事を確認し、再びお湯攻め。
その後に、緑色の不味そうな草を食べさせることにします。
そして私はとてもじゃないですが食べられない柔らかく白いドロドロの穀物を食べさせます。
もちろん、温めた後にわざと冷やしてぬるくなったものをです。
お腹が膨れ油断したところで彼女らを拉致って黒い板の待ち構える悪魔の館へ連行します。
その後は硬い木の板の上に座らせ、眼前で退屈極まりない呪文を唱えて
不良の退屈さを刺激させ、体力と気力を奪います。
ぐったりとした不良を木枠の中にシーツと羽毛布団を敷いただけの質素な入れ物に放り込み
寝るまで監視した後に就寝。
後日、お湯攻め→薬品での汚染→熱風攻めも、もちろんしてやりました。
虐待からこのメニューを外すことは出来ません。
~2年後~
もちろん、虐待は日々続けました。
しかし芸も覚えてそろそろ虐待しがいがなくなってきたので、
適当な学校の転入試験を受けさせて合格次第捨てることにしましょう。
不良を拾った寒い冬の日とは打って変わって、ぽかぽかと暖かな陽だまりが心地よい春の日。
せめてもの情けに手を振る私に対して、不良は眩しいほどの笑顔で手を振り返してきます。
私の虐待から解放されたのがあまりにも嬉しいのでしょう。
舞い散る桜の花びらが髪に絡んでいたので奪い取ってやりました。
またどこかに虐待しがいのある不良は落ちていませんかね。
何週間か経って、不良が連邦生徒会に乗り込んできました。
「カヤさん! あの時は本当にありがとうございました!」
「カヤさんのおかげで学園生活が楽しいです! ありがとうございます!」
不良はよく分からないことを言っています、やはり超人たる私と凡人である彼女らの間には埋められない知能の差があるようです。
「何を言っているのか分かりませんね。私の超人的業務の時間を奪わないように。早く去りなさい」
全く、不良は不良らしく日々を過ごしていればいいというのに。こんな無駄なことに時間を使って。
彼女らを連邦生徒会から追い出し、再び防衛室の業務に戻ります。
しかし不良が他所の学校で悪さをしていないかが気になってきました。キヴォトスの治安を守るのが我々の仕事ですから。
ちょうどいい機会ですし、視察に行くことにしましょうか。たまには外の空気を吸うのも悪くないでしょう。
「カヤさん……! あの子が、あの子がっ……!」
血相を変えて飛び込んできた不良に連れられて、訪れた病院では。
かつて虐待していた不良が、白い布を被せられて、眠っていました。