水辺への誘い
※閲覧注意
※CP要素あり
本番はないですが、絡んでるので注意です。KPは正直百合だと思ってる。
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まだ遊ぶことができそうだと胸を高鳴らせ笑みを深める。頭の中のさざめきも獲物をもっと堕としてやれと大きくなる。
クロコダイル「なぁ、まだ起きてんだろ?」
問いかけると薄らと目が開く。憎悪の色は失われ、伽藍堂に変わっていた。
ドフラミンゴ「楽しいかよ?」
質問された相手は首を傾げ、少し考えた後に答えた。
クロコダイル「お前は楽しくないのか?」
心の底から理解できないと言いたげな声色にドフラミンゴは一瞬だけ目を見開いたが、すぐに鼻を鳴らして嘲笑った。
ドフラミンゴ「まァ、これで興奮する奴は変態だろうな」
クロコダイル「じゃあお前は何で悦ぶんだ。ご教示願おう」
ドフラミンゴ「そりゃあ……キスの一つでもしてくれれば気分が良くなるさ」
皮肉げに笑うドフラミンゴの顎を掴むとクロコダイルは乱暴に口付けた。舌を入れられ絡ませられると背筋にゾクッと快感が走る。しばらく口内を貪られた後、糸を引きながら離れていった。
ドフラミンゴ「嫌味ってわかんねェのか、間に受けてんじゃねェ」
クロコダイル「クハハハ、なら何でそんな表情してんだよ。満更でも無さそうだぞ」
ドフラミンゴは眉をひそめた。確かに不快ではない。しかし、快楽に身を任せるにはあまりにも屈辱的な状況だった。
後ろにいる奴らに痴態を晒すのはもう勘弁願いたい。そんな気持ちは尊重されることなくクロコダイルは再び口付けをする。
今度は軽く吸い付くような接吻をした。それからまた舌を入れると歯列をなぞるようにして動かす。
心地よさにドフラミンゴは思わずそれに応えるように自分のものを絡めた。
クロコダイル「次は?どうしてほしい?」
耳元で囁かれると体が熱くなる。ドフラミンゴは黙っていたがクロコダイルが急かすように触れると堪らず声が出た。誤魔化すように咳払いをして口を開く。
ドフラミンゴ「どういう風の吹き回しだ。気色悪ィ。頭の蛆がそうさせてんのか?」
返答の代わりに指先で傷口を優しく撫でる。思わず吐息を漏らしたドフラミンゴの反応を見て満足気に笑う。すると首筋に噛み付いた。肉が食い千切られそうな痛みに襲われドフラミンゴは苦痛の声をあげる。
ドフラミンゴ「……っ!わかった。言うから噛むの止めろ」
口を離すと赤い糸が引く。クロコダイルは興味深そうに見つめたあと、親指で拭い取った。そして、行儀よく返事を待つ。
ドフラミンゴ「……。触れてくれよ。俺の体」
クロコダイルはドフラミンゴの胸元に手を当てた。
体は汗ばんでおり、鼓動が早くなっていることが手に取るようにわかる。ゆっくりと手を動かした。何かに耐えるように唇を固く結んでいる様子を眺めながら楽しむ。
観客達はドフラミンゴが喘ぎ声を出すのを期待していたのだが、一向に声は聞こえなかった。
「もっと強くやれ!」という野次が飛び交う。それに耳を傾けられることはなく行為は緩やかに進む。
クロコダイル「こっちの方がいいか?」
スラックスの上から股間に触れた。そこは硬く張り詰めており、脈打っている。クロコダイルは手を這わせて形を確かめるように触り続ける。
布越しに触れられているだけなのに痺れるような感覚を覚えた。ドフラミンゴは目を瞑って耐えている。ベルトを外し、チャックを下げると下着の中へ手を突っ込んだ。
先走りで濡れそぼった性器を握り込み、上下に擦る。ドフラミンゴは熱い息を吐き出しながら身を捩らせた。
ドフラミンゴ「いい加減にしろ……もう十分だろ」
クロコダイル「まだ足りないな」
ドフラミンゴ「これ以上やるつもりなら殺すぞ」
クロコダイルはピタリと動きを止めて、ドフラミンゴの顔を見た。互いに目を見据え、視線を逸らさない。もっと深く触れてほしいと目に浮かんでいるのは容易に読み取れる。強がる相手にクロコダイルは呆れたようにため息をつくと、スラックスを下ろし、下半身を露出させた。
ドフラミンゴ「おい、そこは……っ!……っあ」
屈み込んでいきり勃つそれを口に含む。生温かい感触にドフラミンゴは小さく声を上げた。裏筋を舐め上げると亀頭を吸ったり、鈴口に舌を差し入れたりした。時折、竿の部分を強く握って扱くと、ドフラミンゴは体をビクつかせる。唾液と精液が混ざったものが太腿に伝っていく。
顔を上げたクロコダイルの口元は白濁したもので汚れ、頬も上気している。瞳は潤んでいて、艶っぽい。ドフラミンゴはその表情に一瞬目を奪われたが、すぐに我に返ると舌打ちをした。
クロコダイルは指についたものを美味しそうに舐めると立ち上がった。
クロコダイル「どうだ?気持ちよかったか?」
ドフラミンゴ「あぁ……」
出血と性的興奮で意識がぼんやりとしているドフラミンゴは素直に答えた。ダーツボードにぶら下がる身体はもう力尽きかけている。
クロコダイル「今度は俺の番だ」
小さく呟いたその声は生き絶える寸前の獲物の耳には届くことはなかった。首元に上等な絹の布が巻かれた。朦朧とした意識が危機感から浮上する。顔を上げた時には手遅れだった。
ドフラミンゴが捉えることができたのは熱に溶かされた狂気の瞳だった。巻かれたものが絞られていくと喉仏が悲鳴を上げる。タイを交際させるようにして絞められると視界が歪んだ。
ドフラミンゴ「がっ……はっ……!」
酸素を求めて口を大きく開けるが空気は入って来ない。目を見開き、苦しみ藻掻くさまをクロコダイルは恍惚と眺めている。
ミホーク「クロコダイル……!!」
その声にハッとしたクロコダイルは手を離す。ドフラミンゴは激しく咳き込んだ後に意識を手放した。腕に縛られた縄が体重がかりしなった。
クロコダイル「ガキには刺激が強かったか……感謝するぜ、鷹の目」
ここまで何もできず歯噛みしていたミホークはその一言に更に悔しさを滲ませる。なんてことをしたのだと非難しようとしたが、言葉が出てこなかった。
次にこの残虐さが向けられ、貪られるのは己だという予感が口を閉ざした。
こちらを一瞬見たあの目が巣食うものに捕らわれたままでいる限り逃れることは叶わないだろう。
クロコダイル「次はお前だな、楽しませてもらうとしよう」
同じ水辺に浸りにいこうと蠍は蜘蛛を針で刺す。今宵の獲物は毒に弱かったに違いない。あれだけ足を震わせては逃げることもできまいと鋏を鳴らす。
次に誘うのは高く舞うあの蛾だろうか。翅が折れるのを息を潜めて待っているようだった。