水引餅(6)

水引餅(6)


〇イムスクープ〇ンターパロ ※尊直かも? ※R17くらい?R18ではありませんが、苦手な方は読まれないことをお勧めします。

※体格差がある足利兄弟です。

★兄上の、行為の好み(嗜好)が明らかになりますので、知りたくない方は、読まれませんように。


主要人物:尊氏(既婚)・直義(未婚)

~水引餅(6)~1333年8月、京の楠木邸にて~


河内守護の邸を辞した後も、兄は不機嫌が続いていた。


兄の部屋で、いつものように、兄の頭を自分のひざにのせようとした直義だったが、あっという間に、兄によって、衾の上に押し倒されてしまった。

兄の大きな体躯が、弟におおいかぶさってきた。

めずらしく不機嫌な兄に困惑しつつ、弟は、兄の大きなたくましい背中に白い両手をまわし、なだめるように、何度も撫でた。


そして、兄は、弟の胸元に顔を埋め、何度も額をこすりつけてきた。

大切な存在を奪われたくない、と、むずかり、拗ねる、わがままな兄を、弟は、その胸に抱き、あやし、

「兄上、ご機嫌をなおされますように」とその耳元でしずかにささやきながら、そのするどい頬やこめかみに、くりかえし、くりかえし、やさしくくちづけた。

それでもなお機嫌のわるい兄に、弟は、とうとう根負けし、匙を投げ、ため息をつき、あきれて兄に告げた。


「乳くらい、いつでも、幾十度(いくそたび。いくたび、何度となく、という意味)でも、お吸いになればよろしい」


そんな弟の小袖の胸もとを兄は大きく広げ、そのまま、弟の乳の先を、その大きな厚い舌で、押しつぶしては、何度も、強く吸いあげてきた。


おわり。

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