毒婦のキャスター

毒婦のキャスター


クラス:キャスター

真名:カトリーヌ・モンヴォワザン

出典:史実

性別:女性

身長/体重:140cm・38kg

属性:混沌・悪

筋力:E 耐久:E++ 敏捷:E 魔力:B 幸運:A 宝具:A

クラススキル

・陣地作成:C+

 『魔術師』のクラススキル。魔術師として自らに有利な陣地「工房」を作成可能。彼女の場合、「防衛」の点では並であるが、毒や毒に関する物の生産に最適化されており、一日に数十人分の致死量の毒を生産できる。

・道具作成:D++

 「魔術師」のクラス特性。魔力を帯びた器具を作成可能。毒や毒に関するものを作る際により効果を発揮する。

保有スキル

・破壊工作(毒):A

 戦闘の準備段階で相手の戦力を削ぎ落とす才能。トラップの達人。

 このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格が低下する。

 彼女が特に得意なのが毒薬を使用した罠であり、毒を使用した罠ならば彼女自身と戦闘を行う頃にはかなりの戦力を失うことになるだろう。

 一方デメリットである霊格の低下は、そもそも彼女自身反英雄であり、殺人鬼であるためもともと低く、あまりデメリットになっていない。

・情報抹消:B

 対戦が終了した瞬間に、目撃者と対戦相手の記憶から能力、真名、外見特徴などの情報が消失する。

 例え戦闘が白昼堂々でも効果は変わらない。これに対抗するには、現場に残った証拠から論理と分析により正体を導き出さねばならない。

・対毒:A++

 毒に対する抵抗力。数々の毒薬を操る彼女は、自らに先んじて多数の抗体を打ち込んでいるため、毒が一切効かない。

 また、彼女は自分の生成した毒に対しての対毒性に限って、他者に付与することが出来る。

・蜘蛛糸の果て:D

 邪悪を画策する能力。

 秩序を破壊し、善を穢し、しかして自分に対して因果や罰を向かわせない。蜘蛛が作った網のように相手を取り込み、貶める。

 彼女の最期は己の業の応報であったため、スキルランクはそれほど高くない。

・黒魔術:C

 魔術系統の1つ。生贄を捧げることで、特定の対象に対する災厄の招来及び呪殺、悪魔召喚、儀式による精神集中を目的とした魔術。


宝具

『 国を蝕む毒婦(ラ・ヴォワザン)』

ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:半径700m程度 最大捕捉:不定

 数々の毒殺事件の主犯として暗躍した彼女の逸話が宝具と化したもの。

 自らの魔力をそのまま毒に変換し、周囲広範囲に散らばらせる結界系宝具。

 毒は実在する物であれば生成することができ、魔術であると同時に物理的な毒でもあるため、サーヴァントにも効果があるうえ、対魔力、耐久のどちらかだけでは対抗しきれない。

 そのため、この毒への対抗は、対魔力と耐久を足して割った値となる。対毒スキルやその毒の抗体、ワクチンで無効化が可能。

 また、広範囲に散布することが出来る分、毒性は多少弱まっているため、即死系の毒でも即死に至ることはない。


『民を蝕む毒灰(サンドレ・ド・ブランヴィリエ)』

ランク:D 種別:対民宝具 レンジ:半径5m程度 最大捕捉:不定

 彼女の顧客のひとりである連続殺人鬼の遺体が焼却された際の灰とその逸話が宝具と化したもの。

 魔力で作られた灰を吸い込んだ相手を『国を蝕む毒婦』の媒介にする。

 この宝具を媒介にした『国を蝕む毒婦』のレンジは著しく狭まる。


『人を蝕む毒菫(ジュ・スイ・ラ・ヴォワザン)』

ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:10m 最大捕捉人数:1人

 『民を蝕む毒婦』の限定範囲版。対象は自分の目で見える範囲で、また敵単体に限る。

 『民を蝕む毒婦』をより高濃度にした毒を発生させる。

 対毒スキルやその毒の抗体、ワクチンでも無効化しきれないが、彼女自身の対毒スキルも貫通するため、使用した時は彼女自身もある程度毒の効果を受けてしまう。そのため本人もあまり使いたがらない。

▼概要

 中世フランスの大犯罪者。

 民衆に毒薬と黒魔術で以て、自らは表立たずに裏から糸を手繰るように混沌へと導いた《毒婦》の魔女。

 花や小鳥を慈しむ心や、子供や友人に対する慈愛と、命を奪う残虐性と、それを楽しむ狂気を一切の矛盾なく内包する。

 その無邪気さと狂気からなる内面と、「子供の姿の方が相手が油断する」という彼女の意思から、子供の姿での現界となった。

 基本的には目的のためには手段を選ばない冷酷な性格であり、普段は柔らかい笑顔と言う仮面を被っている。

 しかし、その仮面も本心からの物であり、人の妻、母親である側面の柔らかさ、慈愛を併せ持っている。

 聖杯への願いも、「受肉し、再び愛せる人間を探す」と言う、人生半ばにして処刑された彼女が新たな生を持ちたいと言うもの。

 どんな時も自分のペースを崩すことなく、強い精神力を以て自らの願いのために動く。

 マスターに対しては利害関係からの協力と言う形だが、親交が進めば別の感情を抱くかもしれない。それが正か負かは分からないが。

 自らの戦闘能力の限界を知っている故に、直接戦闘は出来るだけ避け、遠方から毒でじわじわと攻める戦法を取る。

 もし対面してしまった場合、毒霧を撒いて撤退し、情報抹消スキルで再度隠れる。それでもダメなら『切り札』を使用するが、これは彼女自身使いたくないようだ。

 また、黒魔術にも精通しているため、直接戦闘を行えなくもないのだが、彼女はこれを含めても「直接戦闘は避けるべきだ」と考えている。


「文字通りの稀代の《毒婦》、魔術師のクラスを器に現界いたしましたわ。あなた様がわたくしのマスターでよろしいのかしら」

「あなたもわたくしの毒で心身ともに蕩けさせて差し上げますわ」
「戦うのは嫌ですよ。わたくしは弱いのですから、戦うのでしたら、じっくりと時間をかけて弱らせてからにいたしましょう」
「大丈夫ですわ。わたくしたちの利害は一致しているのですから、わたくしがあなた様を聖杯へと導きましょう。ですから、わたくしを聖杯まで連れていってくださいね? マスター」


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