死神代行消失編後日談
紅衣のスレ主閲覧注意
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『...ほ...報告申し上げます!殿下がお戻りになられました!』
『わかった 下がってよい。』
ぎこちなく頭を下げて去ってゆく連絡係の男...心労を掛けたな。
ここに至る前、カワキに鬼の様に連絡を取り続けてようやく繋がったところで陛下より
『一度こちらへ戻れ カワキ』『...承りました 陛下』
若干の面倒くさそうな顔を覗かせながら返答を返すカワキにすこし安堵した。
こちらでは死神の動向を観察する中で、特に京楽紅衣に関しては私的に注意深く観察した。
分かったことは以下の通りだ。
・銀城の遺体を破損させないために関係各所を周り実験やいたずらに損壊することがないようにした。
・月島という今回の事件の犯人グループの一味の墓を訪れ、花を置いてきた(これは伝聞による情報)
・罰と称して人体実験の検体となったが...なぜかサキュバスを思わせる体の多くを覆った可愛らしいコスチュームに表皮ごと改造されていた。男だと似合わないので女の状態を維持することも厳命されている。
・二番隊隊長砕蜂の始解『雀蜂』を樽に入った状態で刺される罰を受ける。『10回刺すのではなく20回に増やしていいので銀城に関しての猶予を設けてほしい』と嘆願し20回刺されたが、すべて樽の中で器用に(正直嫌悪感を覚える動きだったが)避けていた。二番隊隊長は泣いていた。
ちなみに今は十二番隊舎の奥で、管理下にある破面とかつて護廷を裏切ったギンとシェラカップに安いインスタントコーヒーを入れて談話中の様だ。
"能力"を変化させた理由は現在もわからないままだが...それは置いておくこととした
なりよりも、私はこれから陛下と共にカワキの報告を聞きに行く...
『カワキよ...よくぞ無事に戻った。では何があったか聞かせてもらおう』
ここは普段とは違い部屋には私と陛下、カワキのみである。...全裸を見られたという報告を皆の前でさせるなどあってはならないという一応の保険として私が手配した。
『では、私は前回の連絡の後に浦原喜助と接触し情報を収集。次に"全裸"になり黒崎一護を狙う銀城 月島を強襲しました。結果としては撃退に至らず黒崎一護の完現術は奪われました。
その後は陛下が予見した通り黒崎一護は死神の力を取り戻し銀城と交戦。わたし月島と京楽紅衣と六番隊隊長朽木白哉と共に交戦しました。』
陛下からは霊圧が漏れ出ており私はかなり動転していた...やはりカワキは陛下にどのような状態であれ戦えるようにされているのだろう。他の滅却師であればこのような状況で全裸になって敵と相対することはまずありえない。どれほどの恐怖を持って支配すればこのような状態となるのか...私はカワキの胸の内を思い臍をかんだ。
「なにか戦闘において特筆することはあるか カワキ」
下手な負傷を隠してはいないかと心配になり声を掛けたが...
『月島の能力が変化したことは結局手掛かりはつかめていない。...後は二点。
紅衣自身からは殺意の類を感じなかったが、戦闘時に斬魄刀のみから殺意を感じた...こうも明確に斬魄刀と使用する者の感情が分かれるのはなぜかと疑問に感じたことと..."周辺の人間から刈り取った胸毛や腹の毛を口に突っ込まれたこと"かなアスキンのような能力だったら即死していた可能性もある。実戦ではそういう可能性もあるとダーテンに書き加えることも考えてほしい。』
私は天を仰いだ、このような仕打ちをカワキが受けるとは...しばらくして陛下が重い口を開いた
『我が父の遺骸を不当に使用する完現術者は必ず報いを受けさせねばならんな...ハッシュバルトよ京楽紅衣は『最優先排除候補』としてダーテンに記載せよ、よいな。』
「承知しました、陛下」
バンビエッタのような者にもよくわかるようにかなり強調してダーテンに記そうと私は魂に誓った