来神
一方、避難所では――未だに眠り続ける鳴神剣二の姿があった。
目覚めぬ後輩の姿に気をもむ不動。そんな折、
「何だ!?」
二つの光が、彼らのもとに降りてきた。一つは不動の手元へ収まり、もう一つは剣二の中へと入ってゆく――
「……どこだよ、ここ……」
剣二の精神世界。彼は今、深い闇の中にいた。意識はあれど体は動かせず、歯がゆい思いにとらわれる剣二。
そんな時、一筋の光が彼の眼前に現れた。それは暖かな輝きを持って、彼を――否、空間全てを包んでゆく。
そして光は語り掛けた。
「そろそろ目を覚ませ、相棒」
――そして、舞台は再び決戦の地へ。
「はあぁぁぁーっ!」
「ウオォォォ―ッ!」
爆炎の中を突き進むセイバーとライスシャワー。
巨大な邪竜と化したアスモデウスは、そんな二人を狙い火炎弾を打ち続ける。
それを手にした剣で振り払うと、前へ、また前へと足を進めてゆく。
「ヌゥゥ……これならどうだぁ!」
そんな彼らに対し、アスモデウスは魔物の軍勢を召喚、二人へと襲い掛からせる。
それらをなぎ倒してゆく彼らであったが、どれだけ倒せど湧き出続ける軍勢に、彼らは次第に消耗させられていた。
そうしてついに囲まれ、背中合わせとなったセイバーたち。尚諦めず剣を構える二人のもとに――
「マグナドラゴンキャノン……発射!」
援軍は現れた。遠方より放たれし光を帯びた龍が、魔を滅してゆく。
爆発が収まり、彼らのもとに現れたのは二人の戦士。
「ゴッドリュウケンドー、ライジン!」
「マグナリュウガンオー、ライジン!」
魔弾戦士が、今ここに再臨したのだった――