朝チュンとはこういうものだ!
※趣味全開のジャブラ×ニワトリのBL
※ジャブラエミュよく分かってない
※短い
鬱陶しいほどの眩しい光が窓から入り込み、新しい一日の始まりを告げる。
まだ昨晩の酒が少し残った重たい頭を手で支えながら、ジャブラは唸るような声を出す。
ふと、腰の辺りに暖かさを感じ、布団を持ち上げると、中には白くて丸い羽毛の塊があった。
「ニワトリのくせに呑気に寝坊しやがって…」
最初のうちは鳥らしく止まり木で寝ていたはずなのに、いつのまにか布団に入り込んでくるようになっていたそれを起こさないように、ジャブラはニヤついた顔をニワトリに近づけた。
「ギャハハ…そんな油断してると、喰っちまうぞ?」
俺は狼だからな。歯と舌をちらつかせてそう囁きかけると、ジャブラの存在に気づいたのかニワトリはパッと頭を持ち上げて鳴く。
チュン!
朝に相応しいその鳴き声を聞いたジャブラは満足そうに笑うと、折角起きたニワトリを布団に引きずり込み二度寝の準備を始める。どうせ今日はまだ仕事の予定も入っていないのだ。
鳥の名前を持つ喧しい同僚がジャブラを起こしにくるまで、2匹は暖かい布団の中で共に過ごした。