書きたかったけど遅筆で結局間に合わなかったやつ
『お〜い』
声の方を向くと少し遠くで少女が手を振って合図していた
なんでこんな子がこの戦いに参加してるのかとか疑問と義憤がいくつも湧いたけど、それよりも速く助けないと
私は彼女を場外へ避難させようと駆け出し
直後その少女は横から突っ込んで来た巨大な龍に轢殺されぐちゃぐちゃになってしまった
「ぁ…」
最悪だ
たすけられなかった
しんじゃった
心から何か黒いものが溢れそうな、その時
「……ぇ?」
さっき轢かれた筈の彼女はどういうわけか生きていた
それも無傷でさっきと同じ所に立っていた
「ギャオグルルオオオオオオオオオオ!!!」
龍の咆哮が響き渡る
視界の奥は体が繋がってるのが不思議なくらいの深く沢山の傷を負った龍が居た
そう、さっき轢かれた彼女と同じような傷を負った龍が
『おねーさん、』
いつのまにか目の前に来ていた彼女が話しかけてきた
『三千年のまえにいっしょに遊ぼで死んで?』