星と火山頭

星と火山頭

落星の人

※確実に漏瑚のキャラが崩壊していると思います。

※落星と漏瑚しかいません

※いよちゃんが仄めかし程度で登場します


ある夜、寝そべり星空を眺めながら考え事をしていると誰かに話しかけられた。

「おい、お前聞いてるか?」

声の方を起き上がり見てみると火山頭の呪霊がいた。

「驚いた」

そんな声が漏れ出た。

無理はない。俺と同じで強い自我を持ち人語を扱う呪霊など滅多に出会わない。

いや、前にも居たには居たが思い出すと辛くなるので彼女に関する記憶に蓋をして目の前の呪霊に話しかける。

「何のよう?」

そう聞くと火山頭は、ニヤッとした表情で言ってきた

「儂らの仲間にならんか?」

ワシラ?何か怪獣映画のキャラか何かだろうか?

「映画の勧誘なら間に合ってます

そもそも呪霊はカメラに映りませんよ」

そう答えると火山頭は、ポカーンみたいな音が聞こえてくるような表情をした後に訂正するように言ってきた

「何故そこで映画の勧誘に繋がった!?儂は儂らと言ったのだ!

同じ志を共にする仲間にならんかと勧誘したのだ!!」

そう言われてやっと理解した。

「あぁ儂らってそういう事か。何かしらの怪獣映画に出てくる新たな怪獣ワシラかと思った。

それで?志ってのは何なの?」

そう聞くと火山頭は良くぞ聞いてくれたみたいな表情で俺に聞いてきた

「人間をどう思う?」

質問に質問で返すなよ。と少しイラッとしながら俺は答えた

「どう思うも何も、興味ないよ。

すぐ死んじゃうってのに一々興味持ってたら死別が多すぎて心壊れちゃうよ」

そう答えると火山頭は言ってきた

「人間に悪い印象がないのか?」

え?えぇー?どういう意図?

「強いていうなら、寿命が短い事?」

そう答えると火山頭はしょんぼりしたように呟いた

「期待外れだったか…」

なにを言ったかはわからなかったけど何故か果てしなくムカついた

「そろそろ帰ってくれない?星空の観察を再開したいんだけど」

とりあえず星空の観察を理由にムカつくコイツを突き放す。めんどくさいし

「そうか…」

そうして火山頭はしょんぼりしながら帰っていった。何だったんだろ?

そう思いながら俺は星空観察を再開したのだった。

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