日がな一日オ⚪︎二ーしかしていないおれにすらアンタは優しいんだ
モブSWORD隊員おれ×ドレーク隊長
日記です
エッチはしません
軍に宿泊棟(1R)があるイメージで書いてます
皆! X・ドレークは怠けている人間をぴんしゃきに正すことができるお人だが本当に追い詰められて苦しんでいる人の気持ちはわかるからそういう時は寄り添ってくれるって知ってるか?
ということで、せっかくの休日だというのに日々の疲れやら社会への不安でやらなきゃいけないことどころかやりたいことすら考えられなくなりぬるいベッドに横たわり惰性でおちんちん弄りばかりしていたらもう夕方で自分の情けなさに涙している。すると、ちょっとした用事で部屋に隊長が尋ねてきた。
おれはそそくさ涙を拭って、手櫛で髪を落ち着かせて扉を開ける。隊長は要件をいう。答える。別れる、はずだった。けれど、隊長はおれに「元気ないのか」と聞いてくる。
朝からずっと枕に擦り付けてボサボサになった髪の毛。よれた部屋着。流し台に置いたままの食器。それは確かに、洞察力の優れてない人間だろうが健康な休日を過ごせていないと気付くのに十分な証拠だろう。
しかして「具合悪いのか」よりも先にそっちを聞かれたのがドキリとした。本当の事だからだ。
「飯食ったか?」
「あ〜、はは、はい」
「食べてないな」
「はい」
聞くなりずかずかと台所に向かう。手袋取って手を洗ったら勝手に冷蔵庫を開けて「ほとんど調味料じゃないか」と文句言いながら使えそうな食品を取り出す。
「ちょ、ちょっとちょっと何にしてるんすか!?」
「飯を作ります。お腹すいてないか?」
「空いては……いますけど」
「そうだろうな。おれ君は部屋の片付けでもしていなさい。二人分座れるぐらいになればいいから」
そう言われたので大人しく床に落ちた服なんかをハンガーに掛ける。もとから物が少ないので片付けくらいはすぐに済む。隊長がご飯を食べるであろうデスクも片して、おれはベッドに腰掛けて、腰掛けたままでいることすらできずに、ベッドに横たわった。
扉の向こうでフライパンで何かを焼く小気味のいい音がする。ケチャップか何かの香ばしい匂いが漂っている。
あの人はおれのためにご飯を作ってくれる。おれなんかのために。一日中オチンチンばっかいじっていたおれなんかのために。
隊長の手料理が食べられるってめちゃ嬉しいのに、なんでか悲しくなってくるんだ。
「できたぞ。うわ、なんだどうした」
「うう゛ううぅ……こんなことしてもらえる人間じゃないんですうぅう!!!」
大人の人が大の字になってベッドでわんわん泣いていた。
「落ち着きなさい。お前疲れてんだろ。そういう日もあるから」
「隊長はこんなに優しいのに……、おれは、オチンチンばっか触って」
「え? なんだって?」
「オチンチンばっか触ってるんです! 布団から出られなくて! 一日中オナニーして!!!」
「ええ……?」
隊長。この時ばかりはちょっと引いていた。
「そう、わかった。わかったから。おちんちんばっかり触ってていいから。とりあえず手を洗ってきなさい。リゾット冷めるから、な?」
隊長に促されておずおずと手を洗う。献立はチキンライスリゾットだった。
「最近寒くなってきたから気分の浮き沈みも激しいんだろう。そういう時期なんだ。それに休日なんだ。休むべき日なんだから、そんな一日でもいいさ。……もしや仕事の量が多すぎるかな。明後日からは分配を……」
「あ、いえ。お仕事はいいんです。むしろなんかやってる方が落ち着きますから。でも一人になるといろいろ余計なこと考えちゃって」
「んん、おれ君は真面目すぎるところあるからな」
「オチンチン弄りばっかしてるのに?」
「その、なんだ。なんでも有意義にとか完璧にとか考えて、逆に手付けられなくなるとかあるだろう」
「ああ、たしかに」
「そういうごちゃごちゃしてきているのは、1回すっきりさせないとな」
「すっきりはしましたけど……」
「頭の話だ」
「とりあえず……今日は飯を食べて、ちょっとだけ部屋の掃除もして身支度もした。1日くらいこういう日であってもいいと思うが……」
おれは首を横に振る。これで一日を終えるのはなんだかなと思うのだ。こんなクソにしてしまった一日の終わりに隊長に出会えて、これで普通にさよならをしてしまうのはとても惜しいことと思った。ここで寝ようとしても物足りなくて夜更かししてしまう。
「ンン、じゃあ、お前さえよければ、という話があるのだが……」
来なさい……、いや、こういう言い方じゃないな。来てください……、来い、行きましょう。んん。
隊長はなにやらウンヌン唸って唇に触れる。触れた指の背を離して、言った。
「おれ君。星を見に行こう」
あれ、デートか?
って感じで星見デート行きたい行きたい行きた〜〜〜〜〜い!!!!!!
「じゃあ服着替えようか。寒くなるから暖かくしろよ。ほら、バンザイして」
とか服の脱ぎ着すら手伝われて〜〜〜!!!(ない確率、85%)この人おれのこと赤ちゃんかなんかだと思っているのか、おぎゃばぶ。
マジでよ、こんなんおれのこと好きじゃないとやっちゃいけないじゃん。最初から、心配して飯作って一緒に食べて服着替えてデートしてとか、やばすぎ。
でもね、
この男、
おれのことが好きって訳じゃないんですよ。
コワ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜怒
隊長はね、隊員が心身ともに健康でこれからも同じ志を抱いて軍人をやっていくためのサポートをしているだけなんです。普通ここまでしないと思うけど、でもできちゃうんです。長く有用に利用するための面もありながら『普通に隊員として大切で好ましい人物と思っている』程度の好感度があるのが厄介ですよね。好き寄りではあるんです。普通なだけで。ふざけないで怒。
おれと同じ気持ちで好きな訳じゃない癖によ、「いつも一人でやってたが、誰かと見るというのも、いいな」って独り言みたいに言うのよ。
おれとの時間を『いいな』って言うわけ。寒空の下で簡易コンロでココア甘くして作ってくれるんだよ。おれに望遠鏡の使い方手を取って教えてくれるじかんも『いいな』って思ってくれるの。あの星が〜とか、オタクらしい話が出来てすこし浮ついたような声で楽しそうに喋るんだよ。マジの本心なわけ。
*注:思わせぶりな言動に惑わされてその場でキスすると強制終了され三週間口をきいてくれなくなります。(2敗目)隊長が誘ったくせによ。
「荷物持ちがいてくれると助かるよ」とか実際そうであるが本心でないこと言うんだよ。お互いの利を提示しておれが遠慮しないようによ。
「おれ君がまたどうにも動けなくなってしまった日は、呼んでほしい。冬が来ると特にな、憂鬱になるだろう?」って言って、優しすぎるぞとか思ってたら、
「だからもし、おれがそういう気分になってしまった時に、また、……誘ってもいいか」とか言いやがるんです。隊長にもそういう気分になる日があるんですか…?? その支えにおれを必要としてくれるんです???そんなん一生添い遂げないとダメだろ。行くに決まってるわ。つか勝手に行くぞ。
あ〜あ。これ脈アリだろ。
ないです。
たわけ!!!
惚れさせてやるからな。
ということで、
夢見すぎてオナニーしてるだけで隊長とデートしちまった日記でした。何書いてんだろう。わからん。オナニー要素薄くない? 詫び星見オナでもするか。見てください隊長。流星群です。うん、おれ君。おれたちはもう一生分かり合えることもないのだろうな。トホホ〜泣
ただおれは案外ダウナーで薄気味悪くなるほど人間的に正しくて清廉で怖いくらいに冷徹なところがあるくせに他人に言えない痛みを知っていて、だから誰かの痛みに寄り添うことができる隊長が好きなんだよな~~~って解釈をまとめた文だと思う。なんなんこれ。
ここまではあくまで隊員隊長の中だからここまでしてくれるけど、いざ恋仲になってからシコってると「またオチンチン弄りか?笑」とか「貴様の金玉に定休日はないらしいな」とかいいやがる。おそらく無駄撃ちするなと言いたいのだと思います。すみません、中に出すぞ。