新婚バズユゴがイチャイチャする話(R18)

新婚バズユゴがイチャイチャする話(R18)


結婚すると人は変わる、というのは案外間違いでもないらしい。そんな呑気な事を思いながら真下の彼に口付けを送る。

「ふ、ぁ…バズ…んむ」

「…は、口開けろ」

「ん、あー…」

蕩けた瞳、蕩けた唇、蕩けた声──従順に開かれた口内へ滑り込み、薄くて長い彼の舌を分厚くザラザラとした自分の舌で絡め取る。ついでに少し腰を揺らせば、どうやら快い所に当たったらしい。細い肢体がびくりと震え、青い瞳に膜が張った。

背中を軽く叩かれ唇を離す。…清廉潔白を絵にしたこの美しい男が自らの手で乱れるなど、なんと甘美な光景だろうか。

「…お前、服の趣味とか変わったよな」

「? いきなり何、をッ…や、急に、っうごくの、ゃ、やめ…!ひぅっ」

「だって、よ!お前、前まで白い服ばっかだったろ?それが、っ、最近は黒だの赤だの着始めたら、気になるのは普通だろ?」

「ひっ、や、待っ、はげし…おく、や…あぁあっ」

無遠慮に最奥に怒張を押し付ければ既に柔くなった媚肉がとろりとバズビーを締め付け心地良い。程良い刺激と律動の度に溢れる愛液に息を吐きながら赤いセーターをたくし上げる。あらわになった双丘は男性のものにしては些かふっくらとしており、掌で揉みしだくと汗を浮かべた白磁の肌がじっとりと吸い付いて劣情を煽る。

随分と淫靡になったものだ、と思いかけて無垢な幼馴染をここまでしたのは自分だったなと優越感から笑みを漏らす。

とは言え、やはり人間、快楽の最中であっても気になるものは中々意識から外れない。それが恋人の変化であるのだから当然と言えば当然だが。

ハッシュヴァルトの今日の服装はタートルネックのリブが縦に入った赤いセーターで、柔らかな髪はサイドダウンで緩くまとめられている。まだ騎士団に所属していた折、何度か私服の彼を見た事はあるがどれも白を基調としたクラシカルなファッションだった筈だ。

あからさまに変わり出したのは、そう、お互いに想いを告げてしばらく経った日の事だ。バズと揃いのピアスを着けたい、などと言われ、まさか今着けているボルト型の物を渡す訳にもいかず、折角ならと二人で市場まで繰り出したのは今となっても良い思い出だ。

「で?何で服の趣味変えたんだよ、ユーゴー」

「それ、は……バズが、好きだと…言ったから…」

「…………」

「バズが服装や髪型はゆったりしたものが良いと言っただろう…?それと…色、に関しては、その…」

数秒程、いわゆる萌え袖状態になった手でもう片方の腕を掴む。

「その…黒や赤は、バズの恋人らしくて…良いな、と…」

「………はああああぁぁぁ…」

「ば、バズ…?すまない、何か気に触るようなこと、を、っ…!?」

ぎゅむ、と音が鳴りそうな程抱きしめる。そのせいで少し奥を突いたようだが、気にする事でもない。どうせ、これから入れるのだし。

「可愛い」

「…へ、ぁ、なに、あ、あぁあッまっ、まって、まってこれ、おく、おくはいっちゃ…ぁ、─────────────ッ!!!!」

「なあ、今俺が可愛いって言った瞬間奥の方少し開いたろ、ユーゴー?分かるか?ここまで入ってる」

「あ、あぁああアッ、そこ、なでひゃ、ん、んぅう!」

襞を何度も往復しながらハッシュヴァルトの少し膨らんだ腹を撫でる。殴りつけるような内側の刺激と優しく触れるような外側の刺激で彼の理性は焼き切れたらしく、今やバズビーの背に爪を立て、快楽を受け流すしか出来ないようであった。

可愛い、可愛い、可愛い。

髪も、顔も、服も体も心まで。

こんなに愛らしかったのなら、下らない意地を張らないですぐに腕に収めてしまえば良かったものを。そんな過去の自分を嘲笑しながら、けれど自分にすらこの愛しい恋人を渡したくなくて閉じ込めるように抱きしめる。

「ばず、ばずぅ、ぁ、すき、だいすき、ばず…」

「…は、俺も、好きだ、お前が…っ、愛してる、ユーゴー」

「ひゃ、あ、それ、だめぇ…も、ぼくイっ──────────ッッッ!!!!!」

「ぐっ…」

お互いに精を吐き出した後で、ああ、そういや今日はゴムをつけてなかったな…なんて今更な事を思い出しながらやや上目遣いでハッシュヴァルトを見つめる。

男ならば恋人、否、妻にあんなに可愛らしい事を言われて一度で熱が治まる方がおかしいだろう。

「なあ、ユーゴー…」

「む…」

結婚すれば人は変わる、というのは案外間違いではないらしい。

「…あ、あと一回だけ、なら…」

「よっしゃ」

例えばほら、こんな風に。

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