敵地の門の前で普通酒は飲まへんよ
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「お酒!飲まずにはいられませんわ!」カシュ
「おぉ!なにか懐に隠しておると思っておったが酒を隠しておったんか 儂にも一つくれぬか?」
翼が懐からお酒の缶を取り出しぐびぐびと飲み始める
門番の方へ向かった一護を除いた三人は二人の様子に少し呆れつつ一護を見守っていた
「安心せい 一護ならこのくらいは問題ない」
夜一が酒をあおりつつ三人に声をかける 浦原の修行への信頼があってこそ夜一もこのような真似をしているのだ
「そこの陰で見ている方々~!おつまみとお酒交換しませんか~!」
もう既に酔っているのか流魂街から顔をのぞかせていた人々に声をかけて分け合っていく
「現世の酒ってのは度がキツイねぇ!うめぇ!」
「そら!おつまみに漬物持ってきたから俺にも少し分けてくれ!」
現世のお酒に興味があったからか漬物などの塩気がある物や干物など酒のつまみになりそうなものをこぞって集めて皆が駆け寄った
「...なかなかの大宴会になっておるのぉ」
やんややんやと騒いでいると一護が門番を打ち倒した...なぜか門を開け始めている
「...??なんで門を開けているんですかね 私たちが破壊したり持ち上げるものだと思っていましたが」
──負けた門番は門なんてあけへんよ
「ですわよね...うん」
──射殺せ 神槍
「うん?」
門の方から霊圧を感じて警戒していると...なにやらオレンジ色の毛玉が私の方に...
次の瞬間私の意識は刈り取られてしまったのだった