散らされる桔梗の花②
若ワイ×若葉様「……ううっ」
素肌を流れていく温かい水流の感触と音で若葉は目を覚ました。
目を開けると、湯気で曇った大きな姿見鏡が有った。
若葉は一瞬自分がどこにいるのか分からなくなった。
周囲を見渡すと横に大きい湯舟が有り、のぼせるのを防ぐためか窓側の縁にコップが置かれており、ここがワイの部屋の浴室であることを思い出した。
「やっとお目覚めかな?お姫様」
揶揄うような男の声がすぐ後ろから響いた。
「……っワイ!、これはどういうつもりだ!」
ワイは胡坐をかいてその上に若葉を乗せて背後から抱き留めつつ、若葉の秘所を貫きながら、触手で拘束しまた別の触手でスポンジにボディソープを纏わせて若葉の肢体を洗っていた。
また触手をクッション代わりにしながら、若葉の引き締まったヒップを支えると同時に揉んでいた。
既に髪を洗い終えたのか、普段結んでいる髪は解けていた。
若葉は内心、先程処女を失ったばかりでありながら、己の胎内に収められているワイの肉棒の存在を自覚できないほどに馴染んでいるという自身の肉体に狼狽えていた。
「御勤め帰りに風呂で汗を流すのは、何もおかしくないだろう?」
ワイは飄々と語りながら、剛直を突き上げて来た。
───ずぶっ!ずぶぅっ!!ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!!!
「ぁ、ぅぁああ!!? ~~ッッ!」
剛直による不意討ちを受け、若葉は歯を食いしばりながらも押し殺せぬ嬌声を漏らした。
「さて、若葉も目を覚ましたことだし、第二ラウンド行ってみようか!」
ワイは陽気な口振りで交合の再開を告げるや否や若葉と繋がったまま立ち上がり、触手でシャワーヘッドを掴みノズルを開いて若葉の体の泡を落とし始めた。
急な体勢の変化に若葉は、為すすべなくワイの剛直に串刺しにされた。
───ぐちゅぅぅぅっ、ぬちゅっ、ぐちゅっ、ずちゅっ!
「んぐっっ、ひぅっ……いっ、あっ……んぁぁっ!」
ワイの思うままに弄ばれているにも関わらず、今若葉の心中にあるのは怒りや悔しさではなく未知の快楽に対する不安と期待であった。
ワイは若葉の体の泡を落とし終えると、若葉を抱き締めながら湯舟に浸かりだした。
普段は饒舌なワイが風呂に入っている時は、意外と物静かになることを若葉はこの時初めて知った。
穢れに蝕まれたとは思えぬほど、穏やかになったワイに抱き締められて和やかな時間がしばらく訪れて、若葉は不覚にも寛いでしまった。
「若葉、少しキツイのやるけど、耐えてくれよ」
ワイは行為の再開を若葉に告げた。
「なっ、それはどういう、ひぁぁ……」
若葉の質問を封じるかのようにワイは若葉の性感帯である耳を甘嚙みした。
若葉が脱力した瞬間と同時に先端に口を模した四本の触手がそれぞれ両方の乳首と淫核に思い切り吸い付いて舐めるようにしゃぶりつき、時に歯で挟み込み甘嚙みしていった。
そして最後の一本の触手の先端が開いて出た舌が若葉の菊座の皺を一本一本を引き伸ばすように丁寧に舐めあげていく。
トドメとばかりにワイは若葉の子宮があるだろう下腹部を手で撫でながら、のの字を描くように子宮口に剛直を押し当てていった。
───じゅるるるっ!ちゅうう・・・・はみゅはみゅはみゅ!
───こりこりっ♡ぐにぃ♡ちゅうぅっ♡
───れろれろれろ、ちゅぱっ、ちゅぷっ!
「あっ、ひゃぁぁっ、あぁぁっ……はあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁっっ!!」
既にワイの肉棒に貫かれ緩やかに子宮を責められていながら、それに加えて敏感な左右の乳首と淫核、そして菊座を同時に愛撫するという快楽の波状攻撃を受けて、ただで済むはずが無く絶頂に導かれ浴室に断末魔の如き、若葉の嬌声が響いた。
快楽の嵐に振り回される若葉はワイに恥辱を味わされていながら、快楽を感じてしまう己の肉体の変質に恐怖しながらも求めずにはいられないという二律背反する己の心に苦悶していた。
そんな若葉の心境を知る由も無く、ワイは再び母乳を出させようと若葉の形の良い乳房に更なる触手を巻き付けていった。
「ふぁぁん……や、止めてくれワイ……ま、また出てしまう……す、吸い上げるなぁ……あぁぁん!」
───どびゅ、どびゅぅううう!
若葉の懇願の声も空しく、またしても母乳が噴き出てゆく。
羞恥の余りか或いは快感の高まりからか、若葉は紫紺の瞳から涙を零していた。
先程と比べ様もなく激しく、今度は迸るような勢いで大量にミルクが噴出した。
溢れていく若葉の母乳を吸い上げてゆく二本のワイの触手が突如として枝分かれして行き、分かれた二つが繋がり、その向かう先は窓側の縁に置かれたコップだった。
まるでドリンクを注ぐようにコップに母乳が注がれた。
そしてワイはコップになみなみと注がれた若葉の母乳を半分ほど、一息に飲み干した。
「……ああ……やっぱり美味いな」
先程偶然飲んだ味を思い返しながら、ワイは若葉のミルクを飲んで思わず感嘆の声を漏らした。
若葉の母乳は濃い甘みとコク深い味わいが有りながら、舌触りも良く喉越しの爽やかも兼ね備えていた。
「……っ!私の母乳がそんなに美味しいはずが無いだろう!」
母乳の味を評価されて、羞恥からか頬を染めて若葉は抗議の声をあげた。
「……なっ、んっ、んんんんんっ! んむっ!、ちゅっ、ちゅぷっ!ちゅっ、んんんっ!」
そう言うならば、教えようとワイはコップに残った母乳を飲み込まずに口に含みつつ、若葉の顎に手を添えて振り向かせて、唇を重ね合わせ舌を絡めながら、若葉に母乳を味わわせてゆく。
ワイに口付けと共に自身の母乳を飲まされた若葉は驚愕した。
己から出たミルクは濃厚な甘みとコク深さを併せ持ち、口当たりはなめらかで喉越しの爽やかさに思わず絶句するほど美味しかった。
自らが出した体液を飲むことに対して、マゾヒスティックな陶酔感を若葉は再び感じてしまっていた。
「ありがとう若葉。こいつは美味しいミルクを御馳走してくれたお礼だぁ!!」
感謝の言葉と共にワイは肉棒から怒涛の勢いで精液をぶちまけた。
───どぴゅううっ!! どぷううううぅぅっ!!どぴゅるるるるっっ!!
「あっ、ああぅっ! ふぁっ、あっ、ああぅっ! あああああぁぁぁぁっ!」
二度、子宮に精液を注がれたことで若葉の身体に異変が起きてゆく。
しかもそれは最初よりも激しいものだった。
体中が熱くて、息苦しくて、意識が朦朧として来る。
意識が闇に呑まれていく中で最後に若葉が認識できたのは、自身を包むように抱き締めたワイの手の温もりだった。
「ひとまずはお休みなさいだね、若葉。……身体の方はだいたい仕上がったから、後は心を奪わせてもらうよ」
己に言い聞かせるようにワイは静かに呟いた。