敗北2

敗北2

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「私は変身してるのに……お父さんが私だって分かるわけないでしょ!!!」


力強く振り上げた大鎌を、お父さん、お父さんじゃないなにかに振り下ろす。

意識がクリアになってきて、色々ぼやけてたことが繋がった!


隣の席の、あの背が高くてカッコ良くて体ががっしりしててちょっといいなって思うあいつと別にそんな仲良くないしマネージャーでもないしほとんど喋ったことないし千里って呼ばれたことないし!!!


「しね!」


千里は転んだ。こてん。


「はれ……?」

慌てて立ち上がろうとして、地面で足をつっぱろうとする。

けれど力が入らず立ち上がれない。

カマを探そうと手で地面をさぐるが、転んだ時に消えちゃったのか見つからない。


「え、ちょ、なに……これ、う、うーっ、この、この……」


立ち上がろうとして力を込めても、痺れたように体がうまく動かない。

いつの間にか周囲の色がぼやけて見えてきた。


「う、うーーーっ、うごけっ、からだ! 魔法! うごけるようになる魔法っ!!」


立ち上がろうとしてもぜんぜん体が動かない。

頭の中までぼやけてくる。

霧の中に含まれた毒が、千里の身体の自由を奪っていた。


そのとき、倒れた千里を見下ろす影がふたつ。

仲良しのクラスメイトと、憧れの先輩、二人は千里に親し気に声をかけてくる。


「わ、千里ちゃん、すごいかっこ! でもかわいー♪ わたしは好きだなー」

「うん、ちょっと過激だけど、正直に言うとムラッとしちゃうね」

「うっ、うるさい! まぼろしでしょあんたたち! 消えろ! きえろーっ!!」


真っ赤になって声を張り上げる千里の上に、二人の影が重なってくる。

そのままぼやけた視界の中で、次第に千里の思考は蕩けていった。


「ちーさーとーちゃーん❤」

「う……」

友達に押し倒されて、足の間に入り込まれる。

これは幻覚だ、そう頭の中で言い聞かせようとしても、その顔も声も仕草もぜんぶ見知った友達のもの。思わず直視できなくて視線をそらしてしまう。


「かわいー❤ こんなに食い込んで、すっごいえっちな衣装だよねー❤」

「こ、これは、魔法で……」

「ほら、せんぱーい❤ みてみて、千里ちゃんのかっこ、こんなえっちですよー❤」

「な……っ」


見下ろしてくる先輩の視線。

友達の手が千里の足を掴んで、わざと見せつけるように足を開かせる。

バニーガールの衣装の、足の付け根に食い込んだ部分が、憧れの人に晒される。


「千里ちゃんすごくえっちな格好だね。ふふふ、似合ってるよ?」

「やっ、あっ、み、見ないでくださいっ だめっ はなせっ はなしてよっっ!」


羞恥のあまりに目に涙を滲ませながら、千里は自由の利かない体で必死に暴れる。

けれど、友達はまるで獲物をいたぶる蜘蛛のように、たくみに身体を千里の背中に滑り込ませて、背後から千里の身体に指を這わせ始める。


「じゃあ、つーぎーはー」


友達の指がバニーガールの衣装の中に入り込み、乳首をつねった。


「ひぁんっ!」


もたらされた強い刺激に、千里は思わず声を上げた。

友達はくすくすと笑いながら指先で千里を辱めながら楽しそうに口を開く。


「せんぱーい、もっと千里ちゃんのいろんなところ見たいでしょ♪」

「うんうん、見たい見たい」

「やったぁ❤ 千里ちゃん、先輩が千里ちゃんのいろんなところ見たいって❤」


そう言いながら、友達の手は千里のバニースーツの足の付け根を探り始める。

その指先がバニースーツと柔肉の隙間に潜り込み、ずらして隠されていた千里の花弁を外へと露出させていく。

「やっ、やめてっ、やめろっ! ばかっ、ばかぁっ!! やだああああああ!!」

「あはは、千里ちゃん泣いちゃったー♪ かわいー❤」


泣きじゃくる千里にかまわず、友達はバニースーツを指でずらして、足を開かせながら千里の花びらを露出させていく。


「千里ちゃん、かわいいよ」


先輩がうっとりしたような声で呟くのが聞こえる。

千里は恥ずかしさに思わず脚を閉じようとするが、やはり身体はうまく動かない。

それどころか、先輩はそんな千里の抵抗を楽しんでいるようにさえ見えた。


「あっ、ほら、先輩、千里ちゃん、だんだん気持ちよくなってきたみたい❤」

「本当かい?」

「うそっ、そんなことない! 気持ち悪い! はなして! はなせーっ!!」

「えー? 千里ちゃん乳首たってるよね❤ アソコも濡れてきてる❤」


くすくす笑いながら、友達は指の動きを早く激しくして、千里を執拗に刺激する。

逃げる術のない千里は、その言葉を否定することもできずに口から漏れそうになる喘ぎ声を堪えなければならなかった。


「先輩に見られてるから興奮してるのかな?」

「ちがっ、こんなかっこ、見られたいワケ……」

「じゃあこっちの格好の方がいいよね」

「え……」


気が付いたら、千里の身に付けていたバニーガールの衣装はなくなっていた。

それどころか魔法もなくなって、ただの千里になっている。

それも服を一枚も着ていない、眼鏡だけをつけたすっぽんぽんの格好だった。


「な、なんで、やっ、やだ……」

「はい、先輩❤ 千里ちゃんが告白したいそうでーす❤」

「千里ちゃん、嬉しいよ。すっごくかわいいね」


自分の憧れの人が、夢にまで見たような言葉を口にするのを前にしながら、千里はいやいやするように首を振って、やめてと声を上げる。

あとずさり、後ろに転んだ千里の身体を、友達の手が優しく抱きしめた。


「千里ちゃん、先輩にえっちなこと、してもらいたかったんだよね?」

「そうなんだ! じゃあ、してあげるね……」

「や……やだ、やめてぇ、はなしてよ、こんなのやだっ、ちがう! ちがうよっ」


背後から伸びた手に両足を開かされる。

屈みこんだ先輩の手が、千里の足の付け根に伸びてくる。

自由になる両手でそれを必死に抑えるが、力がまるで入らない。


「やめて! お願いだからやめてください! いやっ、いやああっ!!」

(やだやだやだぁっ!! こんなのやだっ、こんなかっこで見られたくないっ)


先輩の手が千里のそこを指先で広げようとする。

抵抗できないまま広げられたそこに、先輩の指先が触れるのを感じた。


くちゅ……。

湿った音が響いた気がした。


(嘘だ嘘だそんなわけない! こんなの……)


そんな千里の思いとは裏腹に、先輩が驚いたように声を上げる。


「すごいね千里ちゃん、もうこんなに濡れちゃって」

「ちが……っ わたしそんなんじゃ……」

「大丈夫だよ。いっぱい気持ちよくしてあげるからね……」


先輩の指が、千里のそこを優しく撫でる。

そのたびに身体がびくびくと震えてしまう。


「ほら千里ちゃん、先輩にえっちなことされてるよ? 嬉しいでしょ?」

「っっ……!! うれしい、わけっ!!」


そんな千里の言葉とは裏腹に、身体は素直に反応してしまう。

先輩は千里の割れ目を左右に開き、指先をその奥へと潜らせてくる。


「あっ! んっ……ぅあ……!」


千里の割れ目がくちゅくちゅと音を立てる音を聞きながら、友達は楽しそうに言う。


「ほら先輩、千里ちゃんかわいいでしょ❤」

「うん、すごくかわいいね」


先輩が優しく囁きかけてくる。

その間もずっと指先で内側をかき回されているせいで、なんだか頭がぼーっとしてくるような気がする。


(やだ……こんなのやだよぅ)


そう思いながらも、身体は素直に反応してしまっていた。

先輩の指が動くたびに、友達の指がそこを優しく撫でるたびに、千里の口からは甘い声が漏れる。


「あっ……ふああ……」

「あは、千里ちゃんすっごく気持ちよさそうじゃん❤」


先輩は指をさらに深くまで入れてきた。

そして同時に親指でクリトリスをぐりっと押し潰される。

その瞬間、全身に電流が流れたような衝撃が走った。


(やっ!だめぇっ!)


今まで感じたことのない感覚に、千里は身体を仰け反らせた。

指先がぐりぐりと動くたび、強烈な快感に目の前がチカチカした。


(やっ!だめっ!!やだぁっ!!)


頭の中で火花が散るような感覚がした。

身体がびくびくっと痙攣して、千里は絶頂に震えた。


友達が千里の耳元に口を寄せる。


「すっごいね千里ちゃん、もうこんなにびしょびしょだよ」


そう言って指を見せつけてきた。

指と指の間で糸を引いているそれを見て、恥ずかしさで死にたくなった。

そうしてるうちに、また先輩が指を動かしはじめる。


(だめぇっ!今イッたばっかなのにぃっ!)


絶頂の余韻に浸る暇もなく、次の波が押し寄せてくる。

頭が白くなっていく。何度も、何度も、千里を責め立てる指は止まらない。




公園に立ち込めた霧の中。

その中心では裸の千里が一人ぺたりと地面に尻をつけて、無様に何度も繰り返し自慰を続けて絶頂している。

とぎれとぎれに、「やめて、やめて」と繰り返しながら、千里は自分の指で達した。


【閲覧注意】魔法少女がモンスターと戦うやつ【安価とダイス】幻覚の毒霧敗北

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