救急懺悔室 第一回

救急懺悔室 第一回


『救急懺悔室』


ミネ(ナレーション)「ここは、『救急懺悔室』。バッドエンドになってしまった生徒が、自分の何が悪かったのかを懺悔する場所である」

アヤネ「罪深き、迷える子羊よ。お入りください」

ユウカ「・・・あの、バッドエンドが終わったら急に懺悔室なんだけどこれどういうこと?目の前になんか判定機あるし」

アヤネ「・・・」ポチ

ミネ(ナレーション)「ここは、『救急懺悔室』。バッドエンドになってしまった生徒が、自分の何が悪かったのかを懺悔する場所である」

ユウカ「ボタン式!?ボタン式なの、そのナレーション!?」

アヤネ「・・・罪深き、迷える子羊よ。お入りください」

ユウカ「入ってるわよ!?何、定型文しか言えないのあなた!?」

アヤネ「・・・・・・」ポチ

ミネ(ナレーション)「ここは、『救急」

ユウカ「もういいわよ!言えばいいんでしょ、言えば!」

アヤネ「では、懺悔なさい」

ユウカ「えーっ、私ユウカは、先生がいるにもかかわらず、薬の誘惑に(ゴニョゴニョ」

アヤネ「もっと大きな声で言ってください」

ユウカ「あーっもーう!薬の誘惑に負けてアビドスに行ってしまいました!これで満足!?」(ヤケ)

アヤネ「では祈りなさい…」

ユウカ「ハイハイ!」(祈りのポーズ)

デレレーン

ユウカ「・・・」

デレレーン

アヤネ「・・・」

デレレーン

ブッブー!ヒュー

ユウカ「・・・ん?」

ドゴーン!!!

ユウカ「危な!?盾が突き刺さるように降ってきたんだけど!?」

ミネ「ユウカさん…私は悲しいです!薬の誘惑に負けてしまい、他の生徒を裏切り、あまつさえ先生を危機に陥れようとしました!」

ユウカ「いえそこまではしてませんけど!?あの失敗のダメ出しよりも改善点を言ってもらえませんか!?」

ミネ「自らの過ちに気付かず開き直る有様…もはや『救護』をするしかありません!『救護が必要な場に救護を』!」

ユウカ「人の話を聞けー!!!誰よこの人を救済コーナーの担当にした奴ー!?」(逃走)

ミネ「待ちなさーい!潔く『救護』を受けなさーい!」(追跡)

ポツネーン

アヤネ「えーっと、結局どうすれば良かったんでしょうか?」

セナ「説明しましょう」

アヤネ「セーフ判定の場合に登場していたセナさん!」

セナ「説明ありがとうございます。改めまして、実際のところユウカさんの懺悔の通りなんです」

アヤネ「先生がいたにも関わらずアビドスに行ったことですか?」

セナ「理解が速いですね。そうなった原因は早い話が先生がいたことに気付かなかったことです」

アヤネ「けど先生はミレニアムにいたのは事実ですよね?ユウカさんも知って・・・あっ」

セナ「そうです。あくまでそれは『プレイヤー』からみた話、『ユウカさん個人』は何も知りません。現在、先生が生徒の事情を知らないように、生徒も先生の所在を知りません」

アヤネ「別視点で進めていくゲームならではの落とし穴ですね。つまり今回の反省点は」

セナ「『プレイヤー』側の落ち度ですね。『プレイヤー』の知識と『登場人物』の知識を混同したこと。それが本来の反省点です」

アヤネ「肝に銘じる必要がありますね。ん?でしたらなんでミネさんはユウカさんを追いかけたんですか?」

セナ「結果だけを見ますとユウカさんが自分の意志で裏切ったのは事実ですから。ミネ団長はそこが許せなかったのでしょう」

アヤネ「ひとまずユウカさんが無事なことを願います。以上『救急懺悔室』でした」ペコリ

セナ「」ペコリ


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