安らぎ

安らぎ

あ

”結婚式”の一日後

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”結婚式”から街は相変わらず賑わっていた。

特にマキノの酒場では……


シャンクス「祝い酒だ〜!!まだまだ飲むぞ!!!!」

今朝から赤髪海賊団がひたすら酒を飲み続けていた。

だが その場所に”結婚式の主役”はいなかった。


”麦わら夫婦”は丘の上で寝そべりながら 二人静かに過ごしていた。


ウタ「風が気持ちいいね。」

ルフィ「……でも こんなに静かだと眠ィな……」

ウタ「じゃあ また子守唄を歌ってあげるね。」

ルフィ「…なァ ウタ。やって欲しいことがあんだけど……」

ウタ「珍しいね。ルフィがわたしに頼み事するなんて。」

ルフィ「……だめか?」

ウタ「ううん。ルフィがわたしを頼ってくれるのが嬉しいんだ。 だからなんでも言って!!」

ルフィ「…おれがウタによくやってた あれをやってくれよ。」

ウタ「膝枕? いいよ おいで!!」

”夫”に頼られて上機嫌なウタは膝を曲げてルフィの頭を招いた。


ウタ「…気持ちいい?」

ルフィ「……ん〜」

ウタ「…もう夢の中に入りそうだね。これじゃあ子守唄を聞かせてあげられないな〜」

ルフィ「…やだ。聞きてェ……」

ウタ「ふふっ。 じゃあ頑張って意識を保ってね!!」


ウタ【この風〜は〜____】

その歌声に”能力”は乗っていなかった。

それはルフィを”今の”ウタワールドに入れたくないからでは無い。

能力を使って体調を崩すと 彼に心配をかけてしまうからだ……


ルフィ「……スゥ…」

ウタ「……もう夢の中だね。」


優しい顔つきのウタは 眠りについたルフィの顔を優しく撫で続けた。


ウタ「…もう我慢しなくていいんだよ」

ウタ「無理する必要もないんだよ」

ウタ「何を言ったっていいんだよ」

ウタ「……だって今のわたし達は…」


「シャンクス達に守られてるんだから」


ウタ「…だから お願い……」


ウタ「…もう二度と怪我なんてしないで……」

……ルフィは完全に意識を手放していた

…彼女の今の声など聞こえるはずがない

…それでも……


ルフィは表情を一切変えずに 一滴の涙を流した。




____夕方。


ルフィ「………」

ウタ「……むにゃ…ん……」

ルフィ「目が覚めたか?」

いつの間にか眠りについていたウタを背負いながらルフィは マキノの酒場へとゆっくり歩き続けていた。


ウタ「…懐かしい…昔もわたしが外で眠ってたら よくこうして背負ってもらってたっけ…」

ルフィ「…あァ……昔と変わらねェな」


ルフィ「……ウタ。もう一個お願いしていいか?」

ウタ「一個なんて言わずに好きなだけ言っていいよ」


ルフィ「…もう二度と苦しそうな顔すんなよ…」

ルフィ「自由になったウタにそんな顔 いつまでもしてて欲しくないからさ……」


ウタ「……そっか。 だったら 早く体調治さなきゃいけないね…」

ルフィ「…あァ 早く元気になって またいっぱい勝負しよう!!」

ウタ「 もう すぐそれなんだから……」

ウタ「…でも!! わたしの体調が治っても あんたが怪我してたら勝負してあげないからね。」


ルフィ「そっか!!じゃあ 怪我しないようにするよ!!」


ウタ「…絶対に守ってよ。」







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