感想へのご返信
いつものように感想と考察ありがとうございます。
書き上げるのに時間をかけただけあって、また一段と読み応えのある内容でしたwww
それにしても毎回毎回リアクションにぴったりな画像をどこから用意してくるのか。



リアクションにぴったり、かつ漫画の内容も気になるチョイス。これはこれで見事なセンスですねw
>鉄華ボール強過ぎるよ…!!
お褒めの言葉ありがとうございます。

>既に伏線は張られていたのに…あーもう!なんで気付かなかったの俺!!
>シナモン達は出ないんじゃない、そもそも家から出て行ってたんだよ!!!
親世代の扱いについてはお気づきの通り「忘れ草(略)がため」SSの時点で、息子たちがこの有り様だと精神的にかなり辛く生活を共にできないだろう、と想像してました。
でも具体的にそれをどのタイミングで、どんなふうに描こうかずっと迷っていました。そんな時に、鉄華団ニキからお題を貰ったわけです。
門平とソラを中心に親世代の葛藤を描く! ソラ拓最大手の鉄華団ニキだからこその視点に、なるほどその手があったか、と私も膝を打ちました。
鉄華団ニキは以前ご自身のSSで「品田家に嫁いだソラちゃんに、自分の過去を重ね合わせた」作品を描いてましたね。
それと同じ構図を使って地獄を描けという、なんと素敵なエグいお題。描いててワクワクしました。
まあ、出てこない理由はもう一つあって、
「あんまり同居家族多すぎると描くのがめんどかったり、展開の妨げにもなるよなぁ(エッチしにくいじゃん)」
ていう作者の都合で出してこなかったってのも大きいです。
まあ、祖父母が居たもお察しの通りヤッたと思いますけど。
>おいおい!!2人まで出て行くんじゃねエエエエェェ!!!!何言ってるのおおおお!!??あのさぁ!息子夫婦を支えていこうと決意固めろよおおおお!!

>耐える努力をしていれば…心が折れてしまった末に選んだ選択が皆んな間違ってる気がしますよ。
この先、良かれと思ってやったことが全て裏目に出てしまう。そんな未来を知っているとそう言いたくもなります。
これ、時系列無視して描いているからこその視点かもしれないですね。読者は神の視点とまではいかないですけど、予言者のような視点から作品を見渡すことができるので、彼らの選択の間違いだとわかってしまう。
でも作品内の彼らにしたら先のことは分からず、ただ目の前ことに手一杯なんですよね。
ゆいを失って悲しみのどん底にある和実家の、すぐ隣に、ゆいの存在を認識できない拓海が暮らしている。和実夫婦は言うに及ばず、品田夫婦も、そして拓海自身にとっても針の筵のような環境。
さらにデパプリの仲間たちも同じ町に住んでいる。ゆいの思い出に囲まれた町で、拓海だけが彼女を認識できない、そんな世界で生き続けなければならない……
……そんな時、そばに拓海を慕って、しかもスカイランドという異世界で暮らせる選択肢があった。
その選択肢を選ばないという道はあったのか。できたのか。
同じように、ゆいへの罪の意識に苦しんだソラちゃんも、忘れ草という選択肢を見つけてしまった。例え禁忌の法であっても、ゆいは救える。それを知ってしまった以上、選ばないという道はあったのか?
どうなんでしょうね〜。
>責任を取るとはどういうことなのか
死んでも責任は取れない。ヨヨさんも多分わかってたと思います。でもそれを自分からは口にはできないだろうな〜って。
何しろ対外的に罪に問われているわけでもないどころか、スカイランドからはおそらく救国の英雄扱いされてるはず。
そんな人間が、娘を失った父親の前で
「生きて責任をとります。生きて罪を自発的に償います」
と自分から口に出したら、それこそひかるさんが逆上してしまう。
まぁ本気で殺されようと思っていたなら、むしろそうやって煽りに近いことを言って逆上させるのも手かもしれませんが。
でも、それは本末転倒な手段。
ヨヨさんが生きて罪を償う道は、ひかるさんの前で死をも辞さない覚悟を見せる必要があるんじゃないか?
ひかるさんから「生きて苦しめ」と言ってもらう必要があるんじゃないのか。
作者的にはそう考え、あの展開にしました。
>抜けるように青い空が、遠い水平線で海と交わっていた。
>美しい!この表現!
ありがとうございます。
最近、とある科学のニュースで「日本人は30〜40文字程度の文章が一番読みやすい」という記事を読みまして、SS書く時、特に情景描写などで気を遣うようになりました。
ちなみに和歌や短歌は31文字なので、まさに日本人の感性にピッタリなんですね。先人の知恵ってすごいや。
>シナモン達親世代が酷い目に遭うのは見ててかーなり辛かった。
親というキャラは、プリキュアという作品において主人公たちの心の拠り所、守るべき日常の象徴ですからね。特に品田夫婦はデパプリの根幹部分に深く関わっているだけに、ある意味、世界観の根本から突き崩された感覚かもしれません。
それと、やっぱり未来ある子供たちと違って、次世代に後を託した人たちって立場も関係あるかもしれませんね。
後を託した世代が地獄まっしぐらに堕ちていくのにどうにもできない。どうにかしようと思ったのにより事態を悪化させてしまった。その無常感と無力感は、想像を絶するかもしれません。
>空と海の狭間に向けて、門平は絶叫した。
>父親の絶叫ってこんなにゾクゾクするんだなぁ…良いなぁ!
今回のSS、お題をもらった時に真っ先に浮かんだのが、海に向かって絶叫する門平の姿でした。
みんなその時の自分ができる最善の道を選んでいる。そこに悪意は一つもない。だれも悪くないのに、でもその選択肢は全て間違いだった。
門平にとっては死にたくなるくらい辛いのに、ヨヨと同じように生きろと引き止められてしまった……
だったらもう、こんな顔して叫ぶほかにないじゃないですか。

このSS描いた後にゴジラマイナスワンを観に行ったんですけど、神木隆之介が理想的な絶叫を魅せてくれましたね。あの慟哭をいつか文章で表現してみたいわぁ〜(*゚▽゚*)
>辛いこと苦しいことは仲間に相談して皆んなで乗り越えよう、そうしないから惨劇が起こる。
それができたのがプリキュア本編であり、また鉄華団ニキのソラ拓大勝利世界線。
できなかったのが雅海時空。
氷雪SSのラストで、拓海が開き直ってハーレム宣言してしまえば全てが違う方向に行ったかもしれない。
まぁそっちのルートだと、ひかるさんに拓海と門平揃って海に叩き込まれそうですけど。