愛故のバグ

愛故のバグ



──ああ、確かに人間は欲深く愚かな生き物なのだろう。その身に合わぬ欲のために争い、支配し、搾取し、悲劇を重ねていく。
お前らの言う通り、ワンピースの力で人間のレベルを上げちまえばそんな不合理なモンも無くなるだろうな。

だが……それは「「おれの望む自由じゃねェ」」
お前らに作り替えられた世界なんて願い下げだ。
おれの家族が愛し、コラさんが守ろうとし、何より大事な「「仲間達がいるこの世界を好き勝手させねェ」」

──過去の遺物が、現在を生きるおれの邪魔をするな!!!


















 以下蛇足と「愛故のバグならこんなこともあり得るんじゃない!?」ネタ集です。

 まず蛇足、上記の独白は基本がローくんのもので、鉤括弧を重ねているところははルフィの心も重なる部分をイメージしています。それだけです。コラさんに自由に生きることを願われたローくんと、夢ができる以前から“自由に生きる”ことを望んでいたルフィさんですからね、誰かに決められた世界とか嫌なんじゃないかなって。仲間に対しては言わずもがなです。


 以下、愛故のバグが引き起こす可能性詰め合わせパックです。

 この√、くうくう仲間誤捕食イベが起きても愛故のバグで仲間達の魂なり肉体なりが保護されて消化できなかった為、機能使用権をワーテル及びジョイボーイからもぎ取れたら蘇生もできる……なんてこともあり得そうですね。この場合消化できてない分ワーテル(ワンピース起動中の姿)は機能気持ち抑えめかもしれないです。そうでなくとも仲間が完全に失われていないのでローくんの精神的デバフは若干軽めになっています。何よりローくんの中で存在している仲間達が、自慢にして大好きな船長が好き勝手されるのを許すはずがありません。


 なんなら悪魔の実も本来の機能である起動及びワーテルの意志の存続/アクセス権及びジョイボーイの意志の存続から逸脱するの良いのでは!?

 二人が悪魔の実創造時に意図した使用法はともかく、結局ベガパンクが提唱した説の“悪魔の実は人々の願いの具現化である”という部分が変わらないのであれば、年月を重ね創造主に入力されていた使命を人々の願いが上回った結果、オペオペの実は「生きている誰もを救うことができる奇跡の医者の能力オペオペ」として稼働し宿主本人を救う方へ優先度が切り替わった、みたいな。オペオペくんも無茶苦茶な能力の使い方するし、海賊という身分故に偽悪的に振る舞うけどそれ以前に医者である宿主ローのこと気に入ってるのかもしれないですね。いやオペオペの実にそういう感情なさそうですけど……

 モデルニカさんはアレです。
「いや、お前ェおれが解放の戦士って呼ばれてんの忘れたのか?今お前に支配されつつある宿主優先するに決まってんだろ」ってやつです。ニカさんは確実に一緒に自由に冒険してきたルフィさんのこと気に入ってます。

 これには筆者の「造られた存在が個人の感情や考えから創造主の意図を離れた行動を取るの、エモ!!」というヘキが如実に現れていますね。


 現在考えられる愛故のバグが引き起こす可能性は以上となります。ハピエンしか許さない光の二次創作作家のネタ帳みたいになりましたね。お目汚し失礼しました。


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