悪因悪果

悪因悪果



俺は人を殴るのが好きだ。

特に俺より弱くてかわいい男を殴るのが好きだ。

同性の歪む顔を見ていると、俺が雄として優れていることを実感できる。自分でもヤバいと思ってるんだぜ?けど、これは、この性癖だけは変えられねえんだ。変えられねえから性癖っていうんだ。


「俺がどれだけお前を殴りたかったか、もっと俺の気持ちを想像してくれ!」


だから俺は久しぶりにあったそいつを見た途端に衝動が抑えられなかった。乙骨憂太。可愛い顔して、いつも弱気でおどついてて、俺より弱い。まさに俺の理想の男だった。俺のために生まれてきたような天使だった。まだ殴ってないのに、詰め寄っているだけで俺の呼吸は荒くなり、股間は濡れ始めている。


「こんなに焦らされたら、うっかり殺しちゃうぞ?」


火照る身体に耐えきれず、ついネクタイを緩めてしまう。これから俺は乙骨を殴る。その度に俺は射精感が込み上げ、5発も殴ればそれだけでイッてしまうだろう。そして汚れた俺の竿を乙骨にしゃぶらせ綺麗にさせたらあいつのケツを犯す。涙目になるあいつを殴りながら俺はあいつの奥に解き放つ。数分後に訪れるその快感を想像するだけでもう我慢の限界だった。俺が乙骨に拳を振り上げたその時だった。


「楽しいの?そんなことして」


声が聞こえた。俺よりうんと小さい女の子の声だ。俺はその声に思わず拳を止めて振り返る。やはり少女だ。長い髪と澄んだ瞳、口元の黒子が特徴的な女の子。俺がロリコンであればすぐに靡いていたであろうほどに美少女だった。


「お嬢ちゃぁん?いまお兄さん達取り込み中なんだぁ。迷子なら他の子をあたってくれるかぃ?」


だが今の俺は取り込み中だ。たかだかメスガキ一匹に構っている暇はない。改めて乙骨に振り変えるとーーーそこには既に乙骨はいなかった。


「は、はぁ!?乙骨ぅ!どこ行ったんだよ乙骨ぅ!!」


俺は慌ててキョロキョロと辺りを見回すがやはりどこにもいない。逃げたのか?この狭い教室の中、ほんの僅かに目を離しただけで?


「憂太には手を出させないよ」


いつの間にか乙骨がいた場所に少女が立っていた。瞬間移動さながらの出来事に俺は思わずたじろぐが、しかし腰を抜かすのは堪えて問いかける。

「お嬢チャァン。いま乙骨のこと呼んだよねぇ?あいつを逃したのはキミってことでいいのかなぁ?」

「うん。アナタに憂太をもう会わせない」

そう言って少女は俺をまっすぐに見つめるーーーいや、睨みつけてきた。その目に俺の心臓がドキリと跳ねる。嗚呼、なんて、なんてーーー美しいんだ!

「お嬢チャァン。乙骨を庇うってことはつまりさぁ、キミが代わりにお相手してくれるってことだよねぇ!?」

「...それで憂太を許してくれるなら」

それを同意とみなした俺はすかさず少女の腹を殴りつける。本気なんて出しちゃいないさ。俺が本気でやったら乙骨よりも弱そうな女の子は吐いちまう。俺はゲロが見たいわけじゃない。綺麗なまま歪んでいく顔が見たいんだ。

その期待に応えるように少女の顔が痛みに歪む。

「お、おおおおおおっ♡」

俺の興奮は昂まり今度は横っ面を叩く。白かった頬がじわじわと赤みを増していき、少女の目に涙が滲んでいく。

更にもう1発。赤みを帯びた頬がさらに赤く染まる。少女の顔が歪むが、決して美は損なわない。

「いい、いいよ、その表情!スゲェゾクゾクする!」

少女の頰が腫れていく度、俺の竿はムクムクと上を向く。そしてその度に俺の頭が真っ白になっていく。もう限界だ!早くぶちまけたい!このメスガキを俺の白濁で汚し尽くしてやりたい!

「あぁ、もうダメ……出そうだ……!」

俺は容赦なく少女の顔を殴った。2発、3発。俺の拳で少女が新たな作品に変わっていく快感に俺はもう堪らず涎が垂れていた。

ーーーただボコるだけなら誰でもできる。猿でも出来る。俺は違う。絶妙な角度や力加減で、決して美を損なうことなく殴り歪ませられる。それはこの少女に対してもそうだった。

俺は弱くてかわいい男を殴るのが好きだと言ったが、撤回する。

俺は可愛い奴なら誰でもいいんだ。そして出来上がった『作品』に俺は

「おうっ♡」

ズボンの中で白濁を解き放った。

達してしまった。最高の気分だ。だがもっと、もっとだ!この程度で足りるわけがない! ズボンのチャックを下ろし、少女に竿を突きつける。乙骨にそうする予定だったように。

「っ!?」

「綺麗にしてくれよぉお嬢チャァン。このままじゃおパンツどころかおちんちんまで濡れ濡れでお家に帰れない俺の気持ちをもっと想像してくれ!断るなら、うっかり殺しちゃうぞ?」

コツン、と拳で軽く頭を叩いてやれば少女は理解したのか、黙って俺の竿を握る。嗚呼、まるで乙骨を汚しているかのようなこの感覚。この背徳感。堪らない。

「んっ……あっ」

思わず声が漏れてしまったのは少女が俺の竿を擦り始めたからだ。

竿を握り、根元から亀頭まで、焦らすことなく手をスライドさせていく。悪くない。悪くないが...

「しゃぶってくれよぉ!」

少女の頬を掴み、小さく開いたお口に無理やり竿を挿入する。口内は温かく、ぬるぬるとぬめり気を帯びていてとても心地がいい。

「んごっ!?」

「歯ァ立てないでくれよ?痛いのは嫌だろぉ?」

言いながら俺は少女の後頭部を掴みながら腰を打ち付ける。俺の竿が少女の唾液でまみれていく度、俺の興奮が高まっていく。嗚呼!最高だ!最高に気持ちがいい!もうこの少女を手放すなんて考えられない!乙骨よりもいいモノを見つけた喜びにさらに硬くなるのを感じた。

「ほら、頑張れ頑張れお嬢チャァン♡」

応援しながら俺は少女の頭を掴み竿に押し付ける。喉奥まで届いた圧迫感からか、少女はその美貌に似合わぬえずきを漏らしている。嗚呼!なんて可哀想なんだ!そんなことされたらますます硬くなっちゃうじゃないか!

「ああっ♡出ちゃう♡俺もう限界……!」

一際強く竿を少女の喉に押し付け、そのまま白濁を解き放った。

「んごっ!?」

突然の射精に驚いたのか少女はゴボッと口から白濁を零す。咳き込む少女の口からボタボタと精液が漏れているその光景は堪らなく俺の心を擽った。俺は堪らず少女を床に押し付け、スカートをずり下ろす。

綺麗な尻だ。無垢で穢れのない新雪の高原のようだ。その尻を

「どぉぉぉん!」

パァン、と叩けば瞬く間に赤く染まりじわじわと変色していく。その様はますます俺の劣情に火をつけ、その欲望のまま竿を押し付ける。狙いはアナル。前の穴でも良かったが、やはり乙骨にする予定だったこちらの方が興奮できた。

「やめて...!」

「やめないよぉ!キミは乙骨の代わりに俺の想いを受け止めると言ってくれたんだからさぁ!」

俺の竿がアナルに触れる。やはりすんなりとは入っていかず、グリグリと押し付けてようやく亀頭がほんの少し入った。

「いたいっ!やめてよぉ!」

少女は泣いていた。だがその涙は今までに見てきたどんな涙よりも美しく、俺は益々興奮し竿をさらに強く押し入れた。

「ああぁぁぁぁぁぁ!!!」

少女の悲鳴が教室中に響く。痛みか、屈辱か、はたまたその両方か。そんな少女にも構わず俺は腰を押し進めていくーーーその瞬間だった。


「そっか。こういうことを憂太にするつもりだったんだ」


底冷えするような冷たい声がした。誰の声だ?その答えはすぐに思い知らされる。

「おうっ!?」

俺の全身が金縛りにあったかのように硬直する。身体が動かない。少女のアナルに侵入しかけていた俺の竿はそのまま引き抜かれ、外に露わになる。


「こ、これはいったい!?」

「私ね、憂太が殺さないでってお願いしたから脅かすだけで見逃してあげようって思ったの」


先ほどまで犯されていたとは思えないほどに冷たい眼差しで、少女は俺を見下ろしてくる。


「けど、それは間違いだったね」


少女は俺の顎に手を添えてクイ、と持ち上げる。いままさに摩訶不思議な状況に置かれているというのに、俺は無性にそんな彼女を『美しい』と思ってしまった。


「ねえ。貴方は自分より弱い人を痛めつけて、無理矢理おちんちんを咥えさせて喜んじゃうんだよね?それ、自分がやられたらどう思うの?」

「な、何を言って...」


刹那。俺の頬に熱さが走る。

灼熱。焼け付くような熱さと痛さに俺は思わずそう感じてしまった。少女の平手打ちを喰らったのだ。


「どう?気持ちいい?それとも...怖い?」

少女は問いかけてくる。その表情は驚くほどに無感情で。俺を蔑んだ瞳で俺を見下している。俺の中の熱が急速に冷めていくのを感じた。代わりに湧き上がってくるのは恐怖と嫌悪だった。


「これ以上虐めるのはやめてほしい?」


少女の問いかけに俺はカクカクと頷くしかできない。変に言葉を発すれば、変な挙動一つすればこの子に殺される。そんな恐怖に支配されていた。

俺はチラチラと上目遣いで顔色を伺う。少女は目だけは笑っていない空虚な笑みを浮かべ


「でも、私がやめてっていってもやめなかったよね」


俺の顔面に激痛が走った。


鼻の骨が折れた。そう感じるほどの激痛だった。俺は鼻血をまき散らしながら転げ回る。そんな俺に構わず、少女は馬乗りになり、何度も平手を、拳を振り下ろしてくる。まるで乙骨や少女にやってきたのを再現するように。「や、やめっ……」

俺は制止の声を上げるが、少女は構わず振り下ろしてくる。やめてくれ。もうこれ以上は!


「次はこうだっけ」


俺が涙目になるのを見計らうように、彼女は俺の顔にのしかかり、その性器を露わにする。毛も生えていない、使った跡もない、まさに純真無垢な処女のソレ。そんな二次元でしかお目にかからないようなソレを見ても、俺は興奮なんてできなかった。だって、いま、俺の首元には死神のカマが突きつけられているようなものだから。


「舐めてよ」


俺はその言葉に従いおそるおそる舌を伸ばす。少しでも機嫌を損ねたら俺は殺される。そんな確信が俺の身体を支配していた。


ピチャリ。


俺の唾液の音が鳴る。少女はーーー顔色一つ変えやしない。

ピチャリ、ピチャリ。

俺の唾液の音が教室中に響く。少女はまだ表情を変えない。

ピチャリ、ピチャリ。

俺は舌を止め、少女に問う。

「きっ……きもちいいかい?」

俺がそう問いかけても少女は何も答えない。ただ黙って俺を冷たく見下ろしているだけ。なんだ?なんなんだこれは?なんでこんなことを?わけがわからない!恐怖と混乱が俺の心に入り込んでくる!もうやめてくれよ!俺が悪かったから!!

「舐めて」

冷たく言い放たれるその言葉に俺はただ従うしかなかった。もう、抵抗する意思なんてなかった。


ピチャピチャピチャピチャ


必死になって舐め回す。なのに少女は微塵も動じない。ただただ俺の息が荒くなっていくだけだ。ピチャピチャ。ピチャリ。

「……もういいや」

少女が身体を起こした。ホッとする俺に構うことなく、少女はそのまま俺の鼻も口も塞ぐように股間を押し付けた!


「ふぐっ!?」

「どうして!こんな!くだらないことのために憂太をいじめたのかなぁ!?」


少女の激昂と共に俺の手足が捻じ曲がっていく。

激痛激痛激痛、齎される激痛に、俺は少女のまんこに口を塞がれてるから悲鳴を上げることもできない。


「憂太をイジメルオマエナンて大キライ!!死んじゃエ!シンジャエェェ!!」


まるで別のモノへと変貌していくようなその声に、何かを思うこともできず。ただひたすらに与えられる激痛に思考が埋め尽くされ、身体が折り畳まれて小さくなっていく感覚だけでいっぱいになって。


意識が途切れ、目の前が真っ暗になるその瞬間


ーーーダメだ、◻︎◻︎ちゃん!


聞こえてきたのは、あいつの声だった。



記録ーーー2016年11月東京


同級生による執拗な嫌がらせが誘因となり、首謀者含む4名の男子生徒が重傷を負う。


加えて、残穢から被害者は乙骨憂太に取り憑く呪霊に発情しており、射精までしていたことも判明しているが、乙骨憂太もなにがあったかよくわからないと語っている為、事の詳細は不明である。

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