烙印の奴隷猫
ベリーメロンフェリジットは自分の置かれた状況に歯噛みすることしか出来なかった。
まるで家畜のようにゴツイ首輪を付けられて、両手両足には意味のわからないブヨブヨとした肉塊のようなものに繋ぎ止められている。
身体の自由以外にも視界は目隠しに遮られて何も見えない。
「んんっ……」
くぐもった声が溢れる。
フェリジットの整った身体には卑猥な玩具が固定されていた。
遠い異国のものらしいが、それが彼女の乳首と秘所に押し当てられ断続的な刺激を与えてくるのだ。
(最悪……)
これをした張本人は今この場にはいない。
アルベルと呼ばれていたか。少し前にフェリジット達、鉄獣戦線が保護したアルバスにとてもよく似た顔立ちだがその性格は最悪の一言。
煽るように話しかけながら、捕らえられたフェリジットに調教をすると言い出したのだ。
「あの……クソヤロウ……んぁっ……」
ただ視界を失った状態で変なものを付けられているだけ。それなのに、ゾワゾワとした感覚がフェリジットの身体を駆け巡り続けている。
それが数時間。アルベルが姿を消してからずっと。
「はぁ……はぁっ……んっ……」
心なしか振動も強くなってる気がする。
乳首はもはや痛くなりそうなほど硬くなり、秘所からはトロトロとした愛液が滲み出続けていた。
物欲しそうに媚肉がひくつくのをフェリジットは自分でもわかって苛立ちが止まらなくなる。
「んんぅっ……ふくっ……あ、うっ……♡」
だんだんと甘い声が抑えられなくなっていた。それが悔しくて死にたくなるがそれすらも許されない。
暗闇のせいで時間がどれくらい経ったのかフェリジットには判断も出来ず、さらに時間が経過していく。
その間にもフェリジットの身体は鋭敏になり続け、絶頂を何度か重ねていった。
○✕△
「ぁっ……また、ィッ……♡」
丸一日は経過しただろうか。フェリジットはその間もずっと玩具による調教を受け続けていた。
普通の人間の娘ならとうに身体的にも精神的にも壊れてしまうだろうが、頑丈な獣人の女であったフェリジットは耐えてしまう。
むろんそれでも体力は限界で、数えきれないほどの絶頂にフェリジットの精神も限界が近い。
途中から緩急を付け始めたりも始めた玩具は、フェリジットの身体を休ませることはなかったのだ。
「ぁ……」
足音に山猫の耳がピクリと動くが、フェリジットはもはや声すらまともにあげられない。
目隠しを外されればニヤニヤと笑うあの赤髪の男が立っている。すっかりとしおらしくなったフェリジットを愉しげに。
彼は囁いた。今から挿れたらどうなるだろうな?と。
「ぃ、ゃ……ひうっ♡」
掠れた声で拒絶するが、アルベルが彼女の乳首を摘まめばそれだけで絶頂させられてしまう。
それくらいまでにフェリジットの身体は敏感に仕上げられていた。
「やだ、ぁっ……」
金色の瞳は脆弱に揺れ、涙が溢れ出す。
弱々しく嫌がることしか出来ないフェリジットに、アルベルは嗜虐的に笑う。
彼が合図をすれば拘束はフェリジットの体勢を四つん這いに変えさせて、アルベルに尻をむけさせた。
ふらふらの尻尾でなんとか隠そうとするも、その体力すら残っていない。
そして、有無を言わせずにゆっくりと太く長いモノが挿入されていく。
「あっ……あぁっ……♡」
身体にとっては待ち望んだ瞬間だったが、フェリジットにとっては絶望的な快楽だ。
山猫から子猫のように弱々しくなったフェリジットを、アルベルは蹂躙していく。
一息で最奥まで到達したモノは体力の限界まで開発されたフェリジットをいとも容易く絶頂させる。
「はーっ……はぁ……んぅっ……♡」
ビクビクと震える彼女の膣内はアルベルの男根を強く締め付けてしまい、望まぬ行為にすら感じてしまう。
アルベルはそれを楽しむように腰を動かして責め立てた。
「あっ……んんぅっ……はげしっ……♡」
玩具に丸一日に及ぶ刺激を受け続けた身体は、乱暴な突きにすら簡単に何度も絶頂してしまう。
こんなことで感じてしまうことがあまりにも悔しくフェリジットは歯噛みするが、身体は言うことを聞いてくれない。
耐えなければ、帰らなければ、仲間達や妹が待っている。
それを理解しているはずなのに、身体はされるがままに弄ばれていた。
「ぁっ……またっ……んんぅっ……♡」
もはや抵抗する気力もなく、フェリジットはただ人形のように犯されるだけ。
子宮口を突き上げられて絶頂を迎えれば、その度に力が抜けていき思考が鈍っていく。
このままではダメだとわかっていても、抜け出すことが出来ない。
「んんっ……んあああっっっ……♡」
激しくしい打ち付けからの射精に呆気なく達してしまい、頭が真っ白になる。
それから何度中に出されたかわからない。わかったのは身体が自分の意思とは裏腹に、この男に完全に堕ちていて解放されることはないこと。
(ごめん……みんな……)
掠れた視界の中で口元に押し付けられた肉棒をフェリジットは咥えていく。
まるで自分が自分でなくなるような感覚に陥りながら、やがて考えるのやめていった。