後日談
抱き潰すラウダと抱き潰されるグエル♀「ぁ、っ」
髪の隙間から見える項を吸い上げながら、肺にいっぱいになるまでラウダはグエルの匂いを嗅いだ。ぐったりとベッドに沈み込む彼女を抱き上げれば、ぴくりと身体を震わせたグエルがいや、と首を振る。
「ら、うだ、もぅ、だめ…」
じたばたと弱々しく手足を動かすグエルに、ラウダは目を細める。あんなに抱き潰したのに、まだ手足は動くのか。
「ぁッ?!」
指を柔らかくなった秘部に這わせ、2本突っ込む。ぐぢゅぐぢゅと水音を立てながら中を弄ぶように指を動かせば、少し腰を上げたグエルがひん、と声を上げた。
「や、うぁッ、あ゛ッ!も、やめ、にゃかぐちゃぐちゃやら、いきた、くなッ、ぁあ゛、ぁ゛〜〜〜ッ……!」
がぐんッ!と体を跳ねさせたグエルは、中をきゅぅ〜と締め付けながら浅い呼吸を繰り返す。ずるりと中から指を引き抜き、怒張した欲をぴたりとくっつければふるふるとグエルは弱々しく首を振った。
「し、んじゃ、う」
「死なないよ」
腰は死ぬかもだけど。ラウダの言葉にグエルは美しく澄んだ青瞳に涙の膜を張りながら、やだぁ、と悲鳴をあげた。その声を無視し、くぷぷ、と空気と水を含んだ音を立たせながら、 熱く滾った欲が中に挿入する。ぴんっと背を仰け反らせたグエルは、ラウダでさえ見た事のないだらしない顔で絶頂を極め、腕の中でぐったりとしていた。
疲労である。
ベッドと大親友になったグエルはつやつや、にこにこで己を看病するラウダを睨みながら痛む喉と体に唸りながら毛布を被った。
ミオリネとラウダの決闘の結果、1週間ミオリネに独占され夜更かしお出かけお泊まり会を連日連夜続けていたグエルは、ようやく解放されたと同時に恋人であるラウダに拉致られた。それはもう、誘拐犯もびっくりの手際の良さだった。じろりと座った目の男が、気配もなくグエルを拉致り、自分の部屋でグエルを構い倒した。片時も離れなくないと言わんばかりにずっと膝に乗せられ、挙句の果てに風呂に入ったと思ったら頭のてっぺんから足の爪先まで全部洗われ、洗ってる合間はずっとキスをされた。風呂場で食われる、抱き殺されると覚悟を決めていたが、風呂場ではただぎゅうぎゅうキスをしながら抱きしめられただけでグエルはほっとしていたのだ。そのまま全裸でベッドに向かうなんて誰か思う。迂闊だったお前が悪いとか聞きたくない。グエルは何も悪くない。そこからはもうお察しだ。抱き潰された。殺された。全身が。もう動かんとか関係なかった。気絶しようが無理やり起こされ、絶頂しようがお構いなく抱かれ続けた。脱水を起こしかければ水を飲まされ、汗だくになれば塩分補給と言わんばかりにラウダの欲を舐めさせられ、休憩と言えば挿入したまま匂いを嗅がれた。死ぬかと思った。
グエルはラウダとのセックスがすきだ、出来ればずっと繋がっていたいと思うほどには、溺れてる自覚がある。然しそれは間違いだったかも…とか思う程度には酷いセックスだった。地獄だった。行き過ぎた快楽ってしんどいんだな、24時間セックスできる人間なんて居ないと思う。体力が持たん。もうぜったいゆるさない。ぐえるおこだもん。なんて恨み言を言えば「うんうん、ごめんね、仲直りしよう」といいながらキスをしかけてくるラウダがムカつく。そんなラウダのキスを受け入れ、嬉しいなんて思ってる自分もムカつく。
「ら、うだ…」
「ん?どうしたの?」
そっと額に手が伸びる。するりと髪をかき分け、流れるように頭を撫でられた。何だかほっとして、もう一度ラウダと名前を呼んだ。
「なぁに?」
甘ったるい声が鼓膜を揺さぶる。気だるい体を少しずらし、のろのろした手でポンポンと隣を叩いた。
「いっしょに、ねて」
「……」
「じゃないと、ゆるさない」
「えぇ…」
はやくしろ、と掠れ出した声で促せばラウダは渋々ベッドの中に入ってきた。お邪魔しますといいながら横になったラウダの懐に入り込み、ぎゅうっと抱きつく。頭上からラウダの動揺した声が聞こえるが無視をした。…1週間、ミオリネと一緒にいるのは楽しかった。そりゃ大切な妹との時間が楽しくないわけないだろう。それでも、物足りないと思ったのはいつも隣にいた彼が居なかったからだ。
「…おれも、さみしかったんだから」
残りは俺の好きにさせろ。初日はあげたんだから。ラウダの悲鳴と死ぬほどうるさい心臓の鼓動を聴きながらグエルは静かに目を閉じ、夢の中へと旅立つのだった。