年齢あべこべ
一般通過おれ「トーシトシトシトシ!おれはトシトシの実の全身年齢操作人間!!この能力で敵を若返らせたり老けさせたりして無理矢理この新世界をやり過ごして来たが、お前らの仲間力や友情には敵わなかったからお前らの年齢をシャッフルだけして去るぜ!!!じゃあな麦わらァ!それは大体3日で治るぜ!!!!!」
____なんだったんだアイツは
少し珍しく一味内全員の意見が合致した瞬間であった。
「でもそんなに変わった感じしねェぞ?」
首を傾げ、疑問を溢す麦わら帽子
「おれは…19かそんくらいか」
「私はよくわかんないわね。」
「おれもわかんねェ。結局アイツはなんだったんだ?」
剣士に目の傷が見受けられず変化がわかりやすいものの、航海士や狙撃手に目立った変化は見当たらず本当に変わったのか疑わしい
「ンナミすァ〜〜〜ん♡♡♡少し歳を重ねたお姿も素敵だァ♡♡」
料理人は若返ったのか、髭が消え元よりも身長が低く感じる
「アホコックは髭がねェとよりアホに見えるな」
「ンだとゴラ?!」
いつも通りの喧嘩が始まりかけた時、歳を重ねたからか体格が随分と良くなった医者からのストップが入る
「そのくらいにしとけよ、この身体になったことで何が起きるかわからねェんだ」
「そうよ、幸い私やあなた達はあまり変わらなかったから良かったけど、チョッパーやジンベエ、ブルックの変化が激しいわ」
普段と変わらない姿の考古学者からの言葉もあり、一度冷静になり全員で状況を確認する
先程までいた骨の姿が消え、知らない好青年が同じ甲板に立っている事に気付くことは対して難しい事ではなかった
「あ、もしかして私が誰か気付かれていない感じですか?」
「私です私、ブルックですよ。」
知っている声より幾分かトーンが高く、しかし言われてしまえば嫌でも理解してしまいそうな声で告げられる。
一味最高齢の骨は、おそらく20前後であろう好青年へと姿を変えてしまったのだ
当然飲み込めるはずもなく、宇宙を背負った猫のような表情をする者、物珍しそうにブルックの頬をつつく者や、初めて見た仲間の顔を食い入るように見つめる者など反応は多岐に渡った。
そしてもう1人同じくらい変化の強かった者もいた。ジンベエだ。
彼もブルックを除けば最高齢であったのだが、どうやら年齢変化先はブルックの90だったらしく、黒かった髪は白く変化し、皺は増え。年季が増している。
確かに筋肉量などの衰えはあるものの、一目見た際の威厳は増しており、当人は悪い歳の取り方はしないようじゃのうと呑気に笑っている。