幕引
”案の定”から 約七ヶ月後。
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子を成したウタのお腹は 胎内の小さな命が成長し続けていたため より脹れていた。
その大きさはスイカ程であり 彼女の胸よりも体から出っ張っていた。
そして今 ベッドに座ったウタは膨れたお腹を撫でて小さな命の誕生を心待ちにしていた。
ウタ「…こんなに大きくなってくれて ママは嬉しいな……」
ルフィ「とーちゃんだって嬉しいぞ!!」
ウタ「!! あ いま赤ちゃんが動いた!!」
ウタ「…ルフィの声に反応したのかな?」
ルフィ「そーなのか? なら ナデナデしなきゃな!!」

ルフィはウタのお腹だけでなく 頭も撫でていた。
ウタ「えへへ♡ しあわせ〜♡」パタパタ

ウタ「……!!うぅっ!!!!」
ルフィ「!! 少し耐えてくれウタ!!すぐにホンゴウのところに連れてってやるから!!」
ルフィは陣痛で苦しんでいるウタを優しく抱き ホンゴウの元へと向かった。
ウタ「…今までより強い。もう産まれりゅのかも……」
ルフィ「!? 頼む もう少しで着くから耐えてくれ!!」
医務室に着いた頃には 既にウタの息は上がっていた。
ウタ「……フゥー…フゥー…フゥー…………」
ルフィ「ウタ!!手繋いでるからな!!頼む 頑張れ!!」
ウタ「……フィ…がんばりゅ……」
ホンゴウ「…!!これはもう産まれるぞ!!」
ウタ「……ほんろ…?」
ホンゴウ「少し耐えててくれ!!いま お頭達呼んでくるからな!!!!」
ルフィ「…だったらおれが!!!!」
ウタ「……だめ…ルフィはここにいて」
ルフィ「……わかった。」
部屋を出たホンゴウがシャンクスを連れてくる頃には ウタの息はより上がっていた。
ウタ「……フゥーフゥーフゥーフゥー…」
ルフィ「…ウタ…」
ウタ「……いぎっ!?」
ホンゴウ「!! 頭が見えたぞ!!」
ウタ「…んんんんん……!!!!」
ルフィ「…ウタ!!もう少しだから!!もう少しだけ耐えてくれ!!」
ウタ「…うっ!!…はぁ………」
《……ぎゃー!!ぎゃー!!ぎゃー!!》
ホンゴウ「………産まれたぞ。女の子だ。」
ホンゴウは新しい命のへその緒を切除し ルフィに赤ん坊を優しく渡した。
ルフィ「……ウタ!! 産まれたぞ!!おれたちの子供が産まれたんだ!!」

ウタ「……赤と…黒の髪……わたしたちのかわいい子…」

ルフィ「ほら ウタも抱けよ!!」
ウタ「…ありがとう。」
ウタ「………あなたには 絶対に怖い思いをさせないからね……」
ウタ「パパとママが……家族のみんなが 守ってあげるから……だから……」
ウタ「いつまでも笑っていてね。」

シャンクス「…おれも早く抱きてー」
ホンゴウ「…もう少し待てよ……」
____数年後。
《 パパ!! ママ!! 》トコトコトコ
ウタ「廊下を走ったら危ないよ。落ち着いてゆっくり歩いて。」
ルフィ「まァそんな事言うなよ。元気があっていいじゃねーか!!」
ルフィ「…それで どうしたんだ?」
《 新しい歌を作ったの!!聞いて!!聞いて!!》
ウタ「ほんと!? じゃあ おじいちゃん達も呼んで 一緒に聞かせて!!」
《もうみんな船の上に集めたよ!!あとはパパとママだけ!!》
ルフィ「じゃあ 早く行かないとな!!」
《だったらきょーそー……》
ウタ「だから走らないの!! パパとママと手を繋いで歩こうね。」
《うん!!》
赤と黒のツートンカラーの髪をしている六歳程の大きさの少女は 母からヘッドホンを 父から麦わら帽子を託され…
今日も元気に 自由に過ごしていた。
〜完〜