少年と初代聖女 後編
「ん……っ♡」
ぺろり、とクエムの下着が剥がされた。黒いレースは愛液でびしょびしょに濡れており、糸をたらりと引く先にはーー
「っ、これは……」
「あ……♡ バレちゃった……♡」
クエムの膣口から先端を覗かせていたのは、僅かに振動する電動バイブ。朝からずっとそれを挿入していたクエムの蜜壺は、大量の愛液で湿っていた。
「ねえ……アルバス君♡」
蠱惑的な声で、クエムはアルバスを誘惑する。両脚を上げ、自分の秘部を丸見えにしながら。
「それ、取り方がわからないの……♡ アルバス君、抜いてくれないかしら……♡」
「……あ、ああ……っ」
ごくりと、アルバスの喉が鳴る音が静かな部屋に響いた。そろりと、自分の理性と葛藤するようにアルバスは右手を伸ばし、濡れたそれへと指を触れさせる。
「ぅ、あんっ♡」
「あ……」
「ごめんなさい……♡ 滑って、取りづらいわよね……♡ もっと奥まで、指を入れていいから♡」
女性の喘ぎ声を初めて耳にしたアルバスは、沸騰しそうな理性を必死で抑えながら、甘い嬌声を漏らしているクエムのバイブへ指を突っ込む。
数センチ、数ミリと指が挿入されるたびに、クエムの膣肉へアルバスの指の体温が伝わり、びくん、びくんと身体が跳ねてしまう。
「っ、滑って……もう少し奥まで、指を……」
「うん、挿れて……♡♡ ひゃあっ♡♡男の人の、ゆび……っ♡ はいって、きてるぅ……♡♡ んぁぅっ♡♡」
顔を真っ赤にしたアルバスは指をにゅぷ、にゅぷと挿しこみ、がっしりとバイブを掴んだ。振動と湿りで掴みづらいそれを慎重に握り、ずるずると引き出していく。
「んぁっ♡♡ それ、きもちいぃ……っ♡♡ もっと強くして……ふゃあぁっ♡♡ あっ♡♡ ひゃうぅっ♡♡」
少しバイブが膣内を擦るだけで、ぞくぞくとした悦びが全身を走るクエム。アルバスに引き抜かれるまま、その快感にびくびくと身体を震わせ、長い時間お預けされていた感覚に身を任せーー
「ふぁあっ♡♡ あんっ♡♡ いっちゃう♡♡ ごめん、なさいっ♡♡ ふゃあっ♡♡ わたし……いっっ〜〜〜〜〜〜♡♡♡」
にゅぽん、と引き抜かれると同時にクエムは絶頂した。長時間虐められつづけていた子宮と膣内はきゅうと収縮し、ぷしゃあと潮を吹いてしまった。
「っ、あ……クエム、さ……♡」
「あ……♡♡ あ……っ♡♡ ごめ、なさ……っ♡」
息も絶え絶えに、全身をオーガズムの感覚に痙攣させるクエムは、十数秒もの間放心状態だった。
「ごめんなさ……ぁっ♡♡ わたし、だけ先に……っ♡♡ イっちゃって……ぇ♡♡」
「クエムさん……っ、今のが……」
興味と興奮に、クエムの裸体から目が離せないアルバス。息を整えた彼女は彼を見ると、とろんとした瞳で彼を見つめながらゆっくり説明を始めた。
「今のが……♡♡ 女のひとの、イく時ので……出ちゃったのが、お潮なの……♡ こんなの見せちゃって、恥ずかしいわ……♡♡」
「っ……う」
眼前でその言葉を聞いているアルバスは、右手で左手を押さえ、理性は決壊寸前といった具合だ。くすり、とクエムは笑うと、力の入らない上体を起こして彼に顔を寄せる。
「もう我慢できないのかしら……♡ じゃあ、最後に……これだけ、お願い♡」
「っ、ベール……」
アルバスは、落ち着きのない呼吸を繰り返している。急くように両手をクエムの後頭部に回し、白髪を覆うベールを外した。結婚式での、エクレシアのベールを外したのを思い出し、アルバスはドキリと心臓が跳ねてしまう。
月光に、艶やかな白髪が流れていた。
一糸纏わぬ裸体を晒し、クエムはそっと両手を伸ばした。
「どうぞ♡」
アルバスの理性の紐が、切れたような気がした。
「っ……!」
「きゃ……っ♡♡ 力強いのね……♡♡」
ベッドに押し倒され、クエムは満足げな表情を浮かべる。頬を赤くする彼女は、自分から開脚し秘部をくぱぁと広げる。その股間に、太くて硬いモノが押し付けられている感覚を心地よく思いながら。
「さっきまで、バイブが入ってたとこ……ぉ♡♡ そこに、挿れて……ひゃんっ♡♡ 入り口こすれて……っ♡」
獣のように、アルバスは亀頭を押し付ける。媚薬を飲まされ、その上で長い間お預けされた彼はすでに限界であり、体が勝手に動くほどであった。
アルバスの腰の動きにクエムも体を合わせ、くちゅりとピンク色の膣口に先端が触れーー
「んあぁっ♡♡」
じゅぷん、と巨根が挿入された。少年の体躯に見合わない長大さのペニスは、一息で最奥までクエムを貫いてしまう。
「ふぅーっ、ふぅーっ……♡ これが……ぁっ♡」
「んふっ♡♡ 奥まで、いっぱいになって……んぁっ♡♡ そんなにっ、押しつけちゃ♡♡ イったばっかりで、敏感になってるのにぃっ♡♡」
ぐりぐりと、子宮口やGスポットをえぐるような責め。クエムは、アルバスの褐色の肌から伝わる体温と、溶けてしまいそうなほどの快感を覚える膣内に、再び身体を震わせていた。
アルバスもまた、初めてとなる女性器の快感に意識が飛びそうになってしまう。呼吸を繰り返しながら、クエムの細い肢体に全身をぎゅうと押し付け、抱き締める。
「ふふ♡ エクレシアちゃんの時は、こんなに乱暴にしちゃダメよ……♡」
ぽんぽん、と頭を撫でながら、クエムは両手両脚でがっしりとアルバスをホールドする。エクレシアの、彼女の名前を聞いた彼は少し冷静になったようだ。
「優しいのね……♡ 大丈夫、ちゃんと出来てるわ♡ 初めてなのに、とっても上手っ♡ ……だから、ね?」
アルバスの耳に口を寄せ、クエムはぽしょりと甘く囁いた。
「もっと、好きに動いていいのよ……♡」
最後の理性の欠片も取り払うと、アルバスは、本能のままに腰を浮かせ、打ちつけた。
力強いピストンに、クエムはひと突きごとにびくんびくんと全身を跳ねさせてしまう。数時間もバイブで焦らされていた蜜壺は、肉棒が膣内を掻き回す感覚に途方もない悦びを覚えていた。
「クエムさっ♡ これ、すごく……っ♡ すごく……気持ちがいい……っ♡」
「んぅっ♡ わたしもっ♡ ふゃっ♡♡ わたしもすごく、きもちいぃっ♡」
ばちゅん、ばちゅんと肌同士が叩き合う音が、水音と共に小部屋で響く。アルバスの突きに合わせて、次第に身体を動かしていたクエムだったが、彼は予想以上に上達のスピードが早かった。
「もっと、奥まで……ふゃっ♡♡ そこ、弱いのぉ……♡♡ そこはっぁあんっ♡♡ そこぉっ♡♡ んぁあっ♡♡ アルバスくぅ……んっ♡♡」
「んっ……! ん、ぅ……っ♡」
快楽に喘ぎ、よがる事しかできないクエムは、すぐ横で腰を振るアルバスの頰へと、そっと顔を寄せた。
「ん、ちゅ……♡♡」
柔らかい唇が、アルバスの頬に押し付けられた。喘ぎ声を漏らしながらの不完全なキスだったが、アルバスは気付いたのか少し身体を離す。
「はあっ♡ はぁっ……♡ クエムさん……っ」
「ふふ、すごくきもちいいわ……♡ 女の子の弱いところも、ちゃあんとわかってる……♡」
視線が合うなり、欲情的な言葉で煽るクエムに、アルバスは挿入ったままのペニスをぐいと動かしてその弱点を押し上げる。
「ふやぁあっ♡♡ そこ、そこ弱くて……ぇ♡♡ もうっ♡ アルバス君ってば……♡♡」
心底気持ちよさそうに喘ぐクエムは、細く白い両腕で褐色の両掌を掴み、誘導させる。その行先は、彼女の胸部に実っている豊満で白く淫靡な双丘。
「やわらかい……ずっと、触ってたい……♡」
「ふふ♡ こっちとか……♡ 膣内だけじゃなくて、色んなところも弄ってほしいの……♡ おっぱいもだし、おまんこの入り口とかもだしぃ……♡」
子供のように、猫撫で声でアルバスへと甘えるクエム。むにむにと乳房へアルバスの指が食い込むと、「んっ♡」と喉奥から嬌声を漏れさせる。
「あと、こっちも♡」
両腕をアルバスの後頭部に回すと、その唇を奪った。
「んっ!?」
「ん……っ♡ ん、ちゅ……れろ……♡」
驚くアルバスの口元へ、唇を押し付けて舌を捩じ込む。少し緊張している彼の舌へと自分の舌を絡ませ、唾液を舐めとり、自分の唾液を流し込んだ。
「ぷはぁ……どうかしら♡ せっかくなら、キスしながらやりましょう……♡ たくさん学んでおいて、損はないはずよ♡」
「ぁ、う……♡」
恥ずかしそうに口元を抑えるアルバス、赤髪の彼と瓜二つのその顔が愛おしくてクエムはきゅんとお腹の奥が熱くなる。
「もう、かわいい♡ ファーストキスは済ませたんだから、上のお口も大人になりましょうよ♡ エクレシアちゃんのためにも、大人のキスもよく覚えてね……♡」
彼の手を退けると、赤い舌を伸ばしてぺろりとアルバスの唇を舐める。はむはむと唇を甘噛みし、顔を捻りながらアルバスを誘った。
「んっ……!」
「んぅっ」
ガチン、と歯がぶつかる音。
「あ、ご、ごめん……」
「いっいえ、私こそごめんなさい……先にやり方を教えておくべきだったわね」
今だけ初心なカップルのように、アルバスとクエムは互いに恥ずかしげに顔を赤くしていた。
「唇をちょっとだけすぼめて……♡ ふふ、もう少し力を抜いていいのよ♡ あと歯が当たらないようにゆっくり前に……♡」
クエムは至近距離でアルバスを覗き込みながら、唇の動きをレクチャーする。彼の飲み込みは早く、すぐに理想的な形になり思わず微笑んでしまう。
「こ、こうか……?」
「……ふふ♡」
ちゅう、と口付けを再三交わした。
「上出来よ♡」
「っあぅ……♡」
ぎゅうと膣を締め、腰をぐりぐりと動かすクエム。そのままアルバスにハグをし、押し倒すように促す。
「じゃあ……続きにしましょう♡」
「っ、うん……♡」
力強く、しかし優しく押し倒されるクエムは、彼が腰を動かすと同時に唇へとキスをした。
「んちゅ、んぅうっ♡♡ っ♡ ふぁ……んぅっ♡♡ んーっ♡♡」
「んう……っ……♡」
ねっとりとした濃密なキスと、激しい腰の責め。クエムは息をする暇もない程に、強く快感を覚えていた。
「ん、ぅ……♡」
「っうぁっ♡♡ ちく、びぃ……ひゃんっ♡♡ んんっ♡♡ ん……んぁぅっ♡♡ んゃっ♡♡ ぁ、んぅうっ♡♡」
追撃のように、アルバスはかりかりとクエムの乳首を弄る。ぴんと勃起した彼女の乳首はひどく敏感で、すこし先端をくすぐられただけで強い快感に震えてしまう。
「んぁあっ♡♡ あっ♡♡ ぁ……んぅうっ♡♡ アルバスく、んぅっ♡♡ んぅっ♡♡ んーっ♡♡ んん〜っ♡♡」
そして、喘ごうとする口もキスで塞がれる。遥かに女体の扱いが上手くなったアルバスに、クエムの全身は昂ぶり、再びの絶頂をーー
「ん…………っ、ぁ、れ? とめちゃうの……?」
「……ダメ、だ……中は」
絶頂する直前で寸止めをされたクエムは、甘えるようにアルバスの耳元で囁く。しかし、彼は寸前で踏みとどまり、快楽の波が引くのを待っているようだ。
「……んふふっ♡♡ でもぉ、中に出しちゃったほうが気持ちいいわよ……♡♡」
「っ、だが……♡」
「いいの♡♡ 初めてなんだから、ちゃんと膣内に出して……♡♡」
耳元で小悪魔のように、アルバスを誘惑する甘言を囁き続ける。必死で我慢するアルバスの堤防を、ひと欠片ずつ崩して決壊させようと。
「おねがい……♡♡ わたしは、あなたのせーしがほしいの……♡♡」
耳にキスをし、ぺろりと舐め、そして甘いおねだりをする。すると、膣内の肉棒が、びくんと動いた気がした。
「アルバスく……んぁあっ♡♡ ひゃあっ♡♡ はげし、いぃっ♡♡ すごいのっ♡♡ こんなのっ♡♡ だめぇっ♡♡
「っ、がまんしようと、してたのに……ぃ♡」
ばちゅん、ばちゅんと激しくピストンを再開し、引きかけた快感の波を再び呼び戻す。理性のタガが外れた性交は、より激しく、より強くなりーー
「うっ♡ あ……っ♡♡ くぅっ♡♡ で、る……っ♡♡♡ だす、ぞ……っ♡♡♡」
「だしてっ♡♡ わたしもっ♡♡ わたしもイくから……ふああっ♡♡ イっちゃうっ♡♡ すごいのっ、きちゃ……あぁ〜〜〜〜〜〜っっっ♡♡♡」
どびゅるるる、と精液が吐き出された。どくどくと脈打つ肉棒は溢れるほどに白濁液を吐き出し、クエムの子宮をいっぱいに満たす。
「あ……っ♡♡ ふ、ぁ……♡♡ アルバスく……っ♡♡ とってもぉ……♡♡ きもち、ぃ……ぃっ♡♡」
絶頂し、目の前がチカチカするような快楽の余韻に浸るクエム。熱っぽい吐息をはぁはぁと繰り返していると、その身体が持ち上げられた。にゅぽん、と肉棒が抜けてしまう。
「きゃあっ♡♡ アルバスく……♡」
「アンタが、悪いんだからな……っ♡」
壁へと手を突かされ、お尻を突き出すような体勢に。腰が抜けそうで足をぷるぷると震えさせる彼女の、臀部をがっしりと褐色の掌が掴んだ。
「いいわよ……♡♡ あなたの好きなだけ、わたしを使って……♡♡」
どろりと、彼の出した精子が漏れ出てしまっている。それに蓋をするように、アルバスの亀頭があてがわれた。
「……ふふ、ちゃんと責任はとってね♡」
再び、肉棒が挿入された。