寝落ちた夜
ある日 ルフィウタ宅のリビング
ガチャ
ミライ「あれ…パパ、ママ?まだ起きてるの?」
ルフィ「ぐがー…」zzz
ウタ「ん〜……むにゃ…」zzz
ミライ(パパもママも机に突っ伏して寝てる…って事は、ウタワールドじゃなくて二人ともお酒飲んで寝落ちたのか)
ミライ「ほらママ起きて、風邪ひくよ」ユサユサ
ウタ「んぅ〜……」zzz
ミライ「ママ?"世界の宝"の喉が痛んじゃうよ?それでも良いの?」
ウタ「えへへ……るふぃ〜……」zzz
ミライ「……ダメだこりゃ」
ルフィ「ぐが〜……にく……」zzz
ウタ「パンケーキ………うへへ…」zzz
ミライ「ハァ………もう、仕方ないなぁ」スッ←筆を取り出す
〜〜〜〜〜
寝室
ミライ「……ご苦労さま、もう良いよ」
巨大ミライ分身「………」コク
ミライ「解除」パチンッ
フッ……←分身が消える音
ルフィ「にく………」zzz
ウタ「ん………」zzz
ミライ(巨大な分身にパパとママを運んでもらって……何とか寝かせられた…)
ミライ「……さて、私もそろそろ…」
ウタ「………ん……うう〜………ミライ…?」
ミライ「あ、ママ?起きたの?大丈夫?」
ウタ「あれ…どこなのここ…ベッド……?」
ミライ「2人とも机で寝てたから私が運んだの……お酒飲む時は寝落ちるまで飲んじゃダメって何度も言ったじゃん」
ウタ「そうなんだ……ありがとミライ……」
ミライ「いいよ別に…今度から気を付けてよね」
ウタ「………うん………」
〜〜回想〜〜
23年前 エレジア(復興前)
夜
ウタ『…………寝れない』
ウタ『ちょっと、調べものしようかな………』
ガチャ…
コツ…コツ……
ウタ『……廊下暗……』
〜〜
書斎
ウタ『…………』ペラ
ウタ『………ねむ……』ウト…ウト…
ウタ『……………』カクン
ウタ『………』zzz……
〜〜〜
翌朝…
ウタ『ゴホ…ゴホ…』
ゴードン『大丈夫かウタ……』
ウタ『ごめんなさい……ゴードンさん……私が、勝手に夜抜け出して……調べものしてたから………ゲホッゴホッ』
ゴードン『いや、私の方こそ…2人しかいなかったのに、お前が抜け出した事に気付いてやれず済まない……』
ゴードン『ただ、ウタ……今度からは、夜に調べものがしたくなったら私に声をかけてくれ……寝ていたら起こしても構わないから……』
ウタ『…………うん……ゴホゴホ』
〜〜回想終わり〜〜
ミライ「じゃ、遅いから私もそろそろ…」
ウタ「……ねえミライ……」
ミライ「え、何?」
ウタ「ミライは……寂しくない?」
ミライ「…え?何言ってんの?」
ウタ「どう……?」
ミライ「……別に…寂しくないけど……なに?『一緒に寝よ〜』とか言いたいの?悪いけど私もう13だから…一緒に寝るの恥ずかしいよ……」
ウタ「…ううん、なら良いの……ごめん、引き止めて……」
ミライ「……?変なの……まあいいや、おやすみママ」スタスタ………
ウタ「おやすみ………」
ウタ「…………」
ルフィ「ぐがー……にく………」
ウタ「ルフィ………ミライ……」
ウタ「私もね……もう、寂しくないよ」
ウタ「ふふ………おやすみ」