「姫」のキャスター

「姫」のキャスター


「ZZZZ(ああ王子様、王子様。

まだ見ぬ愛しい王子様。

どうか姫の元にいらして下さい。

姫は、貴方にお会いしとうございます)………。」


【元ネタ】グリム童話など

【クラス】キャスター

【真 名】フェアリーテイル・ヒロイン

【付与真名】ラプンツェル、いばら姫、白雪姫etc……

【性 別】女性

【身長・体重】152cm・43kg

【外 見】ガラスの棺に入れられた金髪の美少女。常に眠っている。

【属 性】中立・中庸・人

【ステータス】筋力:E 耐久:B 敏捷:E 魔力:B 幸運:A 宝具:B

【クラス別スキル】

陣地作成:A

魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。キャスターの場合、その場にいるだけで小さいながらも自分に相応しい豪華な城を作成する事が可能。


道具作成:B

魔力を帯びた器具を作成できる。メルヘンチックな外見の使い魔を複数体作り出し、身の回りの世話などの雑務を任せている。眠り続ける創造主に絶対の忠義を誓う働き者だが力は弱い。

【固有スキル】

御伽の美姫:A

直接相対した者のみならず、その美しさを伝え聞いただけの者ですら虜にする現実離れした美貌と美声。ここまでくると最早魔術や呪いの類である。並大抵の男は当然だが、特に容姿・権力・財力に優れ、勇敢で優しく誠実な男性ほど彼女に深く魅了されてしまう。

一方で同姓からは嫉妬の対象となってしまい、何もしなくても激しい敵意を向けられることが多い。


凍時の寝台:EX

キャスターが横たわるガラス製の豪華な寝台。残酷で醜い外の世界からキャスターを守る防具であり、同時に彼女を美しい状態のまま閉じ込める檻としても機能する。

キャスターの時間はこの寝台で眠る限り停止し続け、肉体と精神は一切の劣化を示さずに美しいまま在り続ける。ただし時間が止まっているので自発的に起きる事は出来ず、当然ながら周囲で何が起きているかもわからない。

……しかし、キャスターはその事を全く気にしていない。何故なら自分はヒロインであり、口づけをしてくれる王子様はいつか必ず訪れるのだから。


メルヘン・ライトウェイ:B+

自身に相応しい「王子様」の素質を持つ人物を引き寄せる能力。英雄と呼ぶに値する正規の英霊に対しては運命操作じみた強制力を発揮する反面、正道から外れた反英雄や同姓の相手に対しては殆ど効果がない。


【宝具】

『金茨の髪梯子(オーディール・ゴールドソーン)』

ランク:B 種別:対城宝具 レンジ:自身の陣地内及びその周囲 最大捕捉:50人

幻霊『ラプンツェル』の美しく長い金髪が『眠り姫』に登場する茨と一体化した特殊宝具。キャスターが眠りに落ちる事が発動条件であるため、実質的な常時発動型宝具とも言える。

黄金色に輝く伸縮自在の茨を城内と周辺区域に張り巡らせ、本体に近づく侵入者を排除する。『ラプンツェル』の髪に宿る「訪れた英雄を招き入れる」性質と合わさって英雄に対する感知能力が大幅に上昇しており、陣地の近くにいただけの英霊やそのマスターを引きずり込んでしまうこともしばしば。

自身の根本にして眠り続ける以外何もできないキャスターに代わって索敵・戦闘・拠点の防衛・使い魔の作成を自動で行ってくれる便利な宝具だが、あくまで本体を守護する事が最優先なのでマスターの安全は二の次になってしまう。


【解説】

グリム兄弟が編纂した昔話集「グリム童話」を始めとする、数多のおとぎ話に登場するヒロインの概念そのものが形を成したもの。ある時は100年間も眠り続け、ある時は意地悪な継母に命を狙われ、ある時は塔の中に閉じ込められ………と様々な困難に直面しながらも最後には王子様に助けられて幸せになる事が義務付けられた幻想の少女たち。

夢にあふれたおとぎの世界出身であるため、自分の意思で行動しなければならない上に残酷な事柄が数多く存在する「現実世界」とは致命的に相性が悪く、ゆえに彼女は「王子様」が訪れる時を眠りながら待ち続けている。


【人物像】

内向的かつ受動的、そして自分の世界に籠りがちな性格。「王子様と結ばれて幸せになる」事のみを存在意義としており、それ以外の事柄には徹底して関心を持たない。ただ一つの例外として、自身を目覚めさせた人物に対しては「王子様」と見做して熱烈な好意を向け、惜しみなく愛情を注ぐ。

一方で「王子様」が訪れるまでに宝具に巻き込まれた犠牲者の事は気に留めもしない……というよりも眠り続けているため存在を知る事すらない。最も、キャスターにとって死んでいった連中など物語の本筋には関係ないモブキャラであり、「王子様」の勇敢さを引き立てるだけの舞台装置に過ぎないため知った所でどうとも思わなかったりする。いわゆる「無気力系クズ」という奴である。


サーヴァントとしては、スキルによって惹き付けた相手を『金茨の髪梯子』で迎撃するのが基本的な戦法となる。自分に有利な陣地内でしか戦わない上に魅了能力も有しているため戦闘力は結構高く、並の男性英霊であれば一方的に葬ってしまう。

しかし、前述の通りマスターの安全にはあまり頓着しない事に加え、下手に令呪を使おうとすると即座に城外に放り出されるor身体ごと令呪を強奪される事になるため制御するのは容易ではない。

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