妾の足、好きすぎじゃろ!?

妾の足、好きすぎじゃろ!?



妾の名は倶利伽羅天童。カードに宿る精霊じゃ。

精霊が実体化するようになったこの世界で出会ったマスター殿の家に居候しておる。

冴えない男だが悪いものではない。悪いものではないのだが。


「くりかーら、今日もお願いしていいかな」

「その愛称はやめいと言うておるのに…」


すーつ姿で帰宅したマスター殿は帰るや否や妾のところに来たかと思えばいつものお願いをしてくる。


「しょうがないのぅ、ほれ」


そんなマスター殿に神通力で浮かんでいる妾は片足を差し出す。

マスター殿は嬉しそうに妾の足に手を添えると自分の顔に寄せて足の裏に頬擦りをしだす。


「あぁ、すべすべだぁ」


マスター殿は、変態じゃ。



出会って最初の言葉が踏んでくださいだった、そんな事を思い出しながら妾は先程から足をくすぐる感覚に堪え、足元にひれ伏すマスター殿を見下ろす。

味なんてないであろうに美味しそうに足を舐める姿を見るのにも慣れてしもうた。

最初こそドン引きしたものじゃがこういった行為を好む男子は珍しい訳でもないらしい。

仕事に疲れたマスター殿の癒しになるなら、と受け入れたが日に日に悪化しておるな。

妾はチラッと部屋の片隅にある本棚を見る。

そこにはマスター殿が仕事で使う書物が並んでいるが、その裏には足を使った卑猥な行為を書き記した書物が隠されている事を知っておる。

そこに描写されたものに比べたら今の行為はまだまだ児戯というのが恐ろしい。

「ありがとう、くりかーら」

満足したマスター殿は糸を引きながら口を離す。指を動かすとねちょりとした感覚が伝わってくる。

床を汚さないように神通力で足から唾液が垂れねようにしておるが神通力はこういうために使ってよいのか?

「それじゃあお風呂にいってくるよ」

「うむ、誤って浴槽の湯を抜くなよ?妾も後から入るのじゃから」

わかったと言ってそそくさと風呂場に向かうマスター殿を見送る。

まあ、別のものをヌくのは知っておるのじゃが。


足を舐めるという行為を性的と捉えなければマスター殿は妾に卑しい事をさせる気がまるでない。

マスター殿と出会ってそれなりにはなるが妾に自らの性器を慰めてほしいと請われた事は無い。

まあ、毎夜のように寝所で寝ている妾の足を見ながら自分を慰めていることは知っているがマスターもそれは悟られたくないようなので妾も気づかないフリをしておる。

今日も風呂場で一度致しただけじゃ物足りなかったらしく忍び込んでくるマスター殿の気配を察した妾は、いつもなら掛け布団の端から覗く足で満足していたマスター殿を少し挑発する。

「っ!?」

動揺しておる。無理もない。いつもならしっかり被っている掛け布団がはだけ、妾の生足がふとももの付け根から先まで丸見えなのじゃから。


白状すれば、妾はマスター殿を愛しておる。


どうしようもない変態ではあるのじゃがマスター殿を知っていく過程で妾にもそういった面があると気付かされた。

妾の足に興奮しているマスター殿が愛おしい。

なんならこのまま襲ってくれたらいいのじゃが誠実なマスター殿はしないじゃろう。

じゃが、さすがに剥き出しの足に興奮を抑えられなかったようでいつもならチリ紙に出して終わりなのじゃが、妾の足に唾液とは違う熱い粘液がかかる感触と栗の花の臭いが鼻腔をくすぐる。

マスター殿が子種を妾の足にぶっかけたのじゃ。

それも一度や二度てはない。まさに絶倫ともいうべき回数と量によって妾の足はもうドロドロじゃ♡

いつマスター殿に求められてもいいようにこちらの世界で用意し、着用していた下着は溢れる愛液で染みを作ってしもうておる。

このまま狸寝入りをすれば明日からまたいつも通り。でも妾もそろそろ先に進みたい。

「いっぱい出したの♡」

妾の声に、マスター殿は文字通り飛び上がった。



「ごめん、くりかーら」

「まったくじゃ、しょうがないマスター殿♡」


夜も遅いし明日も仕事なマスター殿のためにも妾はさっさと行動にでる。

「それともここが悪さをしておるのか?」

ドロドロにされた足のつま先でマスター殿の睾丸、そして男性器をイジる。

これだけ出してなおガチガチな雄の象徴に妾の雌が興奮しておる。

「悪い子にはオシオキじゃな♡」

「はうっ」

両足でマスター殿の男性器を挟み、シゴく。初めてじゃが書物でみた通りに動かし、責める。

出したばかりで敏感なマスター殿のモノはぎこちない妾の足コキの前にあっさりと射精し子種を放出させる。

「はっ、はっ、く、くりかーら」

「すごい量じゃな♡これは毎晩ヌかねば辛かろう?」

出したての子種がついた足をマスター殿の前に差し出す。

「ふふ、我慢せんでよいぞ?マスター殿♡妾がこれからも相手をしてやろう」

この言葉を皮切りに、マスター殿のタガは完全に外れたのを知ったのは翌日の事。

妾はまだマスター殿の変態性を過小評価していたと思い知らせることになる。


「なんじゃ?これは」

「白足袋だよ、くりかーらに似合うと思って」

仕事終わりに戻ってきたマスター殿は妾の前に新品の白足袋を差し出してくる。何かは知っておるのでそのまま履いてみるがぴったり過ぎて空恐ろしい。

「しばらくそれを履いたまま生活して欲しいんだ」

「…しばらく?」

「そう、くりかーらの綺麗でいい匂いのする足も大好きなんだけど蒸れて臭いくりかーらも好きなんだ」

「…」

へ、変態じゃー!!



「あらくりかーらちゃん。今日は履き物をしてるのね」

「まあ、成り行きでの」

妾は週3日ほど、短時間ではあるが近所の量販店でバイトをしてマスター殿の生計に僅かばかり支えておる。

働く必要は無いと言われたがずっと家にいるのも退屈じゃし、この世界の見聞を広めるのにもちょうどいい。

そんな働き先でよく一緒の時間帯で働く婦人からそんな事を言われて妾は曖昧な表情で笑う。

いつも素足で神通力を使って浮いている妾を知っているから地に足をつけて歩いている光景を珍しく思うのも無理はない。

履き物で足を包まれている感覚がまだ慣れないがこれも今晩の為。

3日履いたままという事を悟られないよう世間話に花を咲かせつつ、労働に精を出した。


そして夜、いつもより早く帰宅したマスター殿の期待に満ちた目が妾に向けられていた。

「くりかーら、もういいかな」

「わかっておる。ちょっと待つのじゃ」

マスター殿が用意したスニーカーなる靴を脱ぎ、その下に履いていた白足袋が3日ぶりに姿を見せる。

カードの精霊は新陳代謝はないが、あえて肉体を人間に近づける事で普通に汗もかくし腹も減る。

そうしてほぼ人間に近い身体になっていた妾の足はすっかり蒸れ、白足袋を汚していた。

神通力で抑えていた臭いを解き放つと鼻をつく異臭が漂った。

(く、臭いのじゃ)

この臭いが自分から発せられている事実に妾は恥ずかしさで顔を赤く染める。

流石に引いてるのではないかとマスター殿の顔色を伺うが…。

(め、めちゃくちゃ興奮しておる!?)

杞憂じゃった。

ずぼんの上からわかるほどに勃起し、なんならもうすでに射精しておる。

妾は恐る恐るマスター殿の顔に裏側が少し黒ずんだ白足袋を向けると間髪入れずに両足の裏に顔を埋め、深呼吸を始めおった。

「スー♡ハー♡ 」

呼吸する度にマスター殿の身体は反応し、ずぼんを子種で濡らしていく。臭いだけで射精するマスター殿の姿を見て興奮する妾も、正直かなり変態じゃ。

白足袋に吸われた妾の汗を吸い尽くす勢いでしゃぶるマスター殿。しっとりしていた白足袋はぐちょぐちょになる。それでマスター殿の男性器を両足で挟んだだけで恐ろしい量の射精を繰り返し、妾の白足袋は再起不能になるまで汚された。

脱がされた白足袋を大事そうに袋に保管するマスター殿。それを何に使うのかは聞けずじまいじゃが、まあ碌な事には使うまい。

それよりも3日ぶりに空気に触れた足のひんやりとした感触が心地いい。汗ばんで少しベタつく素足、その指をワキワキと動かしてマスター殿を招く。

「ほれ、汗ばんできちゃない妾の足を好きにせい♡」

挑発しておいてなんじゃが、マスター殿は妾の足好きすぎじゃろ。




コツンコツンと鳴らす足音。心地良いリズムで鳴らし、妾はマスター殿の勤める会社に向かう。

いつもの巫女装束は目立ち過ぎるので落ち着いた色合いの袴にカタチを変え、革のブーツを履いている妾の姿はなかなか様になっておる。

今日の目的はマスター殿が忘れていった書類を届ける事なのじゃが、満員電車に揺られ、人混みかき分け駅のホームを歩いていくのは大変じゃ。

あえて神通力は使わず歩いて向かっているのじゃがこれが毎日と考えたらマスター殿は本当に頑張っておる。

目的地に着き、入り口に置かれた受付に要件を伝えて書類を渡す。

妾の事を妹か親類と思われていたので恋人と念押ししておく。

一仕事終えた妾はマスター殿を労うためにもう少し街を闊歩することにした。




終電間際の駅のホームに、ようやくマスター殿は妾の姿を見て驚いているようじゃった。

「くりかーら、待っててくれたのか?」

「それとも、嬉しいじゃろ?」

はにかむマスター殿の顔に癒されつつ、今からやろうとする卑しい行為にマスター殿は喜んでくれるか期待と不安を抱きながらマスター殿と電車に乗る。

終電とはいえ人一人いないガランとした車内。マスター殿が不思議がっているので種明かしをする。

妾が神通力でこの車両に乗らないよう誘導したのじゃ、無論車両が余らないくらい人が乗るなら止めるつもりじゃったが、幸い何両もガラガラだ。

なぜそんな事をしたのか不思議がるマスター殿の耳元に顔を寄せ、囁く。

「実はの、このブーツを履いて一日中歩いておったんじゃ」

マスター殿の肩がピクンと反応する。

「今日は帰りが遅くなるから、ここでしようかの♡」

マスター殿は無言でごくりと喉を鳴らした。


ゆっくりブーツを脱ぎ、片方をマスター殿の性器に。もう片方をマスター殿の顔に近づける。

「車両の中じゃが遠慮なく出して良いぞ?臭いは車両につかないようにするし、子種は」

一呼吸置いて♡


「ぜーんぶ妾のブーツに出せばよい♡」

がぼっ、と性器とマスター殿の鼻にブーツの履き口を被せた。

「〜〜〜〜!!!」

むわりとした汗と皮の入り混じった臭いと蒸れてじっとりとしたブーツ内の熱気を性器で感じとったマスター殿は妾の予想通り、射精した。

手も触れず、妾の臭いだけでイク姿を見て何とも言えない征服感と高揚感に包まれる。

ぶぴゅっ♡ぶぴゅっ♡

「おぉぅ、ブーツを孕ますつもりかの♡」

手に重力を感じ出す。目には見えないがその重みでどれだけ射精しているかが伝わる。

炎天下の中街を歩き回ったおかげで湿地帯のようなねばりつく熱気を帯びたブーツはマスター殿の子種でさらに熱気を増す。

「おっと、想像以上にキいたようじゃな♡」

今に溢れそうなブーツを引き抜き、鼻に被せていたブーツを外す。

「すごいの♡そんなに興奮したんじゃな♡」

履き口からただよう濃厚なオスの臭いを嗅いでいると乗り換える駅の手前まで来ている事に気付いた。

子種の溜まったブーツの履き口からもう片方のブーツに向けて子種を半分ほど移す。

それに何の意味があるのか分からなかったマスター殿の前で妾はゆっくりと見えるようにブーツに両足を入れた。

ぐちゅ♡ぐっぽぉ♡

粘液と空気が混ざり合う籠もった音がブーツの中から聞こえると同時にまだ温かい子種の感触が妾に伝わってきた。

「出してはならぬぞ♡」

それをみて今にも射精しそうなマスター殿に喝を入れる。

少し歩く度にぐぽ♡と卑しい音が鳴る。

雨水の入った長靴のような状態じゃ、まあ全部マスター殿の子種なんじゃが♡

「帰ったらこの足でマッサージして癒してあげるから楽しみにするんじゃぞ♡」

無言で頷くマスター殿。その表情は歓喜に満ちている。

コツン、ぐぼっ♡コツッ、ごぼ♡

ブーツの鳴らす足音と中からこぼれでる水の音。

音だけで射精しそうなマスター殿の反応を楽しみつつ帰り道を歩く。

帰路の間たっぷり子種に漬け込まれた足の臭いは家に戻ったマスター殿が一発でトぶほど強烈だったようじゃ。その幸せそうな顔は一生妾の記憶に留まることじゃろう♡



「ど、どうじゃ?似合っておるのか?」

とあるホテルの一室、妾は恐る恐るマスター殿に尋ねた。

普段はゆったりとした和装の妾が、こんなのを着るのは初めてじゃ。

ぴっちりと肌を覆うえなめるなる材質の衣装。それは肌の露出面積が広く、小振りの胸な妾では少し隙間ができ、秘部を覆う布面積は極小でくいこみがエグく、少し足を広げれば丸見えになりそうな服じゃった。

さらに腰からつま先まで覆う服?は網状になっており履いてる意味はほぼゼロ。それを履いた足の見た目はハムのようになっている。

ぴんひーるなる靴も光沢があり、そのひーるの高さと細さで立っているのも難しい。

総じてこの格好を"ばにーがーる"と呼ぶと教えられた。

付属していた装飾品は付けなくていいと言われたので頭には何もつけていないが妾の髪型がすでにうさぎっぽいかららしい。

似合う似合うと言われ、恥ずかしがりながら妾はマスター殿の要望に従って神通力でホテルの内装をカジノという賭博場を模した姿に変化させる。

「それじゃ、始めるぞ? …お客様、賭け金が不足しておるぞ?」

今回妾が頼まれたのはイメプレなるものでマスター殿をカジノで全財産スッた客として扱い、いじめ倒すという内容じゃ。

流石に痛めつけるのは断ったのじゃが強い要望と熱意に根負けし、こうして目の前で身ぐるみ剥がれたマスター殿が全裸土下座をする姿を見下す状況じゃ。ちなみにホテルに来る前に二人ですろっとをやってみたがホテル代を残して終わってしもうた。ギャンブルは禁止じゃ。

「ほれ、靴を舐めて妾を楽しませよ。そうしたらチップをくれてやるぞ?」

クイとヒールのつま先でマスター殿の顎を上げる。

上目遣いの媚びた目で見てくる小動物みたいで可愛いのぅ♡

マスター殿は下を出してヒールを舐める。靴を舐めさせるのはこれまで以上に上下関係をはっきりとさせるようで直接触れられてないのにぞくぞくとしか快感を感じてしまう。

「おやおや、靴を舐めさせられてここをこんなに大きくさせて…お主は変態じゃのう」

まあ、知ってたが。

流石に靴でマスター殿のものを踏みたくないがこれもマスター殿のため、グッと力を込めて男性器を踏み、地面に押し付ける。

ぶびゅっ♡

その瞬間、子種が漏れ出て床とヒールの底を汚す。

「ふふ、どうやらお客様はとんでもない変態さんのようじゃな♡」

本音じゃ。

神通力でマスター殿を浮かべ、その身体を観察する。

引き締まった身体につい抱かれたくなるが今はその時ではない。神通力で両腕を頭の後ろに回して両足をピンと開脚させる。

無防備にぶら下がる睾丸と今から起こる出来事に期待してビンビンの男性器。

妾は指先でピンヒールを片っぽを脱ぎ、編みタイツに覆われた足を剥き出しにする。

「それならこれも嬉しいじゃろ?」

妾は細心の注意を払い、足を振り上げた。

「ふごぉっお!!?」

キーン、と音が聞こえたような錯覚。妾の足は寸分違わずマスター殿の睾丸に吸い込まれ、真芯で捉える。

じょぼぼぼぼ、と漏れ出てくるのは子種ではなく小水。金的の痛みで失禁してしまったようじゃ。

焦って声をかけようとするがマスター殿の口がぱくぱくと動く。

もう一度。

確かにそう言っている。

「ゆくぞ…」

あまり続けたら危ない。そう察した妾は次の一撃でマスター殿をノックアウトさせると決めた。

加減もわかったし問題ない。

マスター殿の睾丸に問題がない限界ギリギリの力で妾はマスター殿にトドメを刺した。

「」

もはや声すらあげられない。壊れた噴水のように子種、そして出し切っていなかった小水が再び放出される。

泡を吹いて気絶したマスター殿をベッドまで運び、目を覚ますまで膝枕をしながらマスター殿の頭を撫でる。

「ほんと、ヘンタイさんじゃな」

マスター殿が目覚めるまでの間、妾はその寝顔を堪能させてもらうとするかの。



「ごめん、くりかーら」

「別に謝らなくてよいぞ?」

しばらくして目を覚ましたマスター殿。なぜ彼が謝っているかというと慣れないピンヒールで片足で立ったりしたものだから妾が足を痛めてしまったからじゃ。

「そうだ、足の疲れを癒すツボとマッサージ方法を調べたんだった」

すまほをポチポチ触ってマスター殿はそんな事を言いだす。確かに自分の足で立って歩く機会が増え、疲れは溜まっているかもしれない。

マスター殿の罪滅ぼししたい気持ちを解消するため、妾はマッサージをお願いする。

側から見ればバニーガールにイタズラする男にしか見えない光景だが手つきにいやらしさはない。

ふとももの付け根から足の裏へとマッサージしてもらう。確かに気持ちいいし疲労が解消されている気がする。

「どう?くりかーら」

「うむ、悪くない」

「ホントに効くんだ、じゃあこの気持ちよくなるツボとかどうかな」

そう言ってマスター殿はぐいっと親指の腹でそのツボを押す。

「んひぃっ♡」

妾の口から、とんでもないメスの声が漏れた。

「く、くりかーら?」

「な、なんでもない。なんでもないぞ?」

まるで秘部に触れられたような快感が足の裏から電撃のように身体を伝わり脳に届く。

それを見たマスター殿はもう一度そのツボをより強く押した。

「ふぎぃっ!!?♡♡」

ガクガクと足が痙攣し、バニーコスの下でしょわぁぁと失禁し、隙間から漏れ出る。

(い、イッた…イッてしもうた♡)

マスター殿の目を盗んで自分で慰めていた時以上の絶頂の余韻にぼんやりとしてしまう。

マスター殿は妾の鼠径部に指を這わせ、指先が沈むように力を加える。

「♡♡??!!♡!♡♡?!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡!♡♡♡♡♡♡♡♡♡!!」

それは声にならない叫びじゃった。下半身が爆発したかのような衝撃。ぶしゅーと噴き出す小水とも愛液とも違うナニカ。

弓のように身体を逸らして体内に発生した快感を逃がそうと悶える。

ぼふん、と浮かせた身体をベッドに沈ませ、チョロロロ、と搾り出したかのような小水を垂れ流す感覚を最後に、妾は意識を失ってしもうた。




後日分かった事じゃが、あのマッサージは女性の足の感度を一時的に高めて性感帯のようにしてしまうとんでもない秘孔、その一端じゃった。

時間が経てば元に戻ったんじゃがマスター殿は妾に対して負い目を感じてしまったようじゃ。

全く、気にしなくていいと言ったのにあれから妾の足に触ろうともしない。

そっちのほうが妾も辛いとわかってもいいじゃろうに。

豪を煮やした妾は年末年始、久しぶりの連休を控えているマスター殿に仕掛けることにした。

神通力でこの部屋を完全に防音し、食事を取らずとも耐えられるよう準備を済ませてマスター殿のいる寝室の前に立つ。

小癪にも鍵を掛けておったが神通力の前には無力。

「く、くりかーら?」

マスター殿の顔に驚きの表情が浮かぶ。鍵を開けた事ではなく、妾の姿に対してじゃろう。

妾は、一糸纏わぬ姿でマスター殿の寝室に入る。

「マスター殿、これまで散々お主の要望に応えてきたんじゃ」

一瞬の内に神通力でマスター殿の服を剥ぎ、丸裸にする。

ガチャリと神通力で鍵を掛けて開かないようにする。

「今日から年明けまで、妾の欲望に付き合ってもらうぞ♡」

神通力でマスター殿の身体を拘束し操り、調べておいた例のマッサージを手順通り進めていく。それと共に妾の足は熱を帯びて発汗し、ぞわぞわとした快感に包まれていく。

ベッドに横たわっていたので肌が触れていたシーツにシミが出来ていく。

そして準備は整った。あとは最後のひと押しで妾の足は…。

「のうマスター殿、妾の足を好きにしてほしい。マスター殿のモノにしてくれぬか?」

神通力による拘束を解き、マスター殿を自由にする。最初はあまりの変態具合にドン引きしたというのに、今では妾のほうが助平になってしもうた♡

「妾をヘンタイにした責任、とってくれぬか?」

妾の言葉に覚悟を決めたのか、マスター殿の手に力が入る。

「よいな?年が明けるまで妾が何を言ってもやめてはならんぞ?」

妾は今から始まる淫獄に身を震わせながら、そう念押しした。




「はぎぃ♡んお"っ♡む、むりじゃぁ♡ま、ますたぁ"♡わらわ、あしこわれる"♡♡」


ベッドの上で身悶え狂う妾の姿、それはもはやただ快楽に酔いしれるメスでしかなかった。

マスター殿の指が脚を撫でるたびに秘部のヒダを触れられるよりも強い快感が幾億の虫たちが身体を這い上がってくるかの様に伝わり、泣き叫ぶ。

「ふっ♡しぬ"!わらわがまちがってた!これ"ムリ"!イギしぬ"!!」

ベッドから這いずり、逃れようとする。じゃがシーツが擦るたびにガックンガックンと腰が弾み、ベッドを軋ませる。

あれから何時間経ったのか、シーツは幾度も失禁した事で水気を帯び、天井まで届いた潮がポタポタと垂れてくる。

イキ過ぎて何度も気絶したにも関わらず、足の裏にあるツボを突かれては雷が落ちたかのような衝撃で目覚める。

「や、や"め"でぇ"♡ほんとむ"り"!」

泣き叫びながら縋り付く妾を無視してグリ、と膝裏を圧迫される。

「オ"ッ"!!」

その快楽に背骨が折れるかと思うぐらいに海老反りになり、その目に信じられないものを見る。


まだ、1時間も経っていない。


「は、はへ…ひひ♡」


感情が抜け落ち、渇いた笑いが漏れる。

マスター殿が妾の両足を掴んで足の裏同士を少し隙間を作る。


「あ」


マスター殿は、妾の足で作った穴に、その逞しいものをぶち込んだ。


この後の事は妾も覚えていない。神通力で分割していた意識もその快楽によって霧散したからじゃ。

ただ、マスター殿は妾の願いには応えず、朝にはもう気を失った妾を寝かせていたようじゃ。

なぜそうしたかというと…。



「忘れ物はないかの?」

「大丈夫大丈夫」

大晦日の夜、初詣に向かう事にした妾たちは戸締まりをし、外に出る。

除夜の鐘が聞こえる中からん、ころん、と音が鳴る。

妾の履いている草履が奏でる音は綺麗で、ついつい音を鳴らして歩きたくなる。

マスター殿は妾と初詣に行くためにこの草履を用意していたらしい。それを履いて一緒に初詣に行くことが前々からの夢だったらしい。

そう言われてしまっては妾も何も言えない。まあどのみち数時間も持たずに完全に潰れていたらしいので最初から無謀な試みだったようじゃ。

からんころんと音が鳴る。

妾はえいやとマスター殿の手を取り、指を絡めて手を繋ぐ。

からん、ころんと音が鳴る。

よく考えてみたらあんな変態な事をしてきておいて手を繋いで歩くのは初めてじゃ。

思わず笑ってしまった妾を不思議そうに見るマスター殿になんでもないと言って神社へと向かう。

ただ向かっている間に除夜の鐘、その最後の一回が鳴る。

「新年、あけましておめでとう」

マスター殿がそう言って妾と顔を見合わせる。

「今年もよろしく」

「今年だけ、か?」

えっ、と戸惑うマスター殿に不意打ちをかける。

もらった草履は結構厚底だったおかげで少し踵を上げるとマスター殿の唇に届いてくれた。

「これからも、ずっとよろしくじゃマスター殿♡」

赤面し、照れるマスター殿。その顔が急に真剣になる。

「くりかーら」

「な、なんじゃ?」

何を言おうとしておるのか、妾は真っ直ぐマスター殿の目を見つめる。

「女の子がキスするためにあげた踵と地面との空間に名前をつけるなら何がいいかな?」

だ、台無しじゃー!

拗ねた妾のご機嫌を取ろうとあれこれ取り繕うマスター殿の姿を拗ねたフリをして楽しむ。

これから毎年この時期になるとこの発言をネタに我が儘を聞かせる事になるのは、この時の妾は神通力を持ってしても知る由はなかった。




エンド




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