妄想スケッチ

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ポッカ

デイぐだ♀です

思春期すけべデイビットがドツボ入っちゃったので初投稿です

ものすごいキャラ崩壊注意!!!ムッツリすけべ感がすごいです

以下の要素を含みます

Aチーム生存IF、キャラ崩壊(主にデイビット)、現パロ、CP要素(デイぐだ♀)

「妄想の中のデイくん」は五分縛りはないと考えてください、「現実のデイくん」には縛りありです

この小説内での設定

デイビット・ゼム・ヴォイド

高校二年生の男子。夏休みが始まる前、立香の高校に転入してきたアメリカ人。口数が少なくクールで近寄りがたい印象を抱かれがちだが本人は友人ができるかどうかソワソワしてる、そんな「普通」な男の子。自分の前の席に座っていた藤丸立香に笑顔で出迎えられ一目惚れ、彼日本でのハジメテの友人で大切にしたいと思う反面、この友情を壊して先のステップへと飛んでいきたいと思う自分とで葛藤している。家族構成は父母、それに祖父と祖母の五人家族。親戚にテスカンがいる

超思春期、本編よりすけべ

藤丸立香

高校二年生の女子。The元気いっぱい快活女子って感じの「普通」の子。男女ともに人気があり友人も多い、彼女の友人の男子の中には恋心を抱く子もいるとかいないとか…なお立香は気づいていない模様。アメリカからの転入生であるデイビットを見たときにドキドキが止まらなくなったとか、ただコレが恋の始まりとはまだ知らない、あと一押しなんだけどな…。家族構成は父母に双子の弟の四人家族。幼馴染にマシュがいる

健康で健全な思春期を迎えている


【色々大崩壊注意】──本日の記憶整理、開始part2の83レスの内容を参考にしました




【とある日の夏】

肌が焦げ、体の輪郭が溶けてしまうのではないかと錯覚しそうなそんな夏のある日…デイビット・ゼム・ヴォイドは日本の標準的な教室の前でドキドキと不安で胸をいっぱいにしていた。両親の事情により転入が遅れてしまった彼はようやくこの夏に日本の高校へと転入することができたのだ。


(…………………………………)


教室の中から騒ぐ男女の声がする、きっと担任の先生がオレについて話したのだろう、時折「えー!?海外から?!」とか、「どんな人なんですか!!」なんて言う声がする…歓迎されているのだろう、すこし、幸せだ。うまく会話ができるだろうか…日本語はある程度学んだけど、すごく不安だ…フランス語やドイツ語とは違う難しさがあってまだうまく話せないが、何とかなると、思いたい…


「さて、転入生~。もう入ってきていいぞ。日本語は話せるか?キツいなら英語でもいいからな」

「…あぁ、はい。大丈夫です…」

「よし、じゃあ皆、コイツが転入生のデイビットだ。自己紹介できるか?」

「大丈夫です、先生…こんにちは、皆さん。アメリカから来たデイビット・ゼム・ヴォイドです、これから一年半?よろしくお願いします」

「よし、じゃあ…」

「えー!すごい、アメリカ人なのー!!」

「なぁなぁデイビット!アメリカでどんな生活してたんだ!?」

「デイビット君は彼女…ガールフレンドとかいるんですかー?!」

「まてまて!まだ来たばっかりで席も決まってないんだぞ、落ち着け!…あー、デイビット、悪いな。みんなお前が来るのを楽しみにしてたんだ」

「いえ、大丈夫です…受け入れられてて、すごく嬉しい、ので」

「ん、そうか、ならよかった。じゃあ席は…あそこのオレンジ髪の子見えるか?あの藤丸の後ろ空いてるから、そこに座ってくれ」

「はい」


そんな先生の声を皮切りにオレンジの髪の女の子がぴょこぴょこと跳ねていた、きっと「ここだよ」と教えてくれたのだろう。席の位置はわかったが、なんだか嬉しかった。なぜだろう?


「あっ、デイビットくん!ここだよ!ってわかるか、ごめんね~。それと。初めまして!藤丸立香です、Nice to meet you!」

「!!…Nice to meet you,too.Ritsuka!」


向日葵のような眩い笑顔に陽の光のような雰囲気の温かさ、そしてオレのことをまっすぐと見つめて語り掛けてくれるオレの前の席の彼女…藤丸立香、彼女を一目見たときから、胸の内が温かいもので満たされていて、今まで感じたことのない多幸感で溢れかえっていた


そう、この時に人生はじめての恋……いわゆる初恋をしたのだ、しかも一目惚れで。当時はまだ気づいていなかったが、これが恋だと気づくにはそう時間はかからなかった。授業中の彼女の表情の移ろいや寝顔、お昼休みの活発的な彼女を見てると胸が高鳴りうるさくて仕方がなかったし、彼女のあんずのように甘い香りや温もり、時折透けて見える下着の肩紐…水色やオレンジなどのパステルカラーが多かっただろうか、時折黒の少し大人びたものの時もあった…や彼女の存在を意識すると身体のあちこちが熱くなってたまらなかった

ただ、オレは友人…親友としての彼女との関係を大切にしたい想いともう一歩先の親密な関係…恋人関係になりたいと思う気持ちとで板挟みになり、苦い思いをし続けていた。こんな時どうすればいいかお父さんは教えてくれなかった、お母さんにも恥ずかしくて聞けなかった。ただ、ただ、彼女への想いが募る、恋がこんなに甘く苦いなんておじいちゃんは教えてくれなかった、おばあちゃんはそんなオレを見て優しく微笑んでいた…「あなたも、大切な人を見つけたのね」と。その時の祖母の優しくも美しい顔が忘れられない、いつも見ているはずなのに…どうしてだろう?


このドキドキは、いつ収まってくれるんだろう




─────────────────────────────────────


【ある日のこと】


「ひゃ~~~、やっと試験おわりだ~~!!!お疲れ様、デイビット!今回の試験どう?大丈夫そう?」

「あぁ、なんとかなった。君やクラスメイトの皆が丁寧に教えてくれたおかげだ、助かったよ。Thanks you,Ritsuka.」

「いえいえ~!ノープロブレムですよ!それにしても飲み込み早いよねぇデイビットって、もしかして天才だったりする?」

「いや、そんなことはないさ。君たちと同じように苦労してる、例えば国語とか…」

「アレは仕方ないよ~、デイビットにとっては外国語なんだから~」

「フッ、そうだな…でも、君が教えてくれるおかげで学ぶのが楽しいよ、リツカ」

「へっ!?あ、あはは~、ありがとう、ね?へへへ…」

「?リツカ、顔が赤いが…熱でもあるのか?保健室へ…」

「あぁいや違うの!大丈夫だから!!」

「ん、なら、いいが…」


今日は今期最後の定期テストが終わり、クラスメイトもリツカも皆はしゃいだり解放感を感じたりと、普段のクラスの雰囲気よりは混沌としていた。かく言うオレもこの解放感に浸り、リツカと共にテストの感想を語っていた。個人的にはいい感じに仕上がったと思うが、如何せん国語…オレから見ると外国語なのだが…アレが難しい、なかなかに強敵だったな…

そういえば、窓の外から見える空模様が少し怪しい、遠くから雨の香り?とやらもするし、時折ゴロゴロと雷の音がしている…折り畳み傘は持っていただろうか。普段の傘は今朝は使わないだろうと置いてきてしまったから…雨が降らないことを祈ることしかない


「そういえば雨降りそうだね…私傘忘れちゃったんだよねぇ…どうしよう…」

「なら、オレの傘、を……………………あっ」

「……………もしかして、忘れちゃった?」

「……………………どうやら、そのようだ。すまない、リツカ」

「いいよいいよ~、雨降ったら一緒に走ればいいんだし!ね?」

「そうだな、家は同じ方向だし、おそらくは大丈夫だろう」

「ね~!最悪雨でびしょぬれになったらウチでお風呂入っていっていいよ!そのまま帰ると風邪ひいちゃうでしょう?」

「リツカ?!……………………い、いいのか?」

「もちろん!君ならいいよ、デイビット!」

「………………………………………………………………あぁ、ありがとう」

「???」


オレならお風呂に入っていい、か…………なんと幸せなことだろうか…………ただ、こんなに異性に甘くて大丈夫なんだろうか?と不安になってしまう。これがオレだからいいが、もしも、もしもだ…悪意のある存在なら、彼女はきっと傷つけられてしまうだろう、その傷が一生消えないものとなってしまうだろうことも想像に難くない。そんなこと許してはならないし、そうなってしまったらその相手をオレは…最悪、犯罪に手を染めてしまうだろう。そうならないようにも、オレが彼女を守らねば、な…


「お~いお前ら~、そろそろ雨が降るから帰れよ~。もう試験も終わったし、家で今回の試験のおさらいをしておけよ~」

「あ、先生!了解で~す!じゃあデイビットいこう!」

「あぁ、わかったリツカ。それでは先生、さようなら」

「おう、じゃあな~」




……………………………………………………………………………………………………………………




【帰り道にて】


「まだ大丈夫そうだね~、このまま雨降らないでくれると嬉しいんだけど~」

「あぁ、確かにな…ただ、もう少しで降りそうな空模様だ、少し早歩きになったほうがいいかもしれない。リツカ、歩けるか?」

「もちろん!大丈夫だよ!デイビットこそ大丈夫?なれない国語のテストで疲れてるんじゃないの~?」

「いいや?全然平気だ、安心してくれ」

「そっか、なら…あ、あれ?」

「ん、どうし…っ、まずいな…」


彼女と話している最中、ぽつりぽつりと水滴が額や髪を濡らす…雨が降り始めたのだ。それが徐々に徐々に勢いを増していき、空を眺めている間にバケツをひっくり返したような大雨になっていた。ぼーっとしている暇はなかったはずなのに、二人して昏い空へと視線が吸い込まれていたようだ…


「うわぁぁあぁぁっ!まずいよデイビット!!走らないと!!」

「っ、リツカ!このタオルを頭に!」

「えっえ?!あ、ありがとう!!ってデイビット!はやく!!!私の家に!ここから近いから…!」

「あぁ、走るぞリツカ!」


ざぁざぁと鳴る雨音をBGMに走り出すオレ達…なんだか、青春物の映画みたいでドキドキとしてしまう。それに、雨に濡れた彼女はものすごくセクシーで、白いシャツから透ける紺色の下着がより艶やかさを増していた。オレがそこに視線を向けているのに気づかずに彼女はオレの前を走っている…オレも遅れをとらないようについて行かないとな。彼女の家へはなんどか赴いているが、何故か知らないが今日はより一層ドキドキと胸が高鳴っている。それに、体が、熱くて…

とにかく、走らないと。風邪ひいてしまうからな。別に彼女の家に入れるからとか、邪な思いはないからな、うん。



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【立香の家】


「ただいま~!って今日は両親出かけてるんだった…あ、デイビット入っていいよ~」

「お邪魔します…いつ来ても綺麗だな、君の家は」

「そう?だいぶゴチャっとしてる気がするけど…」

「そうか?少なくともオレの家よりは綺麗だ、安心してくれて構わない」

「あはは~、ありがとうデイビット。そうだ、タオル持ってくるから、そこのリビングで待っててね~」

「あぁ、わかった」


パタパタと足音を鳴らし部屋の奥…バスルームへと向かったリツカ、その背中から見える紺のラインに視線が釘付けになってしまい、少しだけ邪な想像をしてしまった


『あっ、やっ…でいびっと……だめぇっ♡』

『はっ……っ、り、つか……今日の君も、美しいな…っ♡』

『そ、そんなこと…あんっ♡』

『その紺の下着もセクシーで素敵だ…全部、オレの物なのがとてもいいな…っ、はっ…』

『やぁ♡そ、そんなことっ…っ♡』


(…っ!!いけない、こんなこと…)

「デイビット?お風呂開いたよ?」

「っ~~!?!?り、つか、ふ、ふろ??」

「うん、お風呂。開いたから入っていいよ~、寒いでしょ?」

「あ、あぁ、ありがとう、リツカ……じゃあ、お借りしよう」

「のんびり入っていいからね~」

「あぁ……」


びっくりした。リツカはいつの間にかお風呂に入っていたらしい。薄く濡れた肌に水滴が滴る橙の髪、甘く香るシャンプーとボディソープの芳醇な香り……そして極めつけは黒の薄手のシャツにグレーのショートパンツという薄着姿……そこから覗く健康的な少し焼けた小麦色の肌は、視覚にもオレの身体にもとてもよく、また悪かった。しばらくは、忘れられないだろう……。しかし、コレを覚えておくのはなんら悪用してしまいそうで、なんだか、いけない気がする…が、彼女はおそらくオレの想いに気づいていないだろう。悪い気もするが、ありがたくこの貴重な記憶を頂戴させてもらおう。

自分の濡れた服を一枚ずつ脱いでいく、彼女と同様に濡れてしまったオレの服も薄く透けていてペタペタと肌に張り付いてくる…すこし、気持ち悪いな。すぐにでも脱がないとオレも風邪をひいてしまいそうだ…


「っ、こ、これは………………」


服を入れさせてもらおうとしたカゴの中に、紺色の、これは………………彼女の下着だろうか。それに、この三角形の布は………………………


「あっ、あ、でいびっと……………………」

「あっ、り、りつか………………その」

「あぁいや!!!いいのいいの!!私が洗濯機にっ……わ、わぁ!?」

「っ、リツカ危ない!!!!」

「きゃあっ!!」


ドシン!!!

大きな音を立て倒れてしまったオレ達は、バスマットを背にしていたから大きなけがはなかったが……ふに、と柔らかな感覚がオレの肌に触れ、て………………………こ、これ、は


「リツカ…無事か?」

「う、うん…っ、ぁ、でいびっと……………………」

「リツカ…こんな時に言うのもアレなんだが」

「…なぁに、デイビット」

「オレは…君のことを…」




────────────────────────


「…………………え、ねぇ…ねぇ、デイビット!!!」

「きみを…あ……………あ?え、あ、あれ」

「もう、起きて、デイビット!報告書ヨダレでびしょびしょになっちゃうよ!?」

「り、リツカ?おれ、おれはいったい………?」

「もう!レイシフトの結果報告書を書いてる途中でねてたんだよ!?それにほら、君の下敷きになってた報告書、ヨダレの湖で来てるよ~!書き直そう、ね?」

「あ、あぁ……………わかった……………」

「?どうしたの、落ち込んだりして」

「いいや、なんでもない…」

「そういえば、寝言で私の名前呼んでたけど、どんな夢を見てたの?デイビット」

「………………………………………………………………?!?!?だ、だめだ!!!君にだけは、そのっ…!!」

「ふ~ん?そっか、じゃあいずれ聞かせて、ね?」

「………………………いつか、な」

「もう、カッコつけちゃって。口の端濡れてるよ、コレで拭いてね」

「あぁ、わかった…ありがとう、リツカ」


どうやら夢を見ていたようだ、なんだか幸せな、暖かな…そして少し邪な夢を、見ていたらしい

あぁ、これが現実だったらなと思うと同時に、夢で良かったとも思った。そうでないと彼女への恋心を悟られてしまう…こんなひとでなし(誤字にあらず)から告白をされても、彼女は嬉しくないだろう。だから、この恋はオレの死後墓まで持っていくつもりだ…ただ、ただ。もしも、奇跡が起こってこの恋が実ったその暁には、夢の続きを彼女へ申し込もうと思う。さて、その時が訪れるのはいつになるのだろうと内心ドキドキしているオレがいるのは間違いない、どうにかしてこの葛藤に決着をつけなければならないと思


「ねぇデイビット!!またなんか変な言葉漏れてるよ!!!」

「…????!!!、あ、あぁ、すまない、リツカ…」

「もう!しっかりしてくださいよ~、デイビットセンパイ?」

「っ、あぁ…君のセンパイとして、報告書を書いてしまうとしよう」

「も~」


危ない所だった、彼女への想いがあふれ出るところだった…

でも、このまま溢れさせても良かったのかもしれないな。ただし、人語で溢れさせたいところだ。ただ、そのためにはまずオレの内面と決着をつけないといけない。早く彼女への想いを…


「じ~~~っ!」

「…悪い、リツカ」


今日はここまでにしておこう

なお、今日見た夢に五分の記憶容量すべてを使い切ってしまい、報告書の内容や特異点に関しての記憶がすべて抜け落ちていたのはまた別の話だ。この甘酸っぱい想いを、暗黒星なんかにとられてたまるものか。君との幸せな時間のためならば、幾らでも戦って見せようとも


【終】

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