女装したホーキンスと
女装したホーキンス
黒のロングフレアスカート、胸にフリルが沢山ついて袖がふんわりした長袖の白いフリルブラウス、鍔の広い大きなリボンやフリルの装飾がついた黒い帽子。
どうせやるなら徹底的にやってやろうと下着を用意して大胸筋サポーターについて少し悩んでどうせだしと購入し着用する。
化粧は必要かわからなかったので手持ちのリップクリームでお茶を濁す。
全身鏡で確認してなかなか見れたものだろうと自分のポテンシャルに感心する。
角度を変えて確認してバレそうな部分を洗い出しそこを隠すことにする。
すると後ろからどさっと重い音がした。
振り返るとひどく驚いているルフィがいた。
「あぁ、帰ったのか。おかえり」
「ホーキンス、おまえ……女だったのか!?」
「…テメェの目は節穴か」
「だってすげぇ違和感ねぇ」
「ふむ、さすがおれだな」
「どっか行くのか?」
「買い物だが?」
「ダメだっ!おれが行くから何買うか教えてくれ!」
「なぜ?」
「だって今ホーキンスいつもよりすげぇキレイだ。惚れる奴出ちまう!おれヤダっ!」
「ほう…。そんなに綺麗か?」
「おう!いつもと違うからスッゲェドキドキする」
胸を押さえて耳が赤くなっているのを見て気分が良くなる。
そもそも思ったことしか言わないのを知っているのでいつも以上に褒める言葉に照れよりそうだろうそうだろうと肯定感が募っていく。
だから、つい、魔がさして揶揄ってしまったのだ。
スカートをほんの少したくし上げ、片方の脛の中腹まだ覗かせれば顔が真っ赤になりやがった。
その様が面白くて笑ってやる。
「童貞でもねぇのにこの程度で真っ赤になりやがって」
「す、すね毛……」
「剃った。やるなら徹底的にやりたいからな」
「下着…」
「なんだ、見てぇのか?……どうだと思う?」
「?!」
ギャグ的表現なら顔から火が出てボフンっとでも効果音がつきそうだ。
しかしながら少し煽り過ぎたようでふらふらとこちらに来たルフィの目がこちらを射抜いた。
「そう言うって事は、良いって事だよな?」
「?!、おれは何も言ってない」
「でもおれは確かめろって受け取ったッ!」
「勝手に勘違いしてんじゃねぇ、盛るな!」
※ここまでで力尽きました