【閲覧注意】女王の寒い日々

「私を召喚したのですね……バーサーカー、モルガン。
妖精國ブリテンの女王にして、汎人類史を呪い続けるもの。
それで問題がないのなら、サーヴァントとして力を貸しましょう。
私が女王である事は、もう変えようのない事実。
おまえには、私の臣下としての働きを期待します。
それとも、夫として扱って欲しいですか?」
始めは嫌がらせでそう言っていた。
汎人類史の魔術師、人類最後のマスター。あちらでは敵同士だった者。
だがこの魔術師はしばらく驚いた顔をした後…
「よろしくお願いします、女王陛下」
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私の少し後、バーゲストが召喚された。さらに遅れてメリュジーヌ、ト……ハベトロット。
そして───
「お母様!」
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「モルガン陛下、今日もよろしくお願いします」
「ええ」
リソースの為の周回…私は召喚されて以来ほぼ毎回出向いている
そして………もう1人
「ありがとうコヤンスカヤ。いつも助かるよ」
「いえいえ、後でお代はいただきますので❤️」
タマモヴィッチ・コヤンスカヤ
元ビースト、NFFサービス代表、そして──藤丸立香の正妻
このカルデアで他のサーヴァントとは一線を画す存在
「陛下?どうかしました?」
「いえ…なんでもありません」
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あれは私がハベトロットとの茶会を済ませ部屋に戻ろうと廊下を歩いていた時の事だった
既に消灯時間になっていた中、食堂の灯りが僅かについていた。
きっと子供たちがつまみ食いでもしているのだろうと思い去ろうとする
「俺と結婚してほしい」
一瞬、理解出来なかった
結婚?何を言っている?私/妻がいるではないか
冷静になる
藤丸立香はハーレムを築いている、なので他のサーヴァントに言い寄る事は決して不自然な行為ではない。それは自分も承知している。
そもそも私は彼を本気で愛した訳では…
再び食堂から声が聞こえてくる
「君の事が好き、だから…」
「………!」
何故
「え、えっ陛下⁉︎い、いつからそこに…」
「いつから?今ここにきたばかりですが。あまり夜更かしをしないように。では」
「あ、うん…おやすみ…」
部屋に戻りベッドに倒れ込む
何故だ
何故私は苛立っている?/何故彼は笑っている?
何故胸が痛む?/愛していない筈なのに
あのような顔見た事が無い
マシュや立香と一緒にいた時も、特異点を攻略している時も、私と…交わっている時も。
あんな──嬉しそうな顔…
ああ、そうか
「私、好きなんだ」
好きだから……こんなにも…
──────────
「バーヴァン・シー。最近はどうですか?」
「そうね……あ!そういえばこの前アイツの部屋でホラー映画をぶっ通しで見たの!そしたらアイツ震えて抱きついてきて───」
最近、娘がよく夫の話をする様になった
召喚されてばかりの時は馴染めるか心配だったが杞憂だった様だ
「それでね!アイツ四本目でついに気絶しちゃって」
「バーヴァン・シー」
「?なに?お母様?」
「………いえ、なんでもありません。続けなさい」
こんな気持ちは間違いだ
つくづく自分が嫌になる、娘に嫉妬など……
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それは唐突だった

「こんにちは。貴方が私の召喚者、ですね?
私はトネリコ。雨の国の魔女、トネリコ。
植物系の魔術は苦手ですが、敵を倒す魔術、
争いに備える魔術、障害を破壊する魔術には自信があります。
城の外の世界は不慣れですが、
どうかよろしくお願いしますね。」
通り過ぎた想い出の灰
───トネリコの召喚である
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トネリコが召喚されてしばらくが経った。
彼女がハーレム入りした事以外は特に大きな変化は無かった
藤
「なあ、モルガン。最近大丈夫か?」
「……どういう意味ですか?ハベトロット」
「いや、なんとなくさ。最近マスターにお呼ばれもしてないだろう?」
「仕方ない事です。彼は人類最後のマスター。ハーレムに構う事を差し引いても多忙の身なのは知っているでしょう?」
「うんまあ…それはそうなんだけどさぁ……新しく召喚された子に最近つきっきりだろう?その……寂しくない?」
「本当に大丈夫?」
私は───
「ええ、大丈夫ですよ」
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「我が夫」
「なんですか?」
営みが終わったベッドの上で彼に一つ問いを投げかける
「貴方にとって、私はなんですか」
自分でも馬鹿げている質問だと思う
だって───
「陛下は俺の大切な……妻ですよ」
「…そうですか」
だって彼は必ずそう言うに決まっているのだから
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「トネリコ、この後いいかな」
「ええ、すぐに行きます」
楽しそうに話す2人
まるで昔からの幼馴染の様だ
トネリコ
母でない私。女王でない私。
「あ、陛下。この後周回行くのでよろしくお願いします」
「……ええ」
貴方はいつ名前で呼んでくれるのだろう
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「大規模特異点?」
「そ、サーヴァント全員でレイシフトしなきゃいけない程の大っきい特異点なんだってさ。」
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私がレイシフトしたのは豪勢な館
そこで私は────運命に出会う