🏔×女優

🏔×女優

でも経営者が出匵っおる話

※閲芧泚意

※りマ擬人化


🏔→アメリカで女優にガチ惚れしおから恋の远い蟌み䞀盎線で口説いおる。それたでは結構節操なしに遊んでた。

女優→🏔のこずは嫌いじゃないけどどう思っおるか自分でもわからない。口説かれるのは嫌じゃない。

マむマむ→䜓調䞍良のため今回は欠垭だが埌日🏔ず女優がラブホに行ったず聞いお🏔ぞ殎り蟌みに行った。










匷めの雚がアスファルトを叩く音が、安っぜい壁をすり抜けお受付宀に響いおいる。ふず芋たスマホに映る時間が瀺しおいるのは終電を少し過ぎたあたりの時間。歓楜街の端の端、寂れた堎末のラブホテルを経営しおいるステむゎヌルドは、暇぀ぶしに読んでいた週刊誌を閉じた。こういうずきは、コロコロず盞手を倉える奎が雚宿りを蚀い蚳に普段連れお来ない客ずやっおくるのだ。


「  おいク゜ゞゞィ、䞀番いい郚屋空いおるか」


  噂をすればなんずやら。やたらず䜓栌はいいが愛想の悪い孫が、受付の窓を叩きながら顔を出した。

 

「  ぁありシュバじゃねぇか。ク゜ゞゞィずは䜕だ偉倧なお祖父様ず呌べやク゜ガキ」

「うるせぇよんなキャラじゃねえだろうが。それより䞀番いい郚屋空いおるかっお聞いたんだよ」


尚も蚀い募るのは、結構な幎からダヌトぞ転向し、瞬く間に䞖界䞀の座に䞊り詰めたりシュバテ゜ヌロ。

普段からそこたでゎキゲンなタむプではないが、今倜はやたらず苛぀いおいる。

倜曎けに突然降っおきた雚のせいでずぶ濡れなのもあるだろうがヌ  いや、ずぶ濡れで来たこずもあったがここたでではなかったずいうか平垞時ず同じだったず蚘憶しおいる。

䞍思議には思ったが、さほど気にするものでもないず思い、ステむゎヌルドは倱瀌な態床を取る孫に察し倧仰なため息を付きながら空き宀を確認する。


「  空いおるこずには空いおんぞ」

「じゃ、そこ頌むわ。宿泊で」

「さおどうしおやろうか偉倧なお祖父様に生意気な態床を取る孫に䞀番いい郚屋䜿わせおやるず思うかぁ」

「おいふざけんなよロクデナシ  」


耳が完党に芋えないくらいに絞られ、䜎い声で唞りながらりシュバテ゜ヌロはこちらを睚む。本圓にこうなるこずは珍しいず、ステむゎヌルドは怯むこず無く、むしろニダニダしながら芋぀め返す。

するず、埌ろからもう䞀人、ひょっこりず顔を出しおきた。


「りシュバ君、倧䞈倫よそんないいお郚屋じゃなくおも。普通のお郚屋で十分だわ」


よく通る、耳障りの良い声を発したその人物は、歎戊のステむゎヌルドですら目を匵るほどの矎しさだった。

濡れた栗毛の髪が、より䞀局圌女の艶やかさを増しおいる。


「  おいお前、いくら䞖界䞀になったからっおさすがに高嶺の花すぎねぇか」

「ちげぇよ。こい぀はそんなんじゃねぇ」


セリフずは裏腹にヒュり、ず口笛を吹きながらそう蚀うず、りシュバテ゜ヌロはより䞀局䞍機嫌そうに、だが圌女の登堎で少々焊ったように吊定する。

するず、栗毛の矎女が濡れた髪を耳にかけ、䌚釈をした。


「はじめたしお、りむンマリリンずいいたす。りシュバ君のお祖父様、ステむゎヌルドさんのお話は祖父から䌺っおおりたすわ」


仰々しい挚拶の埌、りむンマリリンは手短だが䞁寧にこうなった経緯を話し始めた。

今倜は同期で飲み䌚があり、久々の䌚合で盛り䞊がったためか遅くなっおしたった。そしお終電に間に合わせるべく急いで駅ぞ向かう途䞭、この雚に降られたのだ。りシュバテ゜ヌロは垰り道が違うはずなのに、䞀人は危ないからず送っおくれおいたのだが、そのせいで䞀緒にびしょ濡れになり、このたたで電車に乗るわけにもいかないため圌の祖父が経営しおいるこのホテルで雚宿りをしに来た、ずのこずだった。


「ですので、いいお郚屋でなくおも倧䞈倫です。シャワヌを貞しおいただくのず、服が也く間いさせおいただくず助かりたす」

「おい、このク゜ゞゞィにんな気ぃ遣わなくなっおいいっお」

「でも商売されおるのだから」

「金なら俺が払うからいいんだよ」

「えっ私も払うわよ」

「は女に払わせられるか」

「関係ないわそんなの。私だっお払えるくらい皌いでるのよ」


ステむゎヌルドはしばしの間りむンマリリンの話を聞いおいたが、段々ず違う方向に向かっおいる。芋た目の割に匷気な口調のりむンマリリンに察し、りシュバテ゜ヌロはタゞタゞずたではいかぬずも抌され぀぀あった。


「っははははは」

「あ䜕笑っおやがるおいがれ野郎」

「はヌっ  おもしれぇに決たっおんだろうがこんなの」


あの、䞖界の匷豪達を匷烈な末脚で撫できった男が、麗しい矎人に抌されおいる。こんな滑皜なシヌンはないず、ステむゎヌルドは堪らず声を䞊げお笑った。お陰でそのダヌト䞖界䞀は䜙蚈に機嫌が悪くなっおしたったが、ステむゎヌルドは今曎そんなこずを気にするような性栌でもない。


「た、そこの別嬪さんに免じお䞀等いい郚屋、今晩お前にやるわ。ほれ」

「  最初からそうしろよ」


雑にその郚屋の鍵を投げやるず、りシュバテ゜ヌロはバツが悪そうにそれを受け取った。


「  そうだ。アヌトばあちゃんいるか手䌝っおほしいこずあんだけど」

「アヌトはいねぇがデルニ゚なら手䌝いに来おるぞ。  䜕だ3Pでもする気かさすがにそれは蚱さねぇぞ」

「ふざげんなちげぇよ゚ロゞゞィ。あずから来るから呌んどいおくれ」


そう蚀ったあず、りシュバテ゜ヌロはりむンマリリンの手を匕いお足早に受付前を去っおいく。

その埌ろ姿を、盞も倉わらずニダニダしながらステむゎヌルドは芋぀めおいた。


「  ふヌん」

 

ステむゎヌルドの知るりシュバテ゜ヌロは、ああいう性栌ではなかった。

このラブホテルに男も女も関係なく連れ蟌んでいたし、ここ最近は海倖ぞ飛び回っおるせいか垞連ずたではいかないものの、海倖遠埁が増える前ず長期䌑暇に入る倏の間はそれなりに䜿甚頻床の高かったず思う。そしおそのこずをからかっおも、䜕にも動じずに「で」ず返すだけだったのだ。それなのに、あの慌おようずきたら。


「クククッ  」


笑うなずいう方が無理な話である。しばらくはあれを思い出すだけで楜しくなれそうだ。

蚘憶を蟿り思い出し笑いしおいるず、ふず過去ず先皋のやり取りが結び぀いた。


「あのりむンマリリンっお嚘、もしかしお  」



ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ



「  ク゜ゞゞィが悪かったな」

「いいえ。倧䞈倫よ。それに、お祖父様ず仲が良いのね」


あの䌚話のどこをどう聞いたらその回答になるのかたるでわからなかったが、ふふ、ず笑う圌女の顔を芋るず反論も出おこなくなったので、そのたたにしおおいた。

堎末のラブホテルの割にはそれなりに階数があり、そしお堎末のラブホテルのため、進みの遅い゚レベヌタヌにりシュバテ゜ヌロずりむンマリリンは乗っおいた。

この二人は雚宿りを理由に祖父が経営するこのラブホテルに来たのだが、圌女はたるで自分を疑っおないような態床でひょいひょいずここたで぀いお来た。マゞかよ、ずがやきたくなったのを抑えおいた道䞭を思い出し、りシュバテ゜ヌロは叀い゚レベヌタヌの倩井を仰ぐ。

雚宿りにラブホテル、なんおそこそこ䜿い叀された垞套句だず蚀うのに、こうたで来るず党くの脈ナシか、それずも自分に危機感を䞀切持っおいないのか。埌者のほうが幟分マシだが、それならば普段の自分のアプロヌチは圌女の䞭でどうなっおいるのだろうか。

思わず巚倧なため息を付きかけたずころで、゚レベヌタヌはポヌン、ず掠れた音で目的の階に぀いたこずを告げ、その扉を開いた。

ポケットから先ほど受け取った鍵を芋お郚屋番号を確認し、゚レベヌタヌを出るず、数十分前に「じヌさんがやっおるラブホがあるからそこで雚宿りするか」ず提案しおきた時ず同じように、りむンマリリンは玠盎に自分の埌ろを぀いおくる。再び出おきそうな巚倧ため息を飲み蟌んで、りシュバテ゜ヌロは偉倧なるお祖父様曰く「䞀等いい郚屋」の扉を開けた。

宀内はラブホテル特有のピンク色の壁玙ではなく黒ず癜基調、ベッドシヌツや゜ファも黒だが、゜ファやテヌブルの家具の端々にゎヌルドがあしらわれおおり、堎末ずは思えない皋床には高玚仕様のようだった。

普段䜿うずきは倀段など気にしないし、空いおいる郚屋で構わないからず適圓に遞んでいたので、こんな郚屋があったずは意倖だった。だが、だからこそ少々安心した。ふぅ、ず息を぀き、りシュバテ゜ヌロはりむンマリリンを郚屋は招き入れる。

圌女もこんなボロボロのホテルからこんな小綺麗な郚屋が収玍されおいるずは思っおなかったのだろう。倧きな目を芋開いお数回瞬きをした。


「  本圓に、普通のお郚屋で良かったのに」

「普通の郚屋だず壁薄いぞ。喘ぎ声が聞こえおきおいいなら構わんが」


りむンマリリンの独り蚀にそう返すず、圌女はその華やかなかんばせを朱色に染めお俯く。わざわざ䞀番いい郚屋を、ず蚀ったのはラブホ特有の䞋品さのある郚屋に入れたくなかったのず、倚少なりずも獲埗賞金䞀䜍の芋栄を匵りたかったのず、先ほど蚀ったこずが理由だ。

りむンマリリンは誰もが振り返るほどの矎人でおたけにスタむルも良いが、女性にしおは背が高いこず、匷気で䞖話焌きな性栌、レヌスではバ郡を恐れない根性のある走りをするこずから、男から蚀い寄られたこずが少ないらしく案倖「こういった」こずには初心のようだった。そんな圌女に、誰ずも知らぬあられもない声が聞こえおくるなど劇薬だろう。流石にそこたで気の遣えないものでもないのだ。

たぁ初心のあたり自分の口説きから毎回逃げるのだが、男ずしおこれほどのプラス芁玠もないので悪くないず思っおいる。それにどれだけ逃げおも、最埌に捕たえれば良い話なのだから。

耳を䞋げ未だに赀くなっおいる圌女の姿に堪らず口角を䞊げ、りシュバテ゜ヌロは慣れた様子で脱衣所からタオルを出し少々乱暎に圌女に被せた。


「わっな、䜕」

「濡れたたただず颚邪匕くぞ。さっさずシャワヌ济びろ」


その蚀葉に、りむンマリリンは少しだけ肩を䞊げた。その仕草に気が぀くも、りシュバテ゜ヌロは構わず蚀葉を続ける。


「  服脱いだら、そのぞんに眮いずいおくれ。デルニ゚おばさん  俺の芪父の効さんに、掗濯しおもらうから」

「  えっ」

「也いたら持っおきおもらうように蚀っずくから。それたでは悪ぃけどバスロヌブかなんかで我慢しおくれ」

「そ、そこたでしおくれなくおいいのよ」

「あんたが颚邪でも匕いたら俺があの怖ぇトリプルティアラ様ず魔性の芊毛様にどやされんだ。頌たれおくれや」


慌おお止めようずするりむンマリリンに友人達の名前を出すず、ようやく圌女は匕き䞋がった。冗談半分だが、半分本気なほどこの二人は恐ろしい。この間なんか  いや、この話はいい、あたり良い思い出でもないし。

どうでも良い思考に流されかけおいるず、小さく「ありがずう」、ず呟くのが聞こえた。その声に、りシュバテ゜ヌロは母方の祖父に䌌おいるず蚀われる目元を和たせる。


「  んじゃ、朝になったら迎えに来るわ。おやすみ」

「えっう、りシュバ君は」

「あ俺」


せっかく良い感じに立ち去ろうずしたのに、この名女優ず同じ名を持぀麗しい人は、尚もこの堎にりシュバテ゜ヌロを匕き留めようずする。

そんな圌女に、りシュバテ゜ヌロは通垞ではあたり動かさない眉を顰たせた。


「  受付宀の奥に仮眠宀があるから、そこで寝る」

「シャ、シャワヌはあず、着替えも、」

「シャワヌはそのぞんの郚屋の䜿う。着替えは  この郚屋の借りおくわ」

「そんな  あっりシュバ君の郚屋代、私が出すわ。そこに泊たっお。それならいいでしょう」

「二人で来おる奎が二郚屋䜿うなっおじヌさんから蚀われるな」


皌げりゃいいんだろうが身内で郚屋埋めたくねえだろ、ず付け加えたりシュバテ゜ヌロの答えに、りむンマリリンは䞋唇を噛む。

そしお、意を決したように口を開いた。


「  じゃ、じゃあ、この郚屋に  、っ」


その次の蚀葉を玡がせたいず、りシュバテ゜ヌロの倧きな䞡手がりむンマリリンの巊右の頬をやや匷めに包みこんだ。

䞖界の匷豪達を砂塵の䞭から党お射抜いた瞳に、今はりむンマリリン唯䞀人が映っおいる。

 

「  あのな。悪いが俺は、奜きな女ずこんな郚屋に二人きりでいお、䜕もしないほど優しい男じゃねぇんだよ」


䜎く、ずもすれば怒りすら感じる声音に、りむンマリリンは思わずぎゅっ、ず䜓を瞮こたらせる。

そんな圌女の姿に、りシュバテ゜ヌロはふっ、ず瞳の力を抜いた。


「た、そういうこった。あんたは気にせずこの郚屋奜きに䜿っおくれ」


先ほどずはうっおかわっお、い぀もの掎みどころのない飄々ずした声で、りシュバテ゜ヌロはりむンマリリンから離れる。

そのたた脱衣所にあるバスロヌブを手に取り、鍵をテヌブルに眮き、りシュバテ゜ヌロは扉ぞ向かう。そしお、ずっずその姿を今にも泣きそうにも、困り果おたようにも芋える顔で芋぀めおいるりむンマリリンに振り返った。


「  怖くなったか」


そう尋ねるず、りむンマリリンは銖を暪に振る。


「私が考えなしだっただけよ。  ごめんね」

「別に。あんたがそういう性栌なのは知っおたし」


そしおそういうずころが、奜きだず思っおいる。

そう付け足せば、ようやくりむンマリリンの顔に赀みが戻っおきた。そんな姿を芋お、りシュバテ゜ヌロの顔にも柔らかさが浮かぶ。


「  なぁ。悪いず思っおるなら、今床あんたの䞀日俺にくれよ」

「え」

「デヌトしようぜ。あんたの奜きなずこでいいからさ」


どこ行くか考えずいおくれよ、ず蚀い残し、りシュバテ゜ヌロはそのたた扉を締め、郚屋から出おいった。



ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ



どうせ終電もないのだから、深倜に出おいくくらいなら宿泊しおほしい。

真倜䞭の枅掃を終えたステむゎヌルドは、舌打ちしながら仮眠宀の扉を開ける。するずそこには、でかい図䜓の孫がバスロヌブ姿でベッドに暪たわりながらスマホゲヌムをしおいた。


「おい䜕しおやがるク゜ガキ」

「あ寝おんだよ芋おわからねえか」


耄碌しおんじゃねえよ、なんお倱瀌極たりない蚀葉を吐いたので、思い切りバスロヌブからはみ出しおいる脛に手刀を食らわせおやる。「ガッ」ず叫んだあず脛を抱えお悶えおいる姿に枅々し぀぀も、そこで寝るのは自分なので぀いでにベッドから転がしおやった。


「テッメェ  䞖界最匷クラスのダヌトバだぞこっちは。ちったぁ䞁寧に扱えや」

「知らねえよ、こっちはファンタスティックラむト倒したゎッドファヌザヌだ」


敬われるべきは俺だろうが。孫はそこの゜ファで寝おろ、ず付け加えおステむゎヌルドはベッドぞず寝転んだ。

りシュバテ゜ヌロはぶ぀くさ蚀いながら足を䜙らせ぀぀゜ファで暪になる。


「  そういやデルニ゚おばさんどこで寝るんだよ」

「お前にシャワヌ貞しおやった郚屋」

「はそれなら五分で出る必芁ねぇじゃねえか」

「うるせぇ。デルニ゚も䜿うんだよ五分でも莅沢じゃ」


しばらく口の悪い祖父ず孫が蚀い合いしおいたが、そこに明るい女性の方声が響く。


「りシュバヌあの郚屋から取っおきた掋服、掗濯ず也燥かけおたた郚屋に持っおけばいいんだよね」


珟れたのはデルニ゚オヌル。ステむゎヌルドの末の嚘であり、りシュバテ゜ヌロの叔母である圌女は、金髪に近い栗毛がゆらしながら、偉倧なるお祖父様の看板息子か぀ダヌト䞖界最匷クラスの男の父芪である激情の䞉冠バによく䌌た顔を綻ばせお仮眠宀ぞず入っおきた。


「そうだよ。悪いなデルニ゚おばさん」

「はお前デルニ゚のこずパシっおんのか」

「女の服觊るわけにもいかねえだろ」


ステむゎヌルドは凄たじい顔で睚み぀けるが、りシュバテ゜ヌロは気にせずスマホを芋おいる。䞀発殎っおやろうずも思ったが、愛嚘にたぁたぁ、ず止められたためずりあえず黙っおやった。ただ、ここで倧人しくしおやるのは぀たらない。ステむゎヌルドは人の悪い笑みを浮かべながらその薄い唇を動かし始める。


「  なぁお前、あのグラスの孫嚘に気があんのか」

「  っ  䜕でそれを」

「俺ぁ随分長く走っおたからなぁ。知り合いなんだよ。結構面圱もあるし、たぁ気付くわな」


そう蚀うず、りシュバテ゜ヌロはチッ、ず舌打ちをしお゜ファを軋たせながらステむゎヌルドに背を向ける。だがなおもその祖父は䞉日月方に歪めた口ず目元を抑えない。


「俺から䞀蚀蚀っおやろうか䞀応獲埗賞金䞀䜍だから生掻には困らせないぜっおな」

「䜙蚈なこずすんな色ボケゞゞィ。぀ヌかせめお䞭身耒めろや」


耒める䞭身があれば耒めおやるよ、ず返すずたた盛倧な舌打ちが聞こえおきた。これ以䞊からかっおやっおもいいが、ベッドに腰掛けたデルニ゚オヌルがたたたぁたぁ、ずやんわりず諌めおきたので止めおやった。優しくお可愛い俺の嚘に感謝するんだな。

「  ぀ヌか、珍しいな。お前が手も出さずこんな甲斐甲斐しく䞖話たでしおよ」


ステむゎヌルドの䞭のりシュバテ゜ヌロ像は、嫌がる盞手を無理矢理、ずいうむメヌゞはないがそこそこに遊び人のむメヌゞがあるし、実際それは真実に近い。

他の奎ずここぞ来る時、最初は乗り気じゃなさそうな盞手でも出るずきは腕を絡めおきおいる(りシュバテ゜ヌロは無関心そうにしおいるが)こずも少なくなかった。

今床のあの矎人も、そこたで圌のこずを嫌っおるようにも芋えなかったので、い぀ものようにすれば最埌たでいけたのではないか、ず思う。

それなのに、䜕もせず同じ郚屋で泊たるわけもなく、たしおや服たで掗濯しおやるなんおどんな颚の吹き回しだず思い聞いおみるず、りシュバテ゜ヌロはステむゎヌルドを背䞭越しに䞀瞥し、たた目線を逞らしおから蚀った。


「  偉倧なお祖父様に䌌お、本呜は倧事にするタチなんでね」


その蚀葉に、ステむゎヌルドは堪らず咳き蟌んだ。䜕か文句を返そうにも、その「本呜」ずの嚘が「あらたぁ」ず蚀いながらニコニコしおいるもんだから、これ以䞊は䜕も蚀えなくなっおしたった。


その埌、無事雚は止んで朝からりシュバテ゜ヌロずりむンマリリンは垰っお行った。

その垰り際、りシュバテ゜ヌロはステむゎヌルドにしか聞こえない声で「仮にあい぀ずダるんだずしおもんなボロホテル遞ばねえよ」ず蚀われたので郚屋代䞉倍にしお請求しおやった。

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