天ショタ宿
「幼い割に、立派な物を持っているじゃないか」
川で水浴びをしていたら、俺に呪術のことやら何やらを色々教えてくれる女がそう言った。
「なんのことだ?」
こいつの言う事は難しい事が多い。でも「『わからない』と言う事は恥ではないよ」と言っていたから、教えてもらうことにした。
「ふむ、君の齢では、精通していてもおかしくなさそうだが…」
「せいつう?」
首を傾げると、白くて細い手が腹を滑って股に伸びてくる。
それは水で冷えた肌には熱くて、びくりと身体が震えた。
そして、股間にぶら下がるものを柔く握り込む。
「ここが硬くなって、何かが出た事はないかい?」
「ない」
ただそのままの答えを言った。
天元は少し考えると、握る力を強くした。
「……そうか、どれ教えてあげよう」
「…っ!なにを……?」
「君が好きな、快、だよ」
そう言って、握った手を上下に動かす。
おかしい。水浴びをして身体が冷えていたはずなのに、どんどん熱くなっていく。こんな感覚は知らない。
「っあ…っ、てん…げん、なにか…おか、しい…」
「おかしくはないよ。むしろ正常だ」
背筋にぞくぞくとした刺激が走る。
熱が下腹に集まる感覚に、ちらと下を見れば、天元に握られた其処が赤く膨れて反り上がり、先端からは透明な液体が流れ出ているのが見えた。
「な…っ、なん、だ?これ、は…?」
「成程、勃ったことも無かったのか」
冷静な語り口に頭や背筋が冷える感覚がするのに、身体の熱は一向に収まらない。下腹に溜まった熱がぐるぐると渦巻いているようだ。其れが放出を求めて、暴れて、弾けた。
「うぁっ、だめだ…っ、く…る…、出る…っ、てんげんっ、やめ……っあぁっ」
「おお、よく出たね」
初めての法悦に、かくりと膝から力が抜ける。それを支えて、天元は頭を撫でてくる。
「う…ぁ……」
「よしよし、いい子だ。では、次だね」
「つぎ……?」
天元の指が、顔を滑る。親指がまだ荒く息を吐く唇にかかる。
「わたしが筆下ろししてあげるよ、坊や」
艶美に微笑む顔が近付く。
これから知り得る“次”への期待に、こくりと喉が鳴った。