大雪が降った日・続

大雪が降った日・続



夕食を終え、風呂から上がり子供達を寝かしつけ、旦那の晩酌に付き合う。つまみは旦那が買ってきた鶏肉で唐揚げを作った。


「…あ゛〜〜!美味い!ビールも唐揚げも最高!」

「本当にお疲れ様、学園の雪掻きとかかなり大変だっただろ?」

「うん〜大変だったし、疲れたけどぉ〜…」


ほろ酔い気味の旦那は立ち上がって、フラフラとした足取りであたしの方まで来ると……。


<ムニっ>


「丸一日エース達に会えなかったのが凄く辛かったぁ〜…」


「エース分補給〜」とか言いながら、旦那はあたしの顔をムニムニしてくる。


(……あたしも、寂しかった)


子供達も勿論、凄く寂しがってた。


「エースぅ〜…」


あたしの顔から手を離したと思ったら、次は腹に埋もれて頭をぐりぐり押し付けて来る。


「おいおい酔いすぎだろ、もう布団に入って寝ろよ」

「ゔ〜いやだぁ〜…エ〜スと一緒にいるぅ〜…」

「……ったく、デッカい子供になっちまったな」


呆れつつもあたしは満更でもなかった。

明日は休みだし、旦那が寝るまで頭を撫で続けた。


終わり

Report Page