大人で子供なエルレイン

大人で子供なエルレイン

鉄華団おいしーなタウン支部

エルちゃんがブンシンシャドーを使用したことにより


『300年前に存在したエルレインの記憶を持つ

 エルちゃんの分身【キュアマジェスティ(元祖)】』


…としてこの世界に現界したエルレイン。


「エルレインでありエルちゃんでもある」、という

ちぐはぐな存在でありながらも

そんな自分すら受け入れてくれた仲間たちと共に

今日も元気で前向きに生きていた。


~フルーツパーラー菓彩・店内~


エルレイン

「拓海。今度の休み、

 わたくしと御一緒に

 『名探偵コナン』の映画を観に行きませんか?」


拓海

「え……?

 コナンの……?」


エルレイン

「はい♪」


拓海

「んー……まぁ、どんな映画か

 チェックしときたかったし……

 ……ああ、いいぞ。」


エルレイン

「ありがとうございます、パパ♡」


拓海

「……そろそろ

 『拓海』呼びか『パパ』呼びの

 どっちかに統一してくれないか……?」


エルレイン

「ふふっ……♪

 お手持ちのスタンプカードの

 スタンプが完全に埋まるぐらい

 来店してくれたら考えておきます♪」


拓海

「………もう、すっかり

 この店の店員っぷりが

 板についてきたなぁ…(呆れ)」


あまね

「ははは。エルレインのおかげで

 うちの店は大助かりだ。

 感謝してもしきれないぐらいさ。

 …映画、しっかりと楽しんでくるといい。」


エルレイン

「はい、ママ♪」


あまね

「…品田とエルレインが行くなら

 私も一緒に行きたいところなんだが……

 最近、春の新メニューが好評すぎて

 客の数がやたら多くてな。

 同じ日に2人以上休むと捌ききれないんだ。」


拓海

「そうなのか……」


あまね

「ああ。

 …忙しい時期の貴重な休み……

 うちの仕事をいつも頑張ってくれている

 エルレインには是非とも有意義に過ごしてもらいたい。

 ……休み当日はエルレインのことを

 しっかり頼むぞ、品田?」


拓海

「ああ、わかった。」


……というわけでエルレインと一緒に

名探偵コナンの映画を観に行くことに。



~約束の当日・映画館へ向かう道中~


拓海

「……それににしても意外だったな。

 エルレインがコナン好きだなんて?」


エルレイン

「そうですね。自分でも不思議なぐらい

 『名探偵コナンを観たい!』」

 ……って、気持ちがありまして……

 TVアニメも毎回欠かさず

 観させてもらっているんです。」


拓海

「へー……」


拓海

(……『名探偵コナンを観たい』、か。

 …そういえば以前、こんなことがあったな…)



~回想~


エルちゃん

「パパぁ……ツバサがね、

 エルのこといじめりゅの……

 コナン、みせてくれにゃいの………」


拓海

「……なんだって?

 ……ツバサぁ…

 エルちゃんをいじめるなんて

 いい度胸してるじゃないか…!!(怒)」


ツバサ

「い、いじめてませんよ!?

 コナンは殺人事件のお話ばかりで

 刺激が強いですから

 プリンセスへの影響を考慮して

 目に触れさせないように

 していただけです!!(汗)」


拓海

「まったく……

 ツバサは意地悪だよなー、エルちゃん?」


エルちゃん

「いじわる!」


拓海

「こんな意地悪なナイトは放っておいて

 今日はパパと一緒に

 いっぱいコナンを観ようなー、エルちゃん♪」


エルちゃん

「あーい♪

 パパ、だいしゅき♡」


ツバサ

「プ、プリンセスぅぅっ!?」


拓海

(……まぁ、ツバサの言葉はもっともだし、

 観させるエピソードは

 少年探偵団がらみのエピソード中心にしておくか。)


~回想・終わり~



拓海

(…あの後もツバサはエルちゃんに

 コナンを観させないよう努めてたみたいだし……

 このエルレインのコナンへの渇望は

 エルちゃんの

 『名探偵コナンを観たい』気持ちが

 影響与えちまったのかもしれないな…)


エルレイン

「~♪」 


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