大スカ/被害者:ユースタス・キッド【超閲覧注意】

大スカ/被害者:ユースタス・キッド【超閲覧注意】

キラーもいるよ(take2)

漏らしてない。間に合った。正直すまんと思ってる。書きながら抜いた。ごめん。そして肝心の我慢シーンの前に賢者タイムに入ってしまった。悲しい。ほんとにごめん。

(腹いてェ……)

先日うっかり敵に捕まり、牢で尿意を限界まで耐えるハメになったキッドだったが、その後しばらくは膀胱がキリキリ痛んで大変だった。毎日多めに水分を摂取し、せっせと排出することで膀胱炎を回避したはいいが、これには思わぬ副次効果があったらしい。元々快便寄りだったのが、水を決まった時間に飲むことで、だいたい同じ時間にお通じが来るようになったのだ。

しかし膀胱の違和感が無くなると、キッドは規則正しい生活など忘れて海賊らしいーーー好きな時間に飲み、食べ、眠るーーー暮らしに戻ってしまった。これにより生活リズムが急激に不規則になり、キッドの身体は今度はお通じをピッタリと止めてしまったのである。ちなみに本日で5日目、まぁまぁ辛い。

(便秘なんざいつ振りだ? トイレでキバっても出ねェし、下っ腹にクソが詰まってる感じが不快なんだよな)

キッドは腹を撫でさするが、張るようなチクチクとした痛みは消えない。どころか、心なしか硬い感触がする気がしてウンザリした表情を浮かべた。便秘の解消にはマッサージも有効だが、単純にこの硬いブツが詰まった腹に触れられるのは痛いから嫌なのだ。

昔故郷で暮らしていた頃にキッドは軽い便秘になり、それを知った100%善意のキラーに腹を押し込まれたことがあった。効果こそあったが、痛いわ気恥ずかしいわでキラーに理不尽にキレる羽目になったのを覚えている。

(まぁ、明日には島に上陸してゆっくりできるしな。落ち着いたら出るモンも出るだろ)

丁度痛みが治まってきたこともあり、キッドはそう結論づけて意識を別のことに移した。そういや次の島はーーー

目が覚めた。

座り込み、後ろ手に縛られた姿勢。純度は低そうだが、足輪に海楼石が使われているのだろう、能力が使用できない。キッドにはこの状況に非常に心当たりがあった。まだひと月も経っていない、あの地獄の尿意我慢を味わった時と同じ牢だ。

前回の敵は全て蹴散らしたはずだが、そもそもが複数の島をまたぐ大きな宗教組織だという情報は入っていた。よりによって次の目的地と定めたこの島がその一つだったとは…本当に運が悪い。あの宗教組織は誰かを生捕りにすることのエキスパートなのだ。捕虜への直接的暴力を禁じているのが滑稽なほどに、その技術だけは卓越していた。

さて、前回とほとんど同じ状況だ。キッドだけが捕えられていることも、牢の前にやる気のない見張りがいることも。ただし二つだけ違うことがある。

一つ目は、今回は目を覚ました段階でキラー達が動いている様子があり、既に『2時間後に突入する』とメッセージが届いていること。

そして二つ目は、前回のように尿意を催してはいないがーーー代わりに下腹部に大量の宿便を抱えていること。

「……頼むぜ、おい」

背中と尻から伝わる牢の冷たい温度にぞくぞくとした嫌な予感を感じながら、キッドはその予感が現実にならないことを切に祈った。流石のキッドにも、相棒の前で脱糞する趣味はないのだから……

1時間と40分が経過した。

牢の前の見張り番は当然のようにイビキをかいて眠っている。前回もそうだったが、いくら海楼石があるとはいえ捕虜に対して無防備すぎる。

しかしキッドにとってはめちゃくちゃに有難いことだった。なんせ、額から全身までびっしりと伝う冷たい汗も、ゴロゴロと不吉に鳴り響く腹の音も、相手に気が付かれずに済むのだ。

(いっっっっってェ!クソ、くそ、よりによってこんな時に…ッ)

前が大きく開けた服を着ていたこともあり、腹が冷えたのだろう。じくじくと存在を主張していた便秘の痛みは、10分ほど前から刺すような痛みに覆い潰されていた。せめて腹を庇うように手を当てられれば少しは痛みを誤魔化せただろうが、後ろ手の拘束はそれすら許してはくれない。

不幸中の幸いと言うべきか、5日かけてぎちぎちに詰まった便が大腸を塞いでおり、決壊は遠い。しかし脂汗を滲ませ、必死に腹を庇うように前屈みになろうとするキッドに余裕など無い。波のように引いては押し寄せてくる鋭利な痛みはキッドから思考を奪い、痛みを流すためにゆらゆらと腰を揺れさせていた。

(痛い、痛い痛い痛い!くそ、なんでおれが、)

「…………あ゛?ッ、」

その瞬間、キッドは自分の腹の奥から、ズルリ、ゴポ…と聞いたことのない音を聞いた気がした。

ヒュ、と息を飲むと同時に、これ以上は無いと思っていた冷や汗が追加でドッと吹き出す感覚。ここまで血の気が引いた表情はキラーですら見たことがないだろう。

(や……べェ、今、降りて……ッ?!)

下痢に触発されたか、あるいは痛みをやり過ごす為に腰を揺らしたことが災いしたか。大腸に陣取っていた塊が、出口へと向けて動き出している。キッドの腹を張らせていたのは、おそらく水分の少ないゴツゴツした便達。それがじわじわと腸壁を押し広げながら進み、便意を感じるラインーーー直腸へと到達してしまったのだ。

キッドは震えながら自らの状況を思い返した。腹の中には5日飲み食いした分の大便が居座っており、それが直腸へとじわじわ流れ込んできている。そのすぐ後ろ、冷えて下した分はギュルギュルと悲鳴をあげ、水っぽく勢いをつけて腸を責め立てる。後ろ手に縛られた姿勢では腹を温めることも、尻を押さえることもできやしない。そして唯一の救いであるキラー達による救出には、少なく見積もってもあと15分はかかる……

(15分、15分なら、…ほんとうに?)

頭をよぎるのは前回のラスト、30分間の延長線の記憶だった。長い長い尿意との闘いに下着の少なくない面積を濡らし、助けに来たキラーに「はやく、はやく拘束ッ…手のやつ外せ!」「無理、ぁっ、急いでくれキラー、出る、漏らす…ッ嫌だ、ぁ、っ…!」と情けなく懇願した記憶。数時間の拘束に痺れた手でやっと逸物を取り出した時には先端から溢れる雫を止めることすらできず、ほぼお漏らしの状態でキラーに限界放尿を見せつけた。

(15分なら、気合いで耐えられる。だが、もしキラーが時間通りに来なかったら?……いや、そんなことは考えたって仕方ねェ、キラーは…来る……!)

そうして、絶対に漏らすことのできないキッドの、プライドを賭けた闘いが始まった。

(中略)〜n×10分後〜

キッドがここまで決壊せず耐えられているのは、最早完全に意地によるものだった。『もう着く』という曖昧なメッセージ。いつ終わるかもわからない地獄のような強烈便意我慢。直腸内に集結してしまった便秘塊はキッドの鍛え上げられた括約筋によってのみギリギリ堰き止められており、キッドが少しでも気を緩めてしまったなら、3秒とかからずに綻びから顔を覗かせていただろう。

「(はやく、はやく来い、はやくッ)」

圧倒的な質量に押し広げられるように、勝手にくぱ、と緩もうとする肛門をその度に根性で締め直す。定期的に腸を刺激する耐え難い痛みの波は括約筋の弛緩を促すが、それも腰をくねらせてやり過ごして。

生理的な涙が滲み鼻の奥がツンとする。鼻をすすり、尻を上下に滑稽にバウンドさせながら便意に耐え続けるキッドの姿は、もしも見張り番だった男が生きていれば嘲笑の対象だっただろう。

そうーーー生きていれば、だ。

「キッド!!!」

この瞬間、見張り番の命は居眠りしたまま失われていた。

キラーは、間に合ったのだ…!!

⭐︎この後キッドは「漏れるッ、外せ!」って前回と同じように暴れるんですけど、おしっこなら別に俺が介助した方が早くないか?と思ったキラーにズボンのベルトを外されます

⭐︎「違ッ、しっこじゃなくてウ◯コが漏れそうなんだよ!ああもう無理、出る、やだ、ぁ、漏らしたくねえッ、」って余計にジタバタするキッドに流石のキラーも慌てて手錠を外してくれますが…

⭐︎座りっぱなしで後ろ手に縛られていたキッドが強烈な便意を抱えて即座にまともに歩ける訳もなく、自由になった手で後孔を押さえてしゃがみ込み、最早"動いたら出る"状態に。

⭐︎「キラー、クソッ、嫌だ、見るんじゃねェ!」と青い顔するキッドに「運ぶからまだ出すな!頼むから出すなよ?!」とドタバタわーわーしてなんとか…なんとか間に合います。間に合え

⭐︎まじでギリギリだったのでキラーに音が丸聞こえ、どころか同じ個室にいるかもしれない状況で決壊シーンを迎えますがまぁきっと大丈夫、なぜなら二人は命すら預け合う幼馴染なので!!!!!ハッピーエンド!!!!!

後日談

キラー「次便秘になったら言え、昔みたいにマッサージしてやるから」

キッド「ぐ……(流石に嫌だとは言えない)」

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