夜空星月

夜空星月


【深夜:アビドス某所】

ヒナ「ふぅ…たまには真夜中のフライトというのも悪くないわね。明かりが無いのがアレだけど、だいぶ目が慣れてきたわ…」

ドーン!ヒュー!

ヒナ「ん?何か爆発音が…こんな真夜中…」

ガシッ!

ヒナ「にっ!?」

ミヤコ「えっ!?ヒナさん!?どうして今飛んでいるんですか!?」

ヒナ「!?月雪ミヤコ!…ということはここは…しまったわ…いつの間に訓練エリアに、というかどこ掴んでるの!?」

(ヒナの髪の毛を掴むミヤコの図)

ミヤコ「すみません。つい…!?ヒナさん上です!」

ヒュー!ヒュー!ヒュヒュー!

ヒナ「瓦礫が空から!」

ミヤコ「ホシノさん容赦ありませんね…ヒナさん、飛んで回避してください!」

ヒナ「というか貴方も髪を掴むのをいい加減やめなさい!というか離しなさい!」

ミヤコ「あっ、そうでしたね。では失礼します」

(背中に移動するミヤコ)

ヒナ「…なんで離れないわけ?」

ミヤコ「使えるものは何でも使えとホシノさんから言われてまして…それよりヒナさん動かないと瓦礫が直撃します!」

ヒナ「…面倒ね!」

ビュン!ビュン!ビュン!

ミヤコ「上空からの瓦礫を全弾回避…」

ヒナ「貴方がいなければもっと速く飛べるけどね!」

ヒュー!ヒュー!

ミヤコ「瓦礫の追加が来ました!」

ヒナ「というか貴方を狙って瓦礫が飛んでるんだからいい加減どいっ!?」

ガシッ!

ホシノ「へぇ…落ちてこないと思ったら…」

ミヤコ「ホシノさん…」

ホシノ「何?跳んでこないと思った?生憎だけどコレくらいいつも…」

ミヤコ「ヒナさんの髪を…」

(ヒナの髪を掴むホシノとヒナの背中にいるミヤコの図)

ホシノ「あぁ…」

ヒナ「お、重い…」

ホシノ「…まぁ面白いしこのまま訓練しよっか。ほらほらミヤコちゃん、狭いヒナちゃんの身体を利用して回避してご覧よ!」

ミヤコ「本気で言ってま(バンバン!)本当に撃ってきましたこの人!?」

ホシノ「あっ、言っておくともしヒナちゃんから少しでも離れたら後日、丸一日訓練の日を設けるから頑張って!」

ミヤコ「理不尽にもほどがありますよ!?」

ヒナ「それはこっちの台詞…ホシノ?それ私にメリットある?」

ホシノ「えーっと…絵面が面白いとか?」

ヒナ(イラッ)

ビューン!

ホシノ「えっとヒナちゃん…」

ミヤコ「何を…」

ヒナ「このまま超高速でビルに突っ込むわ…安心して、ホシノにもダメージがあるぐらいの速度でやるから」

ホシノ、ミヤコ「「えっ!?」」

ヒナ「私もタダでは済まないと思うけど、一度やってみたかったしいいわ」ゴゴゴゴゴゴゴ

ミヤコ「怒ってますねコレ…」

ホシノ「…よっと」

(背中に移動するホシノ)

ホシノ「ミヤコちゃん…」

ミヤコ「何ですか?」

ホシノ「ゴニョゴニョ…」

ゴォォォォォォ!

ヒナ「何を喋ってるかよく聞こえないけど無駄よ…砕け散りなさい!」

ドッガーン!!!!!!

【早朝:某アビドス校舎内保健室】

ハナエ「その結果、ビルに直撃する直前に二人には逃げられて、ヒナさん一人だけが大けがを負ったんですね」

ヒナ「…理不尽」

キリノ「あはは…ところでそのお二方はどうなってるんですか?」

ハナエ「ハナコ様に二人ともお仕置きされてます。砂糖抜きの…」

ヒナ「…いい気味ね。それと決めたわ」

ハナエ「何をですか?」

ヒナ「もう夜に空は飛ばない」


【同時刻:アビドス校舎内教室】

ハナコ「お二人とも、訓練はいいんですけど周りを巻き込まないでくださいね♡」

(ホースが首に巻きついているホシノとミヤコの図)

ホシノ「ご、ごめんなさい…」

ミヤコ「」(酸欠で気絶中)

ホシノ「えっとハナコちゃん…ミヤコちゃんも気絶してるしその辺で…」

ハナコ「なにかおっしゃいましたか♡」ギュッ

ホシノ「…な、なんでもない…です」

ハナコ「よろしい♡♡♡」

ホシノ「…うへぇ」ガクリ


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