夜の補習授業(啓子君視点)
二人で夜の繁華街を歩く。隣には、懐かしい銀髪と透き通るような褐色の肌。この先のことを考えているのか、少し頬が紅くなっているのが愛おしい。
懐かしさを噛み締めながら、その顔を見上げていると、ふと先生と目が合い、俺はなんだか恥ずかしくて思わず目を逸らす。学生だった頃と比べれば、俺の身長も随分と高くなった。でも、昔から今もなおずっと憧れている、その目線の高さには未だ遠く及ばない。
繁華街を抜け、いつもの見慣れた部屋へと帰ってきた。
「先生」
思わず俺は先生を呼ぶ。俺は後ろ手でドアを閉め、きょとん、とした顔で振り向く先生をそっと抱き上げた。少し驚かせてやるつもりだったが、先生はしみじみと「えらい、力が強うなったな」とひとりごちていた。
「先生、このままベッド、行っていいですか」
正直、もう我慢の限界だった。俺の理性のダムは、襲い来る性欲で今にも決壊しようとしていた。俺は先生を抱き上げたままベッドに連れ込み、勢いのままその衣服を剥ぎ取り始める。布の下に覆い隠された健康的な褐色肌が、少しずつ露わになっていく。血色がよく、血色の良い健康的な脚、そこから上に視線をやると、太くむちむちとしていながらも、触ればしっかりと引き締まり筋肉質な質実剛健さを覗かせる太腿が見える。昔はよく、悪さをしたらこの太腿に挟まれてプロレス技をかけられてたっけ。ガサツな先生にしては珍しく、きちんと毛の処理がされた秘部。少し残された赤い毛が、尚更俺の劣情を煽る。そしてきゅっとくびれたお腹は、薄っすらと割れた腹筋が先生の強さを静かに物語る。だがその見た目とは裏腹に、力の入っていないお腹はふにふにと柔らかく、同様に彼女の女性らしさを静かに物語っていた。そしてその中心には可愛らしい臍が見える。臍一つでここまでのエロさを見せるとは、流石「清楚でパワータイプなサキュバス」の名は伊達じゃない。そこからさらに視線を上にやれば、視界いっぱいに豊満な胸が襲ってくる。鷲掴みすればゆっくりと指が沈み込んでいくほど豊満で、弾力性があり、揉めば揉むほどゆっくりと柔らかい反発を返してくるたわわに実った胸。淡いピンク色の乳輪と乳首に触れるだけで、先生は「んっ…」と甘い声を出す。そしてがっしりとしていながらも少しの華奢さを覗かせる鎖骨を通り、俺の視線はあれほどの膂力を出せるとは思えないほどか弱く見える細く華奢な腕に辿り着く。指先はこれまた細く流麗で、シンプルな薄紅色のネイルが爪に塗られていた。この細指で俺のモノを扱いてもらう妄想で何度抜いたか、俺は最早思い出せなかった。
そうして俺は、先生の着用していた衣服をあらかた剥ぎとった。なんとなくそっちの方が唆るので、靴下は残した。剥ぎとった衣服からは女性らしく柔らかい甘い匂いと、俺と同じ洗剤の匂いがうっすらと漂っていた。
「なんで靴下だけ置いとくねん、変態か」
「俺が変態かどうかなんて、先生が一番知ってるじゃないですか」
この軽口の叩き合いも、今では少し懐かしく感じる。
「はぁ……まあええわ。ほらアンタも服脱ぎ。砂原センセープレゼンツ、夜のワンマン補習授業始めたるわ♡」
そう言って、先生は俺を挑発するように脚を開く。おおかた、今の自分の体力なら余裕で勝てるとそう思っているのだろう。だが、いくら姿が変わっても俺は先生の弱点を知り尽くしている。それに、その姿でそんなポーズされたら……そんなもの、いつもより何倍も欲情するに決まってるじゃないか!!
「先生、触りますね」
至って平静を装い、その健康的な褐色肌とは裏腹にキレイな淡いピンク色をした秘部に触れる。ふにふにとした感触の割れ目を掻き分けて指を奥に挿れる。何もしていないのにグチョグチョだ。その事実がより一層俺の劣情を煽る。俺の指はあっという間にナカに飲み込まれてしまった。
「うわっ、もうグチョグチョじゃないですか…いくら何でも期待し過ぎじゃありません?」
言うなバカ、と言わんばかりの目で俺を見つめる先生。とても可愛かった。
「教え子に触られるの想像して濡らすなんてとんだ変態ですね、人のこと言えませんよ?……ってまあ、それはいつもの事か」
後で殺されるだろうなー、という思いとは裏腹に言葉責めは止まらない。俺は思いのままにその指を掻き回す。ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てながらゆっくりゆっくりと掻き回す。先生の顔を見やると、必死で歯を食いしばっていた。どうやら俺にイかされていつものように負けてしまうのがよっぽど嫌らしい。そんな顔を魅せられては、こっちも嗜虐心を刺激されずにはいられない。俺はぐっと吸い付いて離さないその愛しい穴から指を引き抜く。そして見せつけるように、体液まみれのその指をネチャネチャと動かす。指と指の隙間にはぬらぬらと妖艶に光る糸が引いていた。
「見てくださいよ先生、こんなに糸引いてる。指抜くときだってきゅうきゅう締め付けてきて…そんなに離してほしくないんですか?大阪最悪の暴虐神ってのは、意外と寂しがり屋さんなんですね」
煽る言葉が止まらない。先生はというと、ハゲてしまえと言わんばかりの形相でこちらを睨んでいた。その甘い怒りが愛おしくてたまらない。
「……っ、もう十分やろ、はよしいや」
襲い来る快楽を塞き止める事にも限界が近いのか、涙目でこちらを睨みながらそう訴えかけてくる先生。俺を甘く見ていたツケが回ってきているのだ。俺はあえていたずらっぽくニヤリと笑い、悪魔の宣告をした。
「駄目ですよ、まだお預けです」
そっと顔をぷにぷにとした幼さを感じさせるその割れ目に近付け、中心にそそり立つ小さな突起物とそっとキスをする。唇が少し触れただけで、先生は「ひうっ!!」と普段からは想像できないような甘くか弱い声をあげる。
「ろうれふか?きもひいれしょ?」
舌でちろちろとそれを転がしたり焦らすように周囲をなぞったり、息を吹きかけたりながらそう尋ねるも、先生は返答すら厳しいと言った様子で必死に性的快楽をせき止めている。
「はんっ……そんなんでウチをイカせられると思うなや……どんだけ、アンタの……ソレやられてきたと思っとんね…ん゛っ゛!!???」
…ふと思いつき、俺はさっきまで舌で優しく舐め回していたそれに、優しく歯を立てた。コリッ、とすこし硬い音が鳴り、同時に先生はビクッ!と仰け反りその豊満な胸を揺らしながら目をぱちぱちと白黒させ、脚をぴんと伸ばして痙攣してしまった。そんな彼女を俺はガン無視して、また舐めたり焦らしたり噛んだりを繰り返す。噛むたびに僅かに仰け反る先生が可愛くて、つい虐めたくなってしまう。
ぷはっ、と気が済んだ俺が口を離し見上げると、先生の顔は涙と鼻水と唾液でぐしゃぐしゃになっていた。
………いじめ過ぎたなぁ、と少し反省し、俺は先生にターンを明け渡すことにした。
「せっかくですし、先生も舐めてくださいよ」
俺がそう言うと、先生はよし来た!と言わんばかりに俺の大きく勃った竿にしゃぶりつく。人より少し長い舌で絡め取り、前後に激しくストロークしてくる。先生自慢の人より長い舌。よく先生は自慢するみたいに自分の口の中を見せつけてきたっけ……先生はずっと……あの時からずっと、ずっとスケベな女だった。今思い返して、改めてそう思う。初めから全力で搾り取りに来る先生。じゅるるっ、ぐっぽぐっぽ、にゅぷにゅぷ、ぐぷぷっ。卑猥な水音が部屋を満たす。裏筋を伝うように舌が這い、亀頭からカリにかけてを焦らすように先端で弄んだ後、また奥まで一気に咥えこまれる。どくどくと精液が昇ってきているのが感じられる。ヤバイ……イク……!!!!
と、俺が絶頂する寸前で先生はパッ、と口を離す。行き場のなくなった精子が亀頭ギリギリでうずうずと疼き、俺のムスコは血管が浮き出てバキバキに勃っていた。先生は、それを艶めかしく一瞥しながら一言、
「…ドコで出すのがマナーか教えたよな?」
と俺に言った。先生の細い指が、その柔らかい割れ目をくにゅっと押し広げる。我慢の限界だった。
「っす………えっと、もう準備万端みたいですし…挿れますね」
激しく動くと出してしまいそうなので、ゆっくりと奥に挿入していく。
「んっ…くっ、ふぅ……っ…はよ……せえや……チンタラしおって…」
あまりにもスローペースだったからか、先生が思わず甘い喘ぎ声をあげる。
「……じゃあ先生が自分で動いて挿れればいいじゃないですか」
思わず嫌味っぽい事を言ってしまう。この姿の先生の前では、どうしても大人でいられない。ホントは自分のほうが今にもイッてしまいそうでほぼ限界なのに、どうしても強がらずにはいられない。と、しびれを切らしてしまった先生が、突然…
「ナメんなぁ…っ!!」
自ら腰を突き上げ一気に奥まで捩じ込んだ。どちゅんっ!!と一番奥、子宮口に辿り着くや否や俺は限界に達しその膣内に思いきり吐精する。どくどく、どくどく。どくどく、どくどく。自分でも制御できないほど、大量に吐き出される精液。
「ちょちょちょちょ、多い多い!!多いって!!!」
あまりの量に、先生も困惑の声をあげる。そして落ち着いた頃には、先生のお腹はぽっこりと少し膨らんでしまっていた。
「はーっ…はーっ……どんだけ溜めとってん、アホちゃうか……」
呆れたように先生がボヤくも、俺の耳には届かない。先生の少し膨らんだお腹は、俺の理性のタガをブチ壊した。俺は抜かずに、そのまま思いきり突き上げる。動けば動くほど、ぐちゅぐちゅと泡立った精液が結合部の隙間から溢れ出てくる。
「んっ、んお゛っ♡あ゛っ♡もっ…♡もっとぉ゛……っ♡お゛ごっ♡ゆっ…くりぃ♡…い゛ぎぃっ♡」
優しさを捨てた激しい責めに、先生も思わず愛らしく汚い喘ぎ声を呻くようにあげる。
「先生っ、好きです!!!大好きです!!」
本心を曝け出し、本能のままに突きまくる。だが先生も負けっぱなしではなかった。俺を力いっぱい押し返すと、負けじと激しく腰を上下に振る。
ぐちゅぐちゅ、ぱんぱん、びゅるるっ♡ぐちゅぐちゅ、ぱんぱん、びゅるるっ♡ぐちゅぐちゅ、ぱんぱん、びゅるるっ♡ぐちゅぐちゅ、ぱんぱん、びゅるるっ♡ぐちゅぐちゅ、ぱんぱん、びゅるるっ♡
獣のように、何度も何度も何度も何度も腰を打ち付け、何度何度も何度も何度もピストンを続け、俺も先生も何度も何度も何度も何度も絶頂した。そして朝日が窓から差し込み始めた頃には、俺達二人はイカ臭いベッドの上に並んで指一本も動かないほど疲弊しきっていた。先生の腹は孕んでいるかの如くぽっこりと大きく膨らんでいた。
と、突然先生が俺の頭に腕を伸ばしてきた。何事かと俺がちらりと彼女の方に目を向けると、飛びつくみたいに俺の唇にキスをしてきた。舌をねじ込まれ、何度も何度も舐るように舌を絡め合う。にゅぷにゅぷとした水音が部屋に響き渡り、気が済んだ先生はぷはっと唇を離した。そして、ぷつりと糸の切れた人形のように眠りについた。そして程なく俺も、疲れから瞼を閉じた。
俺達二人の真剣勝負は、結局引き分けで終わった。
おまけ
更新が遅れた原因②(①はこのSS)
