夕刻に。
※トレエフ
※幻覚注意
小腹が空いたから、と言うことで担当と共に夕方のコンビニへと足を運ぶ。冬の風が頬を突き刺し正直痛いぐらいであるが手の方は手袋に包まれているおかげかそこまで苦痛には感じなかった。コンビニに着き店内を物色する。さて、どうしたものかなと思ったところで肉まんやピザまんが並んでいる保温ケースが目に付いた。なんと美味しそうなことか、無性に肉まんが食べたくなってきた。
「エフはなにか食べたいものある?」
「………肉まん、食べたいです」
どうやら彼女も同じことを考えていたようで。ならそれでいいねとレジに並び順番を待つ。そして自分達の番が回って来たからいざ頼もうとしてケースを見れば肉まんはなんと一つしか売っておらず。ここは彼女に譲って自分は我慢しようかと思い肉まんを購入した。
「はい、どうぞ」
「………トレーナー」
そう言って彼女は肉まんを二つにして片方を俺に差し出した。
「これ、トレーナーが食べてください」
「え、いいよいいよ。エフが食べなよ」
「……」
彼女の言葉に抵抗するように手を振れば口に勢いよく肉まんが詰め込まれた。美味しい、がこれでよかったのだろうか。彼女と瞳を合わせれば彼女は小さく微笑んだ。
食べ終わった所で再度歩き出す傍ら彼女の方を少し見つめれば嬉しそうに耳や尻尾が動いているのが可愛らしかった。