堕ちる騎士王
――ここは星の内海に存在する遥か遠き理想郷、アヴァロン。
そこで彼女、アルトリアは約束の時が訪れるのを待っていた。
自分の運命の相手、聖杯戦争を共に戦い抜いたマスターであり大切な恋人。
彼がここに着くまで何年の歳月が掛かるか分からない、もしかしたら何十年も待つことになるかもしれない。
だが……アルトリアは彼がここに辿り着かないとは考えなかった。いや、確信していたといっても過言ではない、彼ならきっとここへやってくる……と。
「……どういうことだ?」
そんなある日のこと、彼女の目の前に一つの"現象"が現れた。
それは最期の"聖杯探索"の際に守護者の契約を持ち掛けたそれであり、アルトリア自らが契約を打ち切ったモノ。
抑止力、またの名をアラヤと呼ばれるものであった。
"現象"である故、性格や意思を感じさせぬ言葉で淡々と事実だけを伝えてくる。
……ある並行世界が滅び迎えようとしていること、そしてそれは波及し、こちらの世界にまで滅びの波がやってくるということ。
故にこの世界の人理を守る者としてアラヤはアルトリアを並行世界へ派遣し、滅びから救うことを決めたという。
「分かりました、そういうことなら協力するのも吝かではありません。彼と共に暮らしたこの世界が滅びるのは見過ごせません」
それに彼のことだ、きっとこの世界が滅びかけていると知ったのならそれを救う為、ここへ来るのが更に遅くなってしまうだろう。
だから彼と早く会う為にも、自分が出向いて世界を救う。それが最も、効率的であり現実的な方法な筈だ。
「行ってきます。少しの間、待っていてください」
この世界へ別れを告げ、アルトリアの体が光の粒子となって消えていく。
……それが彼女にとっては間違いであったと。ある意味、運命だったのだと彼女はまだ知らない。
・・・
「アルトリア、大丈夫!?」
「はぁはぁ……ご心配なく、マスター。この程度は掠り傷……魔力さえ回復すれば、直ぐに傷は癒えます」
そうして現在、並行世界のある組織……人理継続保障機関フィニス・カルデアに召喚されたアルトリアはピンチの真っ最中であった。
現在、この世界は崩壊の危機にあり、それを修復するには突如、現れた七つの特異点を解消する必要があるというのだが……今回はそれとは関係ない、通常の任務の一環である微小特異点の修復に行っていたのだが、この特異点の性質に苦戦を強いられていたのだ。
この特異点ではあらゆる通信機能が遮断され、それはマスター……藤丸立香が持つ魔術礼装も同様であり、カルデアとの通信が閉ざされ、更に性質の悪いことにアルトリアが受けている……正確に言えば、立香が受けているカルデアからの魔力供給が途絶え、現在の彼女は持ち前の魔力だけで戦うしかない状況に陥っていた。
幸いにも、彼女には竜の心臓があり、立ち回りにさえ気を付ければ、魔力が尽きて戦えなくなるということはない……のだが、やはりカルデアとのパスが繋がってないのは厳しく、ステータスも幾分かダウンしているのが現状だ。
(……敵は離れている、それに加えて奴らは聴覚は無く、視力のみで敵を認識している)
……あまりやりたくない方法だが、仕方がない。
この状況を突破できる手段と言ったら、あれに限られるだろう。
「マスター、一つ提案があります。私と魔力供給を行ってください。現状では魔力の回復に時間がかかる、多少でも回復を行えれば奴らの包囲を突破できる筈です」
「魔力供給?別に構わないけど……その、俺の魔力で大丈夫なの?アルトリアも知っていると思うけど、つい最近まで魔術の魔の字も知らないずぶの素人だったし」
「ご安心を。確かにマスターの魔力では雀の涙程度でしょうが……代用できるものがあります」
「代用って……ちょ!?」
身に纏っていた鎧を除装し、服を脱いでいく。
あっという間に下着一枚の姿となり、傷一つないその肢体はまるで古代の彫刻のような美しさを感じる。
「もしもの時の魔力供給の手段は教わっているのでしょう?なら恥ずかしがる必要はありません。今がその時なのですから」
「それは……その、知ってるけどさ。俺、初めてだからどうしても戸惑いが勝って……」
躊躇なく、裸体を晒すアルトリアを前に立香は顔を真っ赤にして、片手で顔を隠しながらちらちらと彼女の方を見ていた。
アルトリアとて恥ずかしくないわけではない。これはあくまで魔力供給の為であり、最終的には自身の想い人のいる世界を救うのに繋がるので必死に彼への思いを押し殺しているのだ。
「……ごめん、俺が悪かった。アルトリアだって本当はこんなことしたくないわけだしね、男の俺が戸惑っているようじゃ人理なんて救えないよな」
漸く覚悟を決めたのか、立香は自身の両頬を叩いて気合を入れて服を脱ぎ始め。
「……あのさ?最初に言っておくけど、無理そうなら相手しなくてもいいからね?俺のやつ、相当デカいみたいだからその……相手できる子いなくてさ」
「ご心配なく。多少のサイズなら問題なく挿入れ……っ!?♥」
ぼろんっ、とそんな効果音が聞こえてしまうほど大きなそれがアルトリアの目の前に現れた。
馬並み……どころではない。アルトリアの手首よりも太く、顔よりもずっと長い、おちんぽは脈打ち、どっくどくと血液を送り込んでおちんぽを大きくさせているのが見て取れ、カリ首なんかはエグいくらいに高く、たった一目見ただけで対魔力を持っているアルトリアでも耐えられないほどの魔力を持ち……いや♥寧ろ、雌ならば耐えられるのが可笑しいほどに、それは魅力を持っているのだ♥
「お……大きいっ♥」
無意識の内、アルトリアは立香のおちんぽへ手を伸ばし、擦っていた。
ただ大きいだけではなく、それはまるで鉄杭のように固く、火傷してしまうのではないかと思うほどに熱く……ごくりっ♥と喉を鳴らす。
「あ、アルトリア!?」
「ふぅっ♥ふぅぅう♥ろうしましたか、マスター?♥これは……じゅるっ♥魔力供給の為、仕方のないことなのですから♥」
堪らなくなったアルトリアは膝をつくと、立香のおちんぽを咥えて、美味しそうにフェラをする。
そのあまりにも大きすぎるそれはアルトリアの小さな口では亀頭を咥えるのが精一杯であり、両手でも包み切れないほどに太いそれを全身を使いながら奉仕し、片方の手で睾丸を優し揉み、もう片方の手でおまんこに手を伸ばして、抑え切れない情欲を必死に鎮めようとする。
「んぐぅ♥じゅぞぞぉぉぉおおっ♥♥ちゅっば、ちゅずずぅ♥♥美味し、これ凄いです♥♥こんなものを見て、耐えられる雌はいません♥♥」
だが、その程度で魔性の男根に抗うことは出来る筈もない。
先走り液を舐め取り、唾液をたっぷりと絡ませて嚥下する度に子宮は熱くなり、おちんぽを咥えているだけだというのに何度もイッてしまう。
「あ、アルトリア!それ以上したら俺……っ!」
「んんっ!?♥」
睾丸がどくんっ♥と力強く脈打ったかと思えば、ただでさえ大きかったおちんぽが更に大きくなり、爆発寸前まで膨らんでいく。
流石にこのままでは不味い、とアルトリアは口を大きく開けて、必死におちんぽに食らいつき、そして。
「射精る……っ!」
「~~~~~っっ♥♥♥」
どっくんどくんっ♥と力強い射精が行われ、濁流のような大量の精液はアルトリアの胎を満たしていく。
空っぽだった筈の魔力は規格外の吐精により一瞬で満タンとなる……が♥己の中の雌が訴えかけてくる♥まだ足りない、もっと欲しい♥これで一番奥を、子宮の中を満たしてほしいと♥
「じゅずず……ごくん、ごっくっ♥」
舌を這わせながら、尿道に残った精液を必須に吸い出しながらどうするべきか考える。
騎士王としての、彼のことを想う女としての自分はもうやめるべきだと訴えかけてくる、魔力が補給できた以上これ以上の行為は彼への裏切りだと。
だが……それ以上に雌としての自分は続きをするべきだと考える♥敵が来る気配はない、ならば一度くらいは問題ないはず♥この程度の魔力供給では立香を危険な目に合わせるかもしれないのだし、一回だけなら……♥
「…………ごめん、アルトリア」
「え?」
不意に、抱きしめられた。
それはまるで壊れ物を扱うように優しく、だが決して離さないと言わんばかりに強く。
「俺、もう我慢できない」
「お゛……っ♥♥」
まるでラブドールを扱うが如く、アルトリアの腰を掴み、持ち上げると根元までおちんぽが捻じ込まれた。
竜の因子を持つアルトリアの膣は規格外のそれを容易く受け止め、おちんぽの形にフィットするように形を変え、媚びるように絡み付く。
「お゛……お゛お゛お゛お゛っ♥♥♥」
「アルトリアのおまんこ凄い……っ!これが本物の女の子のオマンコ!ヤバい、腰止まらない……!!」
「やめ、マスターやめぇ♥♥これ以上、されたらわた、私は……っ♥♥」
まるで発情した獣のように、立香はピストン運動を繰り返す。
ただでさえ大きいそれがお腹の中で暴れまわり、亀頭が子宮口を叩くたびに視界がチカチカして意識を失いそうになってしまう。
(だ……ダメ、だ♥こんなの気持ち良すぎる♥♥こんなセックスを覚えてしまったら戻れなくなってしまう♥♥♥)
アヴァロンで待っているかもしれない彼との約束よりも、マスターの……立香が与えてくれる快楽の方がずっと魅力的に感じてしまう♥
騎士王としての誇りも、女としてのプライドも、全てを捨て去り、目の前にいる少年にこの身を捧げ、彼に愛されることしか考えられなくなる♥
「おっ♥おぉぉおおぉぉぉぉっ♥♥マスター、ますたぁ♥♥♥」
「好き、アルトリア好きだ!俺のモノになって、ずっと一緒にいてくれ……!俺の赤ちゃんを産んでくれ!!」
「……っ♥♥♥」
理性では駄目だと理解しているのに、情熱的に求められる度に理性は削られ、アルトリアの手は無意識に立香の背中に回され、足は腰に絡みついていた。
アルトリアの彼との思い出と記憶と愛情で満ちていた筈の心に、立香が与えてくれる規格外の快楽が、愛情が注がれていく。
彼との思い出は上書きされ、立香との淫靡な記憶に染まり。
「……好き♥」
「えっ……?」
「私もっ♥貴方のことを愛しています♥♥マスター……いえ♥♥立香♥♥どうか貴方の剣で私という鞘を満たしてください……♥♥」
ついには、蕩けた瞳で立香を見つめながら、アルトリアはそう言った。
「アルトリア!アルトリアぁ!!俺も君のことを愛している!!絶対に幸せにするから、人理を救って……君と幸せな生活を手に入れてみせる!!」
「あぁ……嬉しい♥そんなに私を求めてくれるだなんて♥♥共に人理を救い、幸せに暮らしましょう、立香♥♥」
二人はお互いの名前を呼び合い、強く抱き締めあいながらキスをする。
舌を絡めあう濃厚なディープキス、唾液を交換し合うような激しい接吻は二人の心を満たしていき、そして。
「イク……!」
「~~~~っ♥♥あつ、い♥♥子宮が焼ける♥♥こんなの、耐えられない♥♥好き、好きです立香♥♥愛しています、どうか私の全てを貴方の色に染めてください♥♥♥この身体も、心も♥どうか、立香だけのものにっ♥♥私を……奪い去ってぇぇえええええっ♥♥♥」
どくんっ♥どくんっ♥と脈打ち、熱い精液を注ぎ込まれる。
その熱さと量は尋常ではなく、子宮どころか卵管にまで入り込み、魔力と共に子種を流し込まれてアルトリアは絶頂し、大量の潮を吹き出した。
立香の膨大な精液によってまるで妊娠しているかのように腹は膨らみ、それでもまだ足りないと言わんばかりに子宮は収縮を繰り返して精液を飲み干していく。
子宮が満たされていく幸福感と、魔力が補充されていく充実感、愛する男と一つになった多幸感でアルトリアの心は完全に堕とされてしまい、もう二度と元には戻ることは出来ないだろう。
……だが♥
「……では魔力補給も終わりましたし、征きましょう立香♥任務を終わらせ、私達の家……カルデアに帰る為に」
「うん、いつでも言って。足りなくなったら何度だってアルトリアの膣内に注いであげるからさ」
「も、もう♥貴方という人は……♥」
それでもアルトリアは構わなかった♥
もう二度とアヴァロンに戻れなくとも、彼と再び出会うことができなくとも、今の私には愛おしい恋人がいるのだから♥
「……愛しています、立香♥どうか末永く、私のことを可愛がってください♥♥」
理想郷(アヴァロン)は、ここにある。