堕ちる双玉

堕ちる双玉



※擬人化ルビーとサファイアネタ


───


某日、マスターさんのマイルームにて。


『どーですマスターさん、わたしとサファイアちゃんの人型ボディは! kawaiiでしょう? カルデアキャスター陣とのコラボレーションの賜物がこのボディです!』

「お、おお…。それぞれ着物とメイド服なのは趣味? 似合ってるけど気になるな」

『趣味といえば趣味ですねー。わたしもサファイアちゃんも、これがみょーにしっくりくるというか』

『それにしても、ムーンキャンサーのあの方……アルクェイド様が大層驚かれていましたが、あの方の知り合いとそこまで似ていたのでしょうか、今の私達は…』


サファイアちゃんが不思議がるのも当然の驚きようだったのは記憶に新しい。が、並行世界なんて無数にあるものだ。いちいち気にしてもしょうがない。


『むふふ、マスターさーん…。これで今までは不可能だったことも色々可能になりますよー…』

「なんか怖いなあ!? 取り返しつく感じで頼むよ!?」

『ふふふ、イリヤさんやクロさんを筆頭とするマスターLOVE勢を敵に回すなんてしませんよ。ただ、マスターさんにはルビーちゃんのテクで昇天してもらうだけですよぉ♪』

『では、私は順番が回ってくるまで待機ですね。いきなり3Pも風情がないでしょうし』

「お、お手柔らかにね…」


戦々恐々と言った風なマスターさんにしなだれかかり、衣服を解いていく。

…可能なら某冠位人形師作の『人間と寸分違わぬ人形』をボディとしたかったが、まあそこはそれ。ホムンクルスベースでも保管が適切なら問題はない。要は、めくるめく夜を過ごすのに不足がなければ良いのだ。


(ふふ、楽しみですねぇ…)


───


…「ルビーの(メタ的な)オリジナルを思うに、マスターの方が負けるんじゃないか?」と思った人はいるだろう。…端的に言って、そうはならない。

何故か? 決まっている。ルビーとサファイアは、あくまでステッキに宿る人工天然精霊。オリジナルのような重いバックボーンなど、一切ないのだから。


───


『ァああぁぁぁッ♥️♥️♥️ 知らないっ♥ こんなすごいの知らないぃッ♥️♥️』

「ルビーっ…! ナカ、凄くいいよ…! イリヤ達とはまた違う感じで…! 締め付けてくるッ!」


正常位で突き上げられる。わたしのボディとマスターさんはどうやら相性が良いらしく、おちんちんが気持ち良いところをガンガン突いてきておかしくなりそうだった。

『イリヤさん達が散々気をやったピストンだって、わたしなら耐えられる』…そう思っていたのに。所詮は根拠のない自信だったということなのか。


「ルビーッ…! 気持ち良いよルビー!」

『ひ、ぃ…♥ 許してっ…♥ 気持ちぃのこわい、こわいぃっ♥』


未知の感覚から出た恐怖。その感情に突き動かされるようにして、みっともなく涙を流してしまう。するとマスターさんははっとしたような顔をして、わたしの涙を拭ってくれた。


「…ごめんルビー。いつものちょっかいに対するちょっとした仕返しだったんだけど、やりすぎちゃったね」

『ぁっ…♥ やさし…♥』


わたしを抱きしめて頭を撫でてくれるマスターさんの、雄の体臭が嗅覚を刺激する。茹だった頭に染み込むその匂いは、わたしをときめかせるに足るものだった。


『マスターさん♥ 好きぃ…♥』

「…オレもだよ、ルビー」

『♥♥♥♥♥』


マスターさんのおちんちんでおまんこを好き放題開拓される。いや、開拓されているのはおまんこだけじゃない、全身だ。

さっきまで未通だったおまんこをどちゅどちゅされて、恋人繋ぎを強要されて、唇まで奪われた。それを『好ましい』と思う心が一番開拓されていることには、後で気づいた。

…マスターさんは元々性豪の素質があったのだろう。それがイリヤさんやクロさん、美遊さんとのセックスで開花・成長し、こうなった。


『あっ♥ ぁんっ♥♥ あぁっ♥♥♥ まっ、マスターさんっ♥ 待って♥ ピストン止めてくださいぃぃッ♥♥♥』


カリ高おちんちんでおまんこを削られ、腰と腰がぱんぱんといやらしくぶつかる度、わたしの心がマスターさんに染められていく。

───ああ。やっぱり、魔術式が肉体なんて得るものじゃないなあ。


『マスターさんッ♥ 駄目っ♥ そんなにぐりぐりしたら駄目ぇッ♥ …ぁっ待って、聞かないで♥ サファイアちゃん聞かないでぇ♥ 恥ずかし、ぃん!? …あ、ぁぁ♥♥ ぅああああ♥♥♥』


恋する乙女のような、甘ったるい雌の声。わたしはマスターさんが何発も射精して満足するまで、そんな声を出してマスターさんに媚び続けた。


───


(…ああ…)


───目の前で、姉さんが抱き潰された。にゅぽっ♥ という音を立てて女性器から引き抜かれた男性器には、マスター様の精液と姉さんの愛液がたっぷりと付着していた。


「…サファイア、どうしたの? なんだか挙動不審だけど」

『どうしたって……酷い、人ですね…』


あの表情はこちらの望むことを理解している表情だ。なのに彼は、姉さんだけ抱いて私をスルーするつもりでいる。

マスター様から目を離せない。その股間にある、いやらしい混合液塗れの男性器を挿入されたら、姉さんと一緒になれたら、どんなに気持ち良いのだろうと思う心を抑えられない。


『…マスター様…♥ はしたないサファイアに、どうかお恵みを…♥』


するりとスカートをたくしあげて女性器をお見せする。“そこ”は、男性器を求めてひくひくと震えていた。

そして、そんな私を抱きしめるマスター様の行動をきっかけとして、愛の営みは始まった。


『ぁ゛っ♥ あっ♥ あっ♥ はっぁ♥ んっ♥ ちゅ…♥』


マスター様の男性器が私の女性器を抉る。私を抱きしめながらキスまでしているのに、器用なことだ。そのせいでわたしは、雄の律動、雄の匂い、雄の味を一挙に堪能させられてしまっている。


『んぷっ♥ んっ♥ ちゅ♥ ぷぁ…♥ ぁあ♥』


これが、美遊様達や姉さんが味わっていたもの。ぼやける意識の中、快楽の中に一抹の心地良さを感じる。


「サファイアッ……イくぞ…!」

『ふえっ? …オ゛ッ♥♥♥』


───ビュル! ビュッ! ビュ! ドプププ…!


『ぁ…♥ これ、マスター様の…♥』


勢い良く放たれる、マスター様の精液。その熱さを子宮で感じて、私は呆気なく達した。


「…サファイア…。…好きだ」


マスター様の声がする。シンプルな言葉に乗る、求愛の色。こちらが人のカタチを得た途端求愛対象になるなんて、現金な人だ。

けれど、そんな熱烈に求愛されては、乙女心が疼くというもの。 わたしは反射的に答えを返しました。


『───はい。私も愛しております、旦那様…♥』


───


マスターさんに髪を撫でられたサファイアちゃんが、目を細めて笑っている。わたしが気をやって休んでいるうちに、サファイアちゃんも処女を卒業していたようだ。


『旦那様…♥ サファイアは、サファイアは…♥ 旦那様のことが大好きです…♥』

『…っ…』


羨ましい、という言葉が脳裏に浮かんだ。


『…マスターさん、わたし……わたしも撫でてほしいです』

「ルビー?」

『…駄目ですか? ………旦那様…』


返答の代わりに頭を撫でられる。その無言の愛情に、不覚にもキュンと来た。


『♥ …わたしも好きですよ、旦那様のこと…♥』


…はじめはいつものようにちょっかいをかけるだけのつもりだったのに。不用意に踏み込んだ結果、姉妹揃って身体を籠絡され、ハートを射抜かれた。ミイラ取りがミイラにとはまさにこのことだ。


(でも、悪くないですね…)


そう思ってしまう程度にはチョロい、わたしとサファイアちゃんなのであった。

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