いつかの話

いつかの話


魔術戦闘科は様々な訓練をする。魔導銃を始めとした武器の扱い方、体術、戦闘時の魔法の使い方、山岳訓練、降下訓練…………そして2年生になると早朝にも抜き打ち訓練がある

そう、今のように。今は朝の5時半。集合時間は6時。まだ11月だからいいものの冬になったらどんどん起きたくなくなるだろうなぁ。

「……もー、まだ眠いのに」

声を潜めてぼやきつつも支度を済ませ自室を出る。早く行って眠気を覚ましてしまいましょ。


集合場所に着いてランニングと軽い運動をこなしていると集合時間が近づいてきた。並んで待っていると先生が来て1人1人点呼を取っていく。

「アウロラ・ヴォカトーレ!」

「はい!」

運動よりもこの点呼の時の肌を刺すような緊張感の方が眠気覚ましになる、と思っているのは私だけではないはず。多分。なんてどうでもいいことを考えていると点呼が終わり、先程まで子供に泣かれs…厳つい顔をした先生が笑った。どうやら今回も無事合格らしい。

「うむ、全員いるな。朝からご苦労。解散していいぞ」

「「「ありがとうございました!」」」

先程までの静けさが嘘かのように(朝早くということを考慮した)賑やかさがやってくる。早朝訓練の後、人が少ない食堂で皆で朝食を食べることがお決まりのようになっていた。

「今日の授業なんだっけ?」

「ええと……あ、これこれ」

「うわ〜この授業苦手〜きついな〜」

「頑張ろ頑張ろ!今日の夜にフライングポッキーパーティするって約束したじゃん!」

「ね〜一緒に頑張りましょ?」

「うう……頑張る」

わいわいと笑い声と話し声が入り混じる食堂はいつも通り賑やかで暖かい。こんな日々がずっと続きますように。



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