咱若老-內文引用資料
內文中所使用的万葉集節錄(原文/訓読/白話)
第3巻257番歌
霞立 春尓至婆 松風尓 池浪立而 櫻花 木乃晩茂尓⋯⋯(略)
天降りつく 天の香具山 霞立つ 春に至れば 松風に 池波立ちて 桜花 木の暗茂に 沖辺には 鴨つま呼ばひ 辺つへに あぢむら騒き ももしきの 大宮人の まかり出て 遊ぶ舟には 楫棹も なくてさぶしも 漕ぐ人なしに
天の香具山霞立つ
春になれば松風に
池の波が立ち騒ぎ
木暗くなるほど桜咲く
沖では鴨が妻を呼び
岸辺であじ鴨群れ騒ぐ
大宮人が宮を出て
遊んだ舟の櫂や棹
どこにもなくて寂しいよ
舟を漕ぐ人いなくなり
第3巻269番歌
人不見者 我袖用手 将隠乎 所焼乍可将有 不服而来来
人見ずはわが袖もちて隠さむを焼けつつかあらむ着せずて来にけり
人が見るのでなければ私が
袖で隠してあげたのに
今までずっと焼けていたので
地肌を見せたままなのね
第8巻 1523番歌
秋風之 吹尓之日従 何時可登 吾待戀之 君曽来座流
秋風の吹きにし日よりいつしかと我が待ち恋ひし君ぞ来ませる
秋風吹いたその日から
早く早くとわたくしの
待ち焦がれていたあの人が
やっとおいでになりました