只、言葉のままに

只、言葉のままに


視界は無く

手の感覚は元より無く

羽のように軽い脚も重く

今、全てはこの耳に

「メルト……俺(私)のプリマ……」

脳裏に響くのは甘い声

私の毒に負けないくらい

甘い、甘い、恋人の声

「かわいいね……綺麗だね……」

称賛の言葉は数あれど

彼(彼女)からの言葉に勝るものなく

只、その言葉を受け入れる

「好き♡……すーき♡……愛してる♡……」

その声は称賛から好意へ

間接的から直接的に

言葉を重ねる

「も、もう良いで………むぅうう♡」

こちらから声をかけると

水を堰き止めるみたいに

唇を塞がれる

「………プハァ♡………あぁ……えっち♡」

只、彼(彼女)の声を聞いてるだけなのに

只、身体を動かせないだけなのに

只、唇を塞がれてるだけなのに

「メルトったら、濡れてる♡」

身体が、火照る

「かわいいね♡すーき♡愛してる♡」

そこからは言の葉の濁流

「縛られて♡キスされて♡濡れちゃって♡」

甘く、甘く、むせるくらい、溺れるくらい

「えっち♡えっち♡えっち♡」

そんな快楽

身体が震える

喉が震える

脳が震える

「震えてるよ?」

ダメ

「気持ちいいの?」

だめ

「言葉とキスだけで?」

だめ♡

「イッちゃうの?」

だめぇ♡

「イくの?」

そして

「イくの?」

遂に

「イくの?」

私は

「イっちゃえ♡♡♡」

果てた


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