口溶け
かな「トリックオアトリート」
ソファーで寝転ぶ俺に突然有馬は声をかけてきた。
アクア「そうか。ハロウィンか。」
かな「そっ、何かない?」
アクア「そういうのは何かになりきってから言えよ。」
かな「『有馬かな』を私は今演じてるわ!」
ドヤ顔で有馬はそう言う。その様子が少し面白い。その間に俺は何かないかとポケットを探ってみる。チョコレートがあった。
かな「おっいたずら回避ね。」
けらけらと有馬は笑う。
アクア(…しかしこのまま渡しても面白くないな。…そうだ。)
ハロウィンらしいことを思いつき、俺はそのチョコを食べる。
かな「えっ?ちょっとなんで食べ…ん////」
そのまま俺は有馬にキスをする。じっくりと時間をかけて。
アクア「…甘かったか?」
かな「…甘過ぎよ。」
やけに唇にうっすらチョコがついた有馬はやけに色っぽかった。